京都駅や嵐山からスグ近く「桜の隠れた名所」でゆったりお花見(西京・山科・伏見)

京都は数多くの名の知れた桜の名所や名刹がありますが、多くの観光客で大混雑してゆっくりとお花見ができませんよね。でも京都駅から電車やバス1本で乗換え無しの場所、嵐山から徒歩圏内の場所、伏見稲荷大社からほんの数駅先に、またまだ知られていない桜の隠れた名所がたくさんあります。
有名観光地でのお花見もいいですが、人混みを避けて、穴場スポットでと桜ゆったりを愛でるのがホントの「京都ツウ」の楽しみ方。
京都市内からひと足の延ばした、西京、山科、伏見の3つのエリアには、観光客があまり訪れない隠れ寺や神社、穴場スポットがまだまだたくさんあります。
「密を避けてゆったりお花見をしたい」方は必見。知る人ぞ知る「京の桜の隠れた名所」で春の1日を満喫ください。地元の方だけが知っている桜のお花見“穴場”スポットをご紹介。

【京の桜の隠れた名所お花見スポット一覧】

~西京編①~
嵐山のスグ近く♪渡月橋が一望の絶景の桜は混雑知らず
~西京編②~
紫式部・在原業平・西行もこよなく愛した京都西山の桜~平安桜絵巻~
~山科編~
山科は京都駅からひと駅5分、直行バスで15分♪意外と近い隠れたお花見スポット
~伏見編~
伏見稲荷大社からも近い!伏見「桜の名所」と日本酒「利き酒」スポット


~西京編①~嵐山のスグ近く♪渡月橋が一望の絶景の桜

京都を代表する景勝地「嵐山」。春は京都有数の桜の名所として知られており、桜の開花時期には国内のみならず海外の観光客で大混雑。特に渡月橋や天龍寺周辺は春休みと重なるピーク時の週末や休日には、桜の花を見に来たのか?人を見に来たのか?分からなくなってしまいそうなほど。
そんな大混雑した渡月橋を渡って南に徒歩で数分、嵐山の西京エリアには、知る人ぞ知る「絶景の桜スポット」があるのをご存じですか。さらに嵐山公園バス停から路線バスで数分、阪急嵐山駅から電車でひと駅たった1分だけ移動した松尾大社には、ピンク色の桜の花と山吹色の由来にもなった、色あざやかな黄色い山吹(ヤマブキ)が競演して咲く絶景が・・・。
嵐山からほんのひと足だけ延ばすだけで、京都ツウしか知らない絶景の桜スポットがそこにはあります。

~西京編 ①~の詳しいお花見情報はこちらをクリック


~西京編②~紫式部・在原業平・西行もこよなく愛した京都西山~平安桜絵巻~

京都は東、北、西の三方を山に囲まれ、都の人々は眺める山の方角で、東を「東山」、北を「北山」、西を「西山」と呼んでいます。「東山」、「北山」は観光地として有名ですが、「西山」は、まだまだ知られていませんが、西山三山(善峯寺・光明寺・楊谷寺)とよばれる名刹をはじめ、由緒ある寺院や神社が点在する、京都ツウの間では最もホットなエリアです。
京都西山は、花をこよなく愛した西行法師が出家し手植えした桜、源氏物語の作者・紫式部ゆかりの神社に咲く満開日が僅か3日の幻の枝垂れ桜、伊勢物語の主人公で超絶イケメン美男子・在原業平ゆかりの桜、「玉の輿」の由来ともなった徳川家光の側室・桂昌院お手植え桜など、平安時代から桜を中心とした文化が花開き、歴史を紡いできたエリアです。
2024年の大河ドラマ「光る君へ」は、京都西山・大原野にゆかりが深い紫式部が主人公。今後、京都西山は、ますます注目度アップ間違いなし。
紫式部や在原業平、西行法師もこよなく愛した京都西山・大原野に思いを馳せ、風雅な「お花見」を楽しむのはいかがですか。最後に、京都西山の桜PRの動画(YouTube)がありますので、是非ともご覧ください。

~西京編 ②~の詳しいお花見情報はこちらをクリック


~山科編~京都駅からひと駅5分、直行バスで15分♪意外と近い隠れたお花見スポット

山科(やましな)は、三方を美しい緑の山に囲まれた盆地で、平安遷都以前のはるか昔、縄文・弥生時代から人が住み、文化の足跡を残してきた歴史浪漫あふれる地。
アクセスも良く、京都駅からJR京都線わずかひと駅(約5分)、三条京阪駅から地下鉄東西線で4駅(約9分)、京都駅から直行バスで15分と、市内中心部からアクセスが良く意外と近いお花見スポットが点在しています。
飛鳥時代「大化の改新(乙巳の変)」の主役として知られる藤原鎌足(中臣鎌足)が邸宅を建てた以降、山科は皇室や藤原氏をはじめとした貴族と深い関わりを持ち、室町時代には本願寺第8世法主蓮如により山科本願寺が建立され寺内町を形成、焼き打ちにあうまで本願寺派の本寺でもありました。
江戸時代には、赤穂事件の赤穂浪士四十七士の指導者であった赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助(大石良雄)が、討入り前の約1年あまり隠棲していた「忠臣蔵」ゆかりの地としても知られています。
また、古来より東海道と奈良街道が合流する交通の要衝として栄え、明治時代には琵琶湖疏水(山科疏水)が開通し、舟運でも重要な役割を果たしました。現在もJR京都線と湖西線の分岐駅、地下鉄東西線、京阪電車大津線が通り、京都の東の玄関口として繁栄をみせています。
山科には、まだまだ広く知られていない桜の絶景スポットがたくさんあります。格式高い門跡寺院の堂宇を彩る桜、山科疏水沿いの桜並木、大石内蔵助ゆかりの社寺の桜などなど、今年の春は、京都市内中心部からすぐ行ける山科でお花見を楽しみませんか。

~山科編~の詳しいお花見情報はこちらをクリック


~伏見編~伏見稲荷大社からも近い!伏見「桜の名所」と日本酒「利き酒」スポット

伏見は豊臣秀吉が伏見城を築き城下町として発展。江戸時代は幕府直轄地となり、京都から伏見を結ぶ高瀬川を開削、さらに宇治川と淀川へ経て大阪を水路で結び、日本最大の河川港となり京都における淀川水運の玄関口かつ宿場町として栄えた交通の要衝。
日本で最初に「銀座」が置かれ、商業・運輸業の一大拠点としても発展しました。幕末には新選組や坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通をはじめとした志士たちが駆け抜け、明治維新以後の歴史を生んだ町です。
伏見と言えば、日本有数の酒どころ。伏見はかつて「伏水」とも記され、伏見七名水と称される日本酒醸造に適した湧水があり、兵庫の灘、広島の西条とならび日本三大酒どころとしても全国的に知られています。
世界文化遺産登録の真言宗醍醐派の総本山醍醐寺は平安時代から「花の醍醐」と称される桜の名所。豊臣秀吉が息子の秀頼、正室の北政所、側室の淀君をはじめ、約1,300人が参加した「醍醐の花見」の会場となり日本一の花見が開催された地です。
そんな歴史あふれる伏見でのお花見の後は、伏見の銘酒に盃をかたむけながら、ゆったり余韻に浸るのもいいですね。

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(掲載日:2024年2月29日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局