京都の紅葉“穴場”スポット♪知る人ぞ知る隠れた紅葉をゆったり愛でる

本格的な秋が到来し、京都にも紅葉のシーズンがいよいよ到来。
京都市内の中心部には、ガイドブックに掲載されたり、テレビや雑誌で取り上げられている有名な紅葉の名所や名刹がたくさんあります。
ただ、人気の場所だけに混雑や渋滞もしばしば。「京都の紅葉スポットは、どこも混雑しているから・・・」と思っていませんか?
京都には、またまだ知られていない紅葉の穴場がいっぱいあります。人混みや渋滞を避け、ゆったりと紅葉狩りをするのが「京都ツウ」の楽しみ方。
京都市内中心部からひと足延ばした、伏見、大原、高雄、山科、西京、京北の6つのエリアにある、知る人ぞ知る、とっておきの紅葉穴場スポットや、今年ブレイク間違いなしの新感覚の紅葉スポットをご紹介します。
地元の方々や京都ツウだけが知っている、隠れ寺や神社、穴場スポットで秋の1日を満喫ください。

【とっておきの紅葉“穴場”スポット一覧】
○高雄編♪早めの紅葉が楽しめる「三尾」エリア
○山科編♪京都駅からJRでひと駅5分、意外と近い紅葉の穴場
○大原編♪癒しの里で絶景紅葉&大原野菜を満喫
○京北編♪皇室ゆかり禁裏御料(天皇領)で紅葉を愛でる
○西京編①紫式部も愛した京都西山の紅葉
○西京編②嵐山のすぐ近く♪紅葉の隠れた名所
○伏見編①紅葉と日本酒を愉しむ「口福眼福」の旅
○伏見編②金運アップ★黄金に輝くイチョウの黄葉
○インスタ映え紅葉スポット♪京都西山の柿紅葉&モミジバフウ


高雄編:早めの紅葉が楽しめる「三尾」エリア

京都市の北西部、愛宕山に連なるこのエリアは、神護寺がある高雄(高尾・たかお)、西明寺がある槇ノ尾(まきのお)、高山寺がある栂ノ尾(とがのお)と、それぞれに「尾(雄)」がつくことから、三尾(さんび)とも呼ばれ、室町時代の屏風に描かれているほど、古くから京都を代表する紅葉の名所として都人に知られていました。
日本海の若狭小浜まで続く周山街道(通称:西の鯖街道)沿いや、清滝川河畔や寺院の参道は、真紅に染め上げられた楓の木に覆われ、まさに「紅葉のトンネル」。
三尾一帯のどこを切り取ってもまるで“一幅の絵画”のようです。3つの寺院をゆったり徒歩でめぐり、絶景の三尾紅葉をお楽しみください。
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山科編:京都駅からJRでひと駅5分、意外と近い紅葉の穴場

2023年にブラタモリ「京都・山科~要衝・山科は何を生んだ?~」が放送され、京都で最も注目されているエリア。
玄関口の山科駅へは、京都駅からJRでひと駅(5分)、京阪三条駅からも地下鉄東西線で4駅(約9分)のロケーション。
ひと足伸ばした観光地として絶好のアクセスを誇ります。
三方を美しい緑の山に囲まれた盆地で、平安遷都以前のはるか昔、約2万5千年前の旧石器時代後から人々が住み文化の足跡を残してきました。
飛鳥時代には「大化の改新」の主役として知られる藤原鎌足(中臣鎌足)が邸宅を建てて以来、山科は皇室や藤原氏をはじめとした貴族も深い関わりを持ち、室町時代には本願寺第8世法主蓮如により、山科本願寺が建立され寺内町を形成し、焼き打ちにあうまで本願寺派の本寺でもありました。
江戸時代には、赤穂義士の大石内蔵助(大石良雄)が、討入り前の一年有余、山科の地に隠棲しており「忠臣蔵」ゆかりの地としても知られています。
古来より東海道と奈良街道が分岐する交通の要衝として栄え、明治時代には琵琶湖疏水(山科疏水)が開通し、舟運でも重要な役割を果たし、現在もJR京都線と湖西線の分岐駅、地下鉄東西線、京阪電車大津線が通り、京都の東の玄関口として賑わっています。
歴史あふれる山科には、知られざる紅葉のスポットがたくさんあります。特に山科疏水沿いと沿線沿いの社寺の紅葉めぐりがおすすめ。この秋は、京都駅や京阪三条駅から、渋滞知らずで到着できる山科にお出かけでしてみませんか。
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大原編:癒しの里で紅葉&大原野菜を満喫

近年は観光だけではなく、お洒落なカフェやレストランが相次ぎ開業し、地産地消のグルメが人気の注目のスポット。大原の里は、京都市左京区の北東、比叡山の北西麓に位置する四方を山々に囲まれた盆地で、日本海の若狭から京都に海産物を運ぶ「鯖街道(若狭街道)」の中継地点でもあった地。鴨川の支流、高野川の清冽な流れが里を潤しています。
京都市内からわずか約30分の場所にもかかわらず、歴史あふれる寺院が点在し、のどかな田園風景が残り、ホタルが舞う清流や四季折々に美しい花々が咲き、市内のレストランや料亭御用達の大原野菜など食材の宝庫で魅力満載の地です。
京都駅から地下鉄とバスを乗り継げば約40分、都会の喧騒に疲れたら少しだけ足を延ばすだけで辿り着ける場所。
この秋は、紅葉を愛でながら山里を散策し、地元グルメを満喫して心身ともに癒されてみませんか。市内中心部より山あいにあり、気温も低く朝夜の寒暖差もあることから、例年11月初旬から色付き始め、11月中旬に見頃を迎え、早めの紅葉が楽しめます。
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京北編:皇室ゆかり禁裏御料(天皇領)で紅葉を愛でる

京北(けいほく)は京都市右京区の北西、桂川の源流域に位置し、総面積は約217k㎡で大阪市とほぼ同じくらいの大きさ。その面積の約93%が森林で、上桂川の清流と緑あふれた自然豊かな地です。
周山(しゅうざん)、弓削(ゆげ)、山国(やまぐに)、黒田(くろだ)、宇津(うつ)、細野(ほその)の6つの地域で構成されています。
山国、黒田は、かつて天皇の直轄御料「禁裏御料」であり、長岡京や平安京の造営や京都御所の改修時には、大量の木材が「筏流し」により上桂川、保津川、桂川を経て運ばれた後、嵐山周辺で陸揚げされ、都へと木材を供給していました。
現在でも、木材の名産地としてその名を知られています。
清冽な上桂川の流れは、鮎やアマゴなどの川の幸、お米や野菜の山の幸を育み、伏流水は日本酒の仕込み水としても使われています。
上桂川で獲れた鮎は「献上鮎」と称され、平安遷都から幕末まで、夏には生きたまま京都御所へ献上され朝廷の人々の舌を唸らせていました。また「納豆」発祥の地のひとつとされ、郷土料理の「納豆餅」は京北の人気土産として、道の駅でも販売されています。
国の天然記念物、樹齢約650年の銘桜「九重桜」で名高い皇室ゆかりの「常照皇寺」、明智光秀の墨塗りの坐像を祀る「慈眼寺」、鬱蒼とした杉林に苔むした石段の参道が近年パワースポットとして人気の「賀茂神社」、200本の枝垂れと10,000株の紫陽花の庭園を有する「宝泉寺」、明智光秀が築いた総石垣づくりの「周山城址」など、魅力あふれる社寺や史跡が多くあります。
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西京編①:紫式部も愛した京都西山の紅葉

京都は東・北・西の三方を山に囲まれ、都の人々は眺める山の方角で、東を「東山」、北を「北山」、西を「西山」と呼んでおり、東山・北山は観光地として有名ですが、京都ツウの間では、いま最もホットなエリアが「西山」。
認知度はまだまだ高くはないですが、西山連峰の山麓には西山三山(善峯寺・光明寺・楊谷寺)とよばれる名刹をはじめ、西山の名を冠する寺社も多く、由緒ある寺院や神社が点在しています。
春には桜・カタクリ・牡丹・山吹・藤、夏はアジサイ・青モミジ、秋は秋明菊・フジバカマ・紅葉、冬は南天・山茶花・椿の名所として、花好きの間では注目のエリアです。
京都西山の大原野(おおはらの)は源氏物語の作者・紫式部がこよなく愛した地として知られ、大原野神社を氏神として崇め、源氏物語二十九帖「行幸(みゆき)」の巻には、大原野へと向かう冷泉帝の華やかで美しい行列の様子を描き、大原野への熱い思いの一端を伺い知ることができます。
2024年の大河ドラマ「光る君へ」は、紫式部が主人公で俄然注目のエリア。
今年の秋は紫式部が足繁く通った、平安の昔に思いを馳せ、京都西山で風雅に「紅葉狩り」を楽しむのはいかがですか。
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西京編②:嵐山のすぐ近く♪紅葉の隠れた名所

京都を代表する世界に知られる景勝地「嵐山」。
春は桜、秋は紅葉の名所として知られており、シーズンには国内外の観光客で大混雑。紅葉のピークの週末や休日には、紅葉を見に来たのか?人を見に来たのか?分からなくなってしまいそうです。
そんな、混雑した嵐山からすぐ近く。徒歩で数分、バスでも数分、電車ならひと駅、ふた駅数分だけ移動した、松尾・上桂エリアには、知る人ぞ知る紅葉の穴場の社寺があります。
上桂には秋の紅葉の美しい時期だけ期間限定で公開する非公開寺院「浄住寺(じょうじゅうじ)」の特別拝観がありますので要チェックです。
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伏見編①:紅葉と日本酒を愉しむ「口福眼福」の旅

豊臣秀吉が伏見城を築き城下町として発展、江戸時代には幕府直轄地となり、京都中心部と結ぶ水路である高瀬川を開削し、宇治川と淀川へ経て大阪とを結ぶ京都の玄関口の港となり、商業・運輸業の一大拠点として栄えた伏見。
日本で最初に銀座が置かれた場所でもあり、幕末には新選組や坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通をはじめとした志士たちが駆け抜けた町です。
伏見と言えば、日本有数の日本酒の町。伏見はかつて「伏水」とも記され、伏見七名水と称される日本酒醸造に適した湧水があり、兵庫の灘、広島の西条とならび日本三大酒どころとしても全国的に知られています。
そんな伏見には、まだまだ知られていない紅葉の穴場がたくさんあります。今年の秋は、蔵開きされたばかりの伏見の新酒と紅葉観賞を一緒に楽しむのはいかがですか。
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伏見編②金運アップ★黄金に輝くイチョウの黄葉

紅葉シーズンが終わる頃、最盛期を迎えるのが黄金色に輝く「イチョウの黄葉(こうよう)」です。
イチョウは約1億5千万年もの昔から酷な生育条件でも生き延び「生きた化石」とも呼ばれ、樹齢が長いことから不老長寿や繁栄のシンボルとして、とても縁起の良い木です。
多種多様な縁起の良さはがありますが、主だったものを挙げると下記の通り。
(1)水分を多く含み耐火性があることから生命力の象徴
(2)葉の形が「末広がり」であることから開運招福や富貴繁栄を連想
(3)老木になると乳房に似た気根が伸びるため、子育てや授乳祈願の対象
(4)雌雄異株であることから夫婦円満や良縁祈願
(5)イチョウの黄葉や銀杏の実の黄色は風水では金運・開運アップの意味を持つ
開運、金運、勝運アップに御利益がある、イチョウにまつわるパワースポットとして伏見の方々が崇める「金運アップ」の穴場スポットもあわせてご紹介。
この秋は紅葉だけじゃなく、黄金色に輝くイチョウの「黄葉」と、金運+開運・勝運アップスポットを一緒に訪れてみませんか。
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インスタ映え紅葉スポット♪京都西山の柿紅葉&モミジバフウ

紅葉は「もみじ」や「カエデ」だけじゃない!オレンジ色に染まる柿畑&まるで龍のような紅葉の赤い帯の新感覚の紅葉をご存じですか?
一般的に紅葉(こうよう)とは、木々の葉が真紅や紅色、黄色に色付く自然現象のことを指しています。紅葉と書いて「もみじ」と呼ぶことが多いですが、実は紅葉(もみじ)は、カエデ(楓)の一種と位置づけされています。
京都西山・洛西エリアに、一般的な紅葉=カエデ(楓)ではない紅葉の名所があるんです。ひとつが「柿紅葉(かきもみじ)」、もうひとつが「モミジバフウ」。今はまだまだ知られていませんが、今後ブレイクして人気スポットになること間違いなし。
有名になる前に、今年が訪れる最後のチャンスかも?
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(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)