とっておきの紅葉“穴場”スポット
~山科編~京都駅からJRでひと駅、意外と近い穴場の紅葉

山科(やましな)は、京都駅からJR京都線わずかひと駅(約5分)、京都市内中心部の三条京阪駅から地下鉄東西線で4駅(約9分)に位置しており、ひと足伸ばした観光地として交通至便なオススメのエリア。三方を美しい緑の山に囲まれた盆地で、平安遷都以前のはるか昔、縄文・弥生時代から人が住み、文化の足跡を残してきました。
飛鳥時代には「大化の改新」の主役として知られる藤原鎌足(中臣鎌足)が邸宅を建てて以来、山科は皇室や藤原氏をはじめとした貴族も深い関わりを持ち、室町時代には本願寺第8世法主蓮如により、山科本願寺が建立され寺内町を形成し、焼き打ちにあうまで本願寺派の本寺でもありました。江戸時代には、赤穂義士の大石内蔵助(大石良雄)が、討入り前の一年有余、山科の地に隠棲しており「忠臣蔵」ゆかりの地としても知られています。
また、古来より東海道と奈良街道が分岐する交通の要衝として栄え、明治時代には琵琶湖疏水(山科疏水)が開通し、舟運でも重要な役割を果たしました。現在もJR京都線と湖西線の分岐駅、地下鉄東西線、京阪電車大津線が通り、京都の東の玄関口でもあります。
歴史あふれる山科には、まだまだ知られざる紅葉のスポットがたくさんあります。散策マップ片手に山科疏水沿いの遊歩道を歩いての紅葉めぐりがおすすめです。京都駅や三条京阪駅から電車に乗って渋滞しらずでわずか10分以内で到着できる山科にお出かけでしてみませんか。

毘沙門堂門跡~山科の紅葉の名所と言えばココ!~

毘沙門堂(びしゃもんどう)は、天台宗五箇室門跡のひとつで、大宝三年(703年)文武天皇の勅願によって創建。寺名は七福神のひとつ毘沙門天を祀ることに由来しています。当初は出雲路(現在の上京区)にあり、護法山出雲寺と称しましたが、たび重なる戦乱のなか、寛文五年(1665年)に山科に再建。後西天皇の皇子公弁法親王が入寺し門跡寺院となりました。ご本尊の毘沙門天は伝教大師のご自作、延暦寺根本中堂のご本尊薬師如来の余材で刻まれたと伝えられています。
2011年の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン 盛秋編で紹介されて以来、全国的にその名が知られる紅葉スポットになりました。江戸時代初期に作庭された回遊式庭園「晩翠園」や勅使門前の石段の参道を覆う紅葉トンネルは壮観。紅葉終盤には勅使門前の石段の参道は一面「敷き紅葉」になりこちらも見逃せない魅力です。

※紅葉シーズン中、毘沙門通(旧三条通から毘沙門堂に続く南北の道)は車の往来が激しいため、徒歩で毘沙門堂にお越しの方へのおすすめルートを記載したマップを安朱地区交通対策協議会のご協力にて作成しています。山科駅から徒歩で毘沙門堂へお参りの際にご活用ください。
◆おすすめルートマップはこちらからダウンロードください

スポット情報

エリア名山科
スポット名毘沙門堂門跡
所在地京都市山科区安朱稲荷山町18
アクセスJR山科駅、地下鉄東西線山科駅、京阪大津線山科駅下車、徒歩約20分
※紅葉のシーズンには混雑により駐車いただけない場合がございます。極力公共交通機関にてご来山ください
拝観時間9:00~17:00(16:30受付終了)
※12月1日~2月末日は9:00~16:30(16:00受付終了)
拝観料大人:500円、高校生:400円、小学生300円
TEL075-581-0328
URLhttps://www.bishamon.or.jp
Instagramhttps://www.instagram.com/bishamondo.monzeki/


隨心院~絶世の美女「小野小町」ゆかりの寺院~

隨心院(ずいしんいん)は真言宗善通寺派の大本山。平安時代、弘法大師より8代目の弟子にあたる仁海僧正の開基にして、一条天皇の奏請にてこの地を賜り建立。この付近は小野郷と呼ばれ、小野妹子や小野篁で知られる小野一族ゆかりの地。隨心院が建つ場所は、古代エジプトの女王・クレオパトラ、唐の玄宗皇帝の寵妃・楊貴妃とともに世界三大美人のひとりに数えられ「絶世の美女」と称される小野小町の邸宅跡であったとも伝えられており、小町が顔を洗ったという「小町化粧井戸」や貴族から送られた恋文を埋めたとされる小町文塚などの史跡も残っています。
隨心院の見どころのひとつ「極彩色梅匂小町絵図」(ごくさいしきうめいろこまちえず)は、能の間を飾る襖絵。2人組の絵描きユニット・だるま商店により平成21年(2009年)に制作し奉納された襖絵は、華やかで鮮やかな極彩色の彩りと、小野小町の数奇な一生を描いた幻想的な意匠とで、フォトジェニックな襖絵としてSNSでも人気のいわゆる“映えスポット”です。基調となっている鮮やかなピンク色は「はねず色」。はねずとは薄紅色の古名。オレンジがかった薄紅色のことで、唐棣、唐棣花、棠棣、朱華などと書くそうです。梅の名所としても知られ、境内には梅園があり、その梅の花は「はねずの梅」と呼ばれています。梅の開花時期に合わせて3月下旬には「はねず踊り」が行われます。能の間から本堂前庭園の苔とカエデのコントラストと本堂前庭園の心字池の水に映し出される紅葉は秋の隨心院に彩を添えます。

スポット情報

エリア名山科
スポット名隨心院
所在地京都市山科区 小野御霊町 35
アクセス地下鉄東西線小野駅下車、徒歩約5分
拝観時間9:00〜17:00(16:30受付終了)
拝観料大人:500円、中学生:300円
TEL075-571-0025
URLhttps://www.zuishinin.or.jp/
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安祥寺~通常非公開寺院が秋に特別拝観を実施~

安祥寺(あんしょうじ)は山号を吉祥山、院号を宝塔院とよび弘法大師を宗祖として尊信し、その教義を弘め、衆生済度の聖業に精進する高野山真言宗に属する寺院です。山科疏水沿いにひっそりと佇む、通常は非公開の寺院。平安京遷都から約50年後の嘉祥元年(848年)、藤原順子皇太后により建立発願、弘法大師の孫弟子にあたる恵運僧都が創建した由緒ある古刹で、江戸時代に再建された堂宇が今に伝わります。
秋の特別拝観は昼間公開に加え夜間の拝観も実施します。また、2022年7月に完成した「青龍殿 蘚苔蟠竜」(せいりゅうでん せんたいばんりゅう)のお披露目もあります。本堂の十一面観音菩薩立像(重要文化財)や、修復が完了した鎮守 青龍殿、青龍殿内 蘚苔蟠龍、国宝 木造五智如来坐像が祀られていた多宝塔跡(木造五智如来坐像は京都国立博物館寄託しており拝観できません)、地蔵堂内の花天井画など自由に境内を拝観いだだけます。夜間拝観では竹灯籠が見せる幻想的な雰囲気がお楽しみいただけます。
蘚苔蟠龍とは、安祥寺 発祥の原点とも言える聖域「鎮守 青龍殿」の修復と周辺整備を数年にわたり執り行ない、2021年に青龍殿の修復が完了致しました。その青龍殿に祀られていた蟠龍石柱(ばんりゅうせきちゅう)には、天に昇ろうとする龍が描かれています。そこで青龍殿の周囲には、これから天に昇ろうとする伏した雌雄の龍、すなわち蟠龍を配するのが望ましいと考え、また木々に囲まれた山寺である安祥寺は緑が多く、これから先も変わることのない景色を残していきたいという想いから、苔を用いて雌雄の龍を見立てたデザインとし、苔類を意味する蘚苔という言葉を使い「蘚苔蟠龍」といたしました。

スポット情報

エリア名山科
スポット名安祥寺
所在地京都市山科区御陵平林町22
アクセスJR山科駅、地下鉄東西線山科駅、京阪大津線山科駅下車、徒歩約10分
拝観日2022年11月19日(土)~11月27日(日) ※秋の夜間特別拝観も実施
拝観時間9:00~17:00(最終受付16:00)
※秋の夜間特別拝観期間(11月19日~27日)は17:30~19:00(最終受付18:30)
拝観料500円(大人・小人共通) ※小人未満は無料
TEL075-581-0853
URLhttps://anshouji.or.jp


勧修寺~借景庭園の池を囲む紅葉と秋に咲く不断桜との競演~

勧修寺(かじゅうじ)は真言宗山階派の大本山。醍醐天皇が母である藤原胤子の菩提を弔うために創建。皇室と藤原氏にゆかりの深い寺院で厚い庇護を受けて栄えましたが、たび重なる戦火で衰退し、江戸時代に徳川氏と皇室の援助により復興されてからは法親王が暮らす門跡寺院となりました。宸殿や書院はこの時、明正天皇の旧殿を賜ったものです。秋には庭園の氷室の池の周りの楓が東山連峰を借景に、書院や宸殿を彩ります。紅葉の終盤には苔の上の敷き紅葉も一見の価値があります。また、観音堂の近くには春と秋に2度花が咲く「不断桜」があり、紅葉と桜を同時に観賞できます。春は桜、藤、初夏は杜若、花菖蒲、夏は睡蓮が咲き、冬には多くの水鳥が飛来し四季折々の美しさがあります。樹齢約750年のヒノキ科の常緑低木「ハイビャクシン(這柏槇)」やクシンや徳川光圀の寄進の「勧修寺型灯籠」とも呼ばれる雪見灯籠も見ごたえがあります。

スポット情報

エリア名山科
スポット名勧修寺
所在地京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
アクセス地下鉄東西線小野駅下車、徒歩約7分
拝観時間9:00~16:00
拝観料大人:400円、小中学生:200円
TEL075-571-0048


本圀寺~日蓮宗の大本山は知る人ぞ知る山科の紅葉スポット~

本圀寺(ほんこくじ)は、日蓮(法華)宗総大五山の初発唯一の寺、大本山(霊跡寺院)。建長五年(1253年)に高祖日蓮大聖人が鎌倉松葉ヶ谷に構え22ヵ年住まわれた御小庵の法華堂を前身とします。嘉歴三年(1328年)に後醍醐天皇の勅願所綸旨を受け、勅願「根本道場」となりました。貞和元年(1345年)に光厳天皇の勅諚により三位日静上人(本圀寺四世)は、鎌倉から六条堀川楊梅の地に移遷し、朝廷より「正嫡付法」の綸旨を受けました。文明十四年(1428年)には後土御門天皇も勅諚により「法華総本寺」の認証を受けました。昭和44年(1969年)に山科の地に移転しました。各天皇の綸旨を受け、立正安国・四海静謐を国祷する「正嫡付法」の「根本道場」として公認され、日蓮大聖人御生涯の祈請所願を続種紹継して今日に至ります。元は本国寺と書きましたが、徳川光圀の帰依を得て本圀寺の表記になりました。山梨県にある身延山久遠寺が「東の祖山」とされるのに対し、「西の祖山」とも称される、格式あるお寺です。加藤清正とも縁が深く、清正が寄進した赤門(開運門)をくぐると勝負運や出世運にご利益があるともいわれています。山科疏水に架かる朱塗りの正嫡橋は紅葉とのコントラストが美しく、写真スポットとして人気です。

スポット情報

エリア名山科
スポット名本圀寺
所在地京都市山科区御陵大岩6
アクセス地下鉄東西線御陵駅下車、 徒歩約10分
拝観時間9:00~16:30
拝観料境内自由
TEL075-593-9191
URLhttps://temple.nichiren.or.jp/5011092-honkokuji/
Facebookhttps://www.facebook.com/daikohzan


山科疏水(琵琶湖疏水)~疏水沿いに続く紅葉のトンネル~

山科疏水とは明治23年(1890年)に完成したに琵琶湖の水を京都へ引く「琵琶湖疏水」の山科エリア(約4km)での名称です。期間限定で琵琶湖疏水船も運航されており、船上からの眺望も楽しめます。山科疏水と言えば桜の名所として知られていますが、秋の紅葉も見事です。疏水沿いには多くの楓が植えられており散策路を歩くけば、まるで“紅葉のトンネル”を通っているよう。

スポット情報

エリア名山科
スポット名山科疏水(琵琶湖疏水)
所在地京都市山科区の山科疏水一帯
※約4kmの遊歩道
アクセスJR山科駅、地下鉄東西線山科駅、京阪大津線山科駅下車、徒歩約10分
料金無料
URLhttps://biwakososui.city.kyoto.lg.jp/place/detail/10


山科聖天双林院~夫婦和合・子授け・財富の霊験あらたかな隠れ寺~

山科聖天 双林院(そうりんいん)は毘沙門堂の北にある毘沙門堂の塔頭で、秘仏の大聖歓喜天(聖天さん)約100体の歓喜天が祀られており「山科聖天(やましなしょうてん)」とも称されています。不動堂には比叡山より勧請された不動明王が安置されています。聖天堂に祀られている大聖歓喜天は仏教の守護神で、夫婦和合・縁結び・財福・子孫繁栄にご利益があるとされています。境内は静寂に包まれた紅葉の穴場となっており、隣接する毘沙門堂と同様に風情ある散り紅葉も楽しめます。

スポット情報

エリア名山科
スポット名山科聖天双林院
所在地京都市山科区安朱稲荷山町18-1
アクセスJR山科駅、地下鉄東西線山科駅、京阪大津線山科駅下車、徒歩約15分
拝観時間9:00~17:00(冬季は16:00)
拝観料境内自由
TEL075-581-0036
URLhttps://yamashina-syouten.com


岩屋寺~忠臣蔵「大石内蔵助」ゆかりの寺院~

岩屋寺(いわやでら)は山科盆地が一望の高台に佇む寺院。平安時代に山科神社の神宮寺として創建され、元は天台宗であったが曹洞宗に改宗。江戸時代に赤穂事件(忠臣蔵)にて、大石内蔵助(大石良雄)が吉良邸討ち入り前に隠棲した地として伝えられ、別名「大石寺」とも呼ばれています。本堂の本尊の周りには四十七士の位牌が並べられ、大石内蔵助(大石良雄)が使用した文机や鍵付き貴重品箱などの遺品が保管、展示されています。隣接して、大石内蔵助をはじめ赤穂浪士を祀る大石神社があります。

スポット情報

エリア名山科
スポット名岩屋寺
所在地山科区西野山桜ノ馬場町96
アクセスJR京都駅から山科急行バスまたは、JR山科駅前から京阪バス29番大宅行き、また四条京阪から京阪バス醍醐ターミナル行き 「大石神社」下車徒歩8分
拝観時間9:00~16:30
拝観料大人:400円
TEL075-581-4052


秋の山科プレゼントラリー<抽選で山科の名産品が当たります>を実施中

山科にて観光振興活動に取り組んでいる、特定非営利活動法人おこしやす“やましな”協議会では、秋の観光シーズンに合わせて、10月1日(土)から12月11日(日)までの間、観光客誘客と山科区の賑わい創出のため、4箇所のラリーポイントを巡ると参加賞が貰え、抽選で山科の名産品が当たるスタンプラリーを実施中です。紅葉スポットが掲載されたスタンプラリー台紙兼散策マップを地下鉄各駅、京都総合観光案内所「京なび」、JR山科駅、山科区役所ほかで配布しています。紅葉観賞のお供にご活用ください。
◆秋の山科プレゼントラリーの詳細はこちらをクリック

(掲載日:2022年10月11日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局