京都 知る人ぞ知る♪とっておき“桜の穴場スポットでゆったりお花見

京都には、世界的にも有名な桜の名所や名刹が数多くありますが、国内外の観光客で大混雑して、お花見どころでないですよね。
実は、京都市内にありながらも、ガイドブックにも載っておらず、 SNSにも紹介されていない、観光客が殆ど訪れない、地元民だけが知っている「桜の穴場スポット」があります。
しかも、京都駅から電車やバスで乗換え無しで行けたり、嵐山から徒歩圏内の隠れ寺、伏見稲荷大社から電車でほんの数駅先など、交通アクセスにも恵まれた、桜の隠れた名所が多く存在しています。
今年の春は、人混みを避けて、穴場のお花見スポットで桜ゆったりを愛でるのがおすすめ。
京都市内からひと足の延ばした、西京、山科、伏見、高雄、大原、京北の6つのエリアには、観光客があまり訪れない、桜の穴場スポットがたくさんあります。
ゆったりお花見をしたり、「映え写真」を撮影したい方は必見。知る人ぞ知る「京の桜の隠れた名所」で春の1日を満喫ください。
地元の方だけや京都ツウだけが知っている、桜のお花見スポットをご紹介します。

【京都の桜の穴場スポット一覧】

■京都駅や嵐山からスグ近く♪桜の隠れた名所でゆったりお花見

★西京編①嵐山・松尾・上桂 エリアはこちら
嵐山のスグ近く♪渡月橋が一望の桜の絶景や桜の隠れ寺は混雑知らず
★西京編②京都西山・大原野エリアはこちら
京都西山 桜の平安絵巻♪紫式部・在原業平・西行がこよなく愛した桜
★山科編はこちら
京都駅からひと駅5分、直行バスで15分♪意外と近いお花見スポット
★伏見編はこちら
伏見稲荷大社からも近い!伏見桜の名所と日本酒「利き酒」スポット

■まだまだ間に合う!京都 遅咲き桜のお花見スポット

★京北編はこちら
歴代天皇もこよなく愛した皇室ゆかりの枝垂れ桜や里桜
★大原編はこちら
平安時代から都人に愛された癒しの里・大原
★高雄編はこちら
桜とミツバツツジ・椿の競演&絶景と桜のトンネル


西京編①嵐山のスグ近く♪渡月橋が一望の桜の絶景

京都を代表する景勝地「嵐山」。春は京都有数の桜の名所として知られており、桜の開花時期には国内のみならず海外の観光客で大混雑。
特に渡月橋や天龍寺周辺は春休みと重なるピーク時の週末や休日には、桜の花を見に来たのか?人を見に来たのか?分からなくなってしまいそうなほど。
そんな大混雑した渡月橋を渡って南に徒歩3分、嵐山の西京エリアには、知る人ぞ知る「絶景の桜スポット」があるのをご存じですか。
また、嵐山から路線バスで数分、阪急嵐山駅から電車でひと駅2分だけ移動した松尾大社には、ピンク色の桜の花と山吹色の由来にもなった、色あざやかな黄色い山吹(ヤマブキ)が競演して咲く絶景が。
嵐山からほんのひと足だけ延ばすだけで、京都ツウしか知らない絶景の桜スポットがそこにはあります。
★西京編 ①の詳しいお花見情報はこちらをクリック


西京編②紫式部・在原業平・西行ゆかりの京都西山

京都は、東・北・西の三方を山に囲まれ、都の人々は眺める山の方角で、東を「東山」、北を「北山」、西を「西山」と呼んでいます。
東山、北山は観光地として有名ですが、西山は、西山三山(善峯寺・光明寺・楊谷寺)とよばれる名刹をはじめ、由緒ある寺院や神社が点在する、京都ツウの間では最もホットなエリアです。
京都西山には、花をこよなく愛した西行法師が出家し手植えした桜、源氏物語の作者・紫式部ゆかりの神社に咲く満開日が僅か3日の幻の枝垂れ桜、伊勢物語の主人公で超絶イケメン美男子・在原業平ゆかりの桜、「玉の輿」の由来ともなった徳川家光の側室・桂昌院お手植え桜など、平安時代から桜を中心とした文化が花開き、歴史を紡いできたエリアです。
京都西山・大原野にゆかりが深い紫式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」が放映され全国的に注目度が一気にアップ。
紫式部や在原業平、西行法師もこよなく愛した京都西山・大原野に思いを馳せ、風雅な「お花見」を楽しむのはいかがですか。
京都西山の桜PRの動画(YouTube)もありますので、是非ともご覧ください。
★西京編 ②の詳しいお花見情報はこちらをクリック


山科編 京都駅からひと駅5分、直行バスで15分♪
意外と近いお花見スポット

山科(やましな)は、三方を美しい緑の山に囲まれた盆地で、平安遷都以前のはるか昔、縄文・弥生時代から人が住み、文化の足跡を残してきた歴史浪漫あふれる地。
アクセスも良く、京都駅からJR京都線わずかひと駅(約5分)、三条京阪駅から地下鉄東西線で4駅(約9分)、京都駅から直行バス(京都醍醐寺ライン)で15分と、市内中心部からアクセスが良く意外と近いお花見スポットが点在しています。
飛鳥時代「大化の改新(乙巳の変)」の主役として知られる藤原鎌足(中臣鎌足)が邸宅を建てた以降、山科は皇室や藤原氏をはじめとした貴族と深い関わりを持ち、室町時代には本願寺第8世法主蓮如により山科本願寺が建立され寺内町を形成、焼き打ちにあうまで本願寺派の本寺でもありました。
江戸時代には、赤穂事件の赤穂浪士四十七士の指導者であった赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助(大石良雄)が、討入り前の約1年あまり隠棲していた「忠臣蔵」ゆかりの地としても知られています。
格式高い門跡寺院の堂宇を彩る桜、山科疏水沿いの桜並木、大石内蔵助ゆかりの社寺の桜など、山科には、まだまだ広く知られていない桜の絶景スポットがたくさんあります。
今年の春は、京都市内中心部からすぐ行ける山科でお花見を楽しみませんか。
山科観光PR動画「おこしやす京都山科へ~春の桜編~」(YouTube)もありますので、是非ともご覧ください。
★山科編の詳しいお花見情報はこちらをクリック


伏見編 伏見稲荷大社からも近い!
桜の名所と日本酒「利き酒」スポット

伏見は豊臣秀吉が伏見城を築き城下町として発展。
江戸時代は幕府直轄地となり、京都から伏見を結ぶ高瀬川を開削、さらに宇治川と淀川へ経て大阪を水路で結び、日本最大の河川港となり京都における淀川水運の玄関口かつ宿場町として栄えた交通の要衝。
日本で最初に「銀座」が置かれ、商業・運輸業の一大拠点としても発展しました。
幕末には新選組や坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通をはじめとした志士たちが駆け抜け、明治維新以後の歴史を生んだ町です。
伏見と言えば、日本有数の酒どころ。日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコ無形文化遺産に2024年12月に登録され、より一層注目を集めています。
伏見はかつて「伏水」とも記され、伏見七名水と称される日本酒醸造に適した湧水があり、兵庫の灘、広島の西条とならび日本三大酒どころとしても全国的に知られています。
世界文化遺産登録の真言宗醍醐派の総本山醍醐寺は平安時代から「花の醍醐」と称される桜の名所。
豊臣秀吉が息子の秀頼、正室の北政所、側室の淀君をはじめ、約1,300人が参加した「醍醐の花見」の会場となり日本一の花見が開催された地です。
そんな歴史あふれる伏見でのお花見の後は、伏見の銘酒に盃をかたむけながら、ゆったり余韻に浸るのもいいですね。
★伏見編の詳しいお花見情報はこちらをクリック


京北編 歴代天皇もこよなく愛した
皇室ゆかりの枝垂れ桜や里桜

京北(けいほく)は京都市右京区の北西部、桂川の源流域に位置し、総面積は約217k㎡で大阪市とほぼ同じくらいの大きさ。
その広大なエリアの約93%が森林で、上桂川の清流と緑あふれた自然豊か地です。
周山(しゅうざん)、弓削(ゆげ)、山国(やまぐに)、黒田(くろだ)、宇津(うつ)、細野(ほその)の6つの地域で構成されています。
山国、黒田は天皇の直轄御料「禁裏御料」であり、長岡京や平安京の造営や京都御所の改修時には、大量の木材が「筏流し」により上桂川、保津川、桂川を経て運ばれた後、嵐山周辺で陸揚げされ、都へと木材を供給していました。現在でも、木材の名産地としてその名を知られています。
上桂川で獲れた鮎は「献上鮎」と称され、平安遷都から幕末まで、夏には生きたまま京都御所へ献上され朝廷の人々の舌を唸らせていました。
また、日本の食卓には欠かせない「納豆」発祥の地で、古くから各家庭で納豆が手づくりされてきました。
京都府で桜として唯一、国の天然記念物に指定されている、樹齢約650年の銘桜「九重桜」で名高い、皇室ゆかりの寺院「常照皇寺」をはじめ、世界文化遺産登録の仁和寺の「御室桜」から株分けされた里桜など、知る人ぞ知る隠れた遅咲き桜スポットです。
その中で選りすぐりの銘桜をご紹介。
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大原編 平安時代から都人に愛された癒しの里

ブラタモリ「京都・大原~なぜ大原は“癒やしの里”になった?~」が放送されて以降、大原は「癒しの里」として注目度が俄然アップ。
平安時代のいにしえより多くの人に安らぎを与えてきた癒やしの里・大原に人々は何故、癒やされに来るのか?
その秘密とは、どこか懐かしい長閑な日本の原風景と周囲の山々の豊かな自然、点在する歴史あふれる寺院、高野川の水と「小野霞(おのがすみ)」と呼ばれる朝霧が生み出す「大原野菜」と呼ばれる豊かな食材にあります。
大原エリアは、京都市左京区の北東部、比叡山の北西麓に位置する四方を山々に囲まれた盆地で、日本海の若狭から京都に海産物を運ぶ「鯖街道(若狭街道)」の中継地点でもあった地。
鴨川の支流、高野川の清冽な流れが里を潤しています。
地下鉄国際会館駅からバスで約20分の場所にもかかわらず、田園風景が残り、ホタルが舞う清流や四季折々に美しい花々が咲き、食材の宝庫として、心癒やされる自然豊かな地です。
京都駅からでも地下鉄とバスを乗り継げば約50分、都会の喧騒に疲れたら少しだけ足を延ばすだけで辿り着ける場所。
そんな大原の里でこの春、遅咲きの桜を愛でながら山里を散策し、心身ともに癒されてみませんか。
市内中心部より山あいにあり、約1週間遅れで開花が始まります。
京都市内で満開の桜を見逃してしまった方も、大原の里ならまだまだ間に合います。
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高雄編 桜とミツバツツジ・椿の競演絶景と桜のトンネル

神護寺がある高雄(高尾・たかお)、西明寺がある槇尾(まきのお)、高山寺がある栂尾(とがのお)は、京都市の北西部に位置し、通称「三尾(さんび)」と呼ばれ、室町時代から紅葉の名所として、夏の風物詩「川床」での納涼で広く知られていますが、春の桜も見逃せません。
西明寺では山桜とミツバツツジの競演、神護寺では優美な枝垂れ桜が参拝者を出迎えてくれます。
嵐山と高雄を結ぶ「嵐山-高雄パークウェイ」は、保津峡や京都市街の絶景と桜のトンネルが楽しめる有料道路。
平岡八幡宮は、花の天井画と桜、椿を同時に愛でることができます。
カエデの新緑が芽吹く春、三尾エリアをゆったり散策しながら絶景と寺院めぐりをお楽しみください。
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(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)