京都山科「安祥寺」2024年特別拝観(夏季7月~秋季11月の限定日公開)
京都山科、琵琶湖疏水(山科疏水)の北側に佇む通常非公開の安祥寺(あんしょうじ)。
京都が青もみじや紅葉に彩られる時季に期間限定の特別拝観を行います。
本堂に安置されている国の重要文化財「十一面観音菩薩立像」、2022年7月に完成した「青龍殿 蘚苔蟠竜」(せいりゅうでん せんたいばんりゅう)も拝観いただけます。
山科盆地の街並みが一望の高台、門前を滔々と流れる山科疏水を渡る心地よい風、絶好のロケーションに位置する安祥寺にぜひご参拝しください。11月中旬以降は山科疏水のもみじが色づき目を楽しませてくれます。
2024年4月、庫裏前に新たな庭園「五智遍明庭」(ごちへんみょうてい)が完成。5月からの特別拝観では通常非公開の庫裏から庭園鑑賞もお楽しみいただけます。
さらに、拝観受付の建物内に甘味処「寺菓房・せむい」がオープン。米粉カステラ、米粉ノンオイルシフォンケーキ、生カスタードパイなど米粉を中心とした身体に優しく、素材にこだわった手作りお菓子を販売しています。
★寺菓房・せむいInstagram(開店日はInstagramでご確認ください。特別拝観日と異なる場合があります)
https://www.instagram.com/terakabou_semui/
拝観のご案内
■拝観日:2024年7月~11月の限定日
<夏季>
7月7日(日)、8日(月)、15日(月祝)
9月6日(金)、7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、29日(日)
<秋季>
10月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)、27日(日)、28日(月)
11月2日(土)、3日(日)、4日(月祝)、15日(金)、16日(土)、17日(日)、18日(月)、19日(火)、20日(水)、21日(木)、22日(金)、25日(月)、26日(火)、27日(水)、28日(木)、29日(金)、30日(土)
12月1日(日)
■拝観時間:
7月・9月:9:00~17:00(最終受付16:30)
10月・11月:9:00~16:30(最終受付16:00)
■拝観料:大人:500円、高中学生:400円 ※小学生以下無料
■拝観エリア:観音堂、地蔵堂、大師堂、青龍殿、境内全域
※十一面観音菩薩立像(重要文化財)は観音堂内間近でご覧いただけけます。
※国宝の五智如来坐像の祀られていた多宝塔跡、2022年7月に完成した蘚苔蟠龍、地蔵堂天井画など境内を自由に拝観いただけます。
■ご案内・ご注意事項:
※人数分を受付時に現金でお支払いください。
※おつりのないようにご準備ください。
※拝観料等が変更される場合がございます。
※天候などの理由により、各イベントが中止・または実施が出来ない可能性があります。
※開催期間・イベント内容は予告なく変更となる可能性がございます。
※入場制限を行う場合がございますので予めご了承ください。
安祥寺ご由緒
安祥寺は山号を吉祥山、院号を宝塔院とよび弘法大師を宗祖として尊信し、その教義を弘め、衆生済度の聖業に精進する高野山真言宗に属する寺院です。
山科疏水沿いにひっそりと佇む、通常は非公開の寺院。平安京遷都から約50年後の嘉祥元年(848年)、藤原順子皇太后により建立発願、弘法大師の孫弟子にあたる恵運僧都が創建した由緒ある古刹で、江戸時代に再建された堂宇が今に伝わります。
最盛期には山科一帯の山野に広大な寺領を有し、上下両所の大伽藍をはじめ、塔頭の坊舎七百余宇が建ち並んでいたと伝えられています。
江戸時代に、観音堂(本堂)、多宝塔、地蔵堂、大師堂、青龍社などが再建され、現在の伽藍配置となっています。
観音堂(本堂)
文化14年(1817年)に建立。桁行三間、梁間三間の入母屋造。内部は一室の空間となっており、中央二本の柱で厨子が構成され、本尊・木造十一面観音菩薩立像(重要文化財)が祀られています。
元禄15年(1702年)に書かれた「山州名跡誌」には『堂南向本尊十一面観音菩薩 –中略– 五智如来安同堂内』とあり、再建前の旧観音堂には一時期、五智如来も安置されていたと思われます。現在、堂内には四天王立像、徳川家康像などが祀られています。
青龍殿 蘚苔蟠竜
蘚苔蟠龍(せんたいばんりゅう)とは、安祥寺 発祥の原点とも言える聖域「鎮守 青龍殿」の修復と周辺整備を数年にわたり執り行ない、2022年に青龍殿の修復が完了致しました。
その青龍殿に祀られていた蟠龍石柱(ばんりゅうせきちゅう)には、天に昇ろうとする龍が描かれています。
そこで青龍殿の周囲には、これから天に昇ろうとする伏した雌雄の龍、すなわち蟠龍を配するのが望ましいと考え、また木々に囲まれた山寺である安祥寺は緑が多く、これから先も変わることのない景色を残していきたいという想いから、苔を用いて雌雄の龍を見立てたデザインとし、苔類を意味する蘚苔という言葉を使い「蘚苔蟠龍」といたしました。
十一面観音像(重要文化財)
観音堂内部に祀られている本尊・十一面観音菩薩立像(国指定重要文化財)は奈良時代に遡る半丈六の巨像として貴重な遺品。榧木の一木造りで漆箔仕上げ。
像高は252.5cm、台座を含めた総高は311.5cm。頭部は小さく、やや腰高でしなやかな姿、衣紋など非常に質感豊かな像です。
寺伝には奈良時代の山岳修行者越智山泰澄の作とされますが、安祥寺創建以前の造像であり伝来については不明とされています。
江戸時代後期の当山御詠歌に「けしほどの 願いもかのう 安祥寺 大悲の御代に 救いまします」と詠まれています。
★安祥寺の情報は下記リンクでチェック
https://totteoki.kyoto.travel/34703/
五智遍明庭
安祥寺には、大日如来の総徳を四仏に分けて五仏とした五智如来像(国宝・京都国立博物館に寄託)が造像され、江戸時代には現伽藍の多宝塔に安置されていました。
2024年4月に完成した「五智遍明庭(ごちへんみょうてい)」は五智如来にちなみ、五つの智慧の鏡をかかげてこの法界に住まう生きとし生ける一切衆生を遍く照らす五智如来(中央の五石)と、六大(地・水・火・風・空・識)所生の生きとし生ける一切衆生(白砂、石や木々)を表しています。
寺菓房・せむい
「寺菓房(てらかぼう)・せむい」の由来
施無畏(せむい)の菩薩とも言われる本尊・十一面観音菩薩は、人間誰もが持つ畏(おそ)れ(恐れ)、心配や不安を、限りない慈悲を以て、取り除きお救いいただく仏さまです。
1200年のいのちを繋いだ安祥寺。この霊気溢れる静かな境内の片隅に設けたお菓子工房より、観音様の慈悲の心と共に、身体に優しく、素材にこだわった手作りお菓子をお届けします。
(情報提供:安祥寺)
エリア名 | 山科 |
---|---|
イベント名 | 「安祥寺」2024年特別拝観(夏季・秋季) |
開催場所 | 安祥寺 |
所在地 | 京都市山科区御陵平林町22 |
アクセス | 京都市営地下鉄東西線 山科駅、JR東海道本線(琵琶湖線)・湖西線 山科駅、京阪京津線(大津線) 京阪山科駅下車 徒歩約10分 |
拝観日 | 7月7日(日)、8日(月)、15日(月祝) 9月6日(金)~8日(日)、14日(土)、15日(日)、29日(日) 10月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)、27日(日)、28日(月) 11月2日(土)~4日(月祝)、15日(金)~22日(金)、25日(月)~30日(土) 12月1日(日) |
拝観時間 | 7月・9月:9:00~17:00(最終受付16:30) 10月・11月:9:00~16:30(最終受付16:00) |
拝観料 | 大人:500円、高中学生:400円 ※小学生以下無料 |
TEL | 075-581-0853 |
URL | https://anshouji.or.jp/ |
https://www.instagram.com/anshouji.kyoto/ |
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