嵐山のスグ近く♪渡月橋が一望の絶景の桜は混雑知らず(西京)

京都を代表する景勝地「嵐山」。春は京都有数の桜の名所として知られており、桜の開花時期には国内のみならず海外の観光客で大混雑。特に渡月橋や天龍寺周辺は春休みと重なるピーク時の週末や休日には、桜の花を見に来たのか?人を見に来たのか?分からなくなってしまいそうなほど。
そんな大混雑した渡月橋を渡って南に徒歩で数分、嵐山の西京エリアには、知る人ぞ知る「絶景の桜スポット」があるのをご存じですか。さらに嵐山公園バス停から路線バスで数分、阪急嵐山駅から電車でひと駅たった1分だけ移動した松尾大社には、ピンク色の桜の花と山吹色の由来にもなった、色あざやかな黄色い山吹(ヤマブキ)が競演して咲く絶景が・・・。
嵐山からほんのひと足だけ延ばすだけで、京都ツウしか知らない絶景の桜スポットがそこにはあります。

法輪寺~渡月橋から徒歩3分♪見晴台からは桜で彩られた嵐山が一望~

写真提供(下・動画):おもてなしタクシー

法輪寺(ほうりんじ)は、通称「嵯峨の虚空蔵さん」とも呼ばれ、奈良時代の和銅6年(713年)に元明天皇の勅願により行基菩薩により創建。清少納言の「枕草子」では、京都の代表的な寺院として挙げられ、本尊のご利益は『今昔物語』にも描かれている古刹です。
また、旧暦の3月13日前後 に、男女とも数え年13歳でおこなう祝い「十三詣り」(じゅうさんまいり)でも知られています。
嵐山の代名詞であり、観光名所の渡月橋は、法輪寺の僧・道昌(どうしょう)が大堰川(桂川)を修築した折に掛けたのが始まりとされ、江戸時代までは法輪寺橋と呼ばれていました。渡月橋の南側、岩田山の方角を眺めると、中腹に法輪寺の多宝塔を見ることができます。
山門をくぐり石段を登ると、正面には本堂、多宝塔、舞台と呼ばれる見晴台があります。見晴台からは、渡月橋や京都盆地が一望、さらに遠くはに東山連峰や比叡山を望むこともできます。満開の桜の花越しに見る嵐山や京都市内は絶景のひと言。
渡月橋から徒歩数分の場所にある、嵐山エリアの知る人ぞ知る、まさに花見の穴場スポット。西京エリアを拠点とする観光タクシーおもてなしタクシーさんから法輪寺の見晴台(舞台)から眺める嵐山の眺望の動画提供いただきました(昨年に撮影)。
この春、是非ともご自身の目で絶景の桜をお確かめください。

法輪寺は「電気・電波の神様」今どきなスマホの御守り

参道の石段の途中には、電気・電波を司る祖神の電電明神がお祀りした、電気・電波を守護する鎮守の社「電電宮」(でんでんぐう)が鎮座しています。
電力会社、家電・電気メーカー、電話会社をはじめ新進気鋭のIT事業者など、電気や電波に関連するありとあらゆる企業からの参拝者が絶えない神社です。
珍しいのは授与している御守り。電気・電波の神様だけあり、御守りは「マイクロSD」です。何と中には、虚空蔵菩薩像の画像データが入っています。最近ではスマホの故障やデータ損出防止にご利益があるとのことで、若い人への授与が増えているとか。スマホの御守りなんて、イマドキですね。

スポット情報

エリア名西京
スポット名法輪寺(嵯峨の虚空蔵さん)
所在地京都市西京区嵐山虚空蔵山町
アクセス阪急電車嵐山線「嵐山駅」から徒歩約5分、市バス・京都バス「嵐山公園」(渡月橋西側)バス停から徒歩約3分
拝観時間9:00~17:00
拝観料境内自由
TEL075-862-0013
URLhttps://www.kokuzohourinji.com
Facebookhttps://www.facebook.com/profile.php?id=100066847404231
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松尾大社~日本一の「お酒の神様」桜とヤマブキの競演~

写真提供(上2点)京都の桜写真

松尾大社(まつのおたいしゃ)は、嵐山から阪急嵐山線でひと駅わずか3分、嵐山公園バス停からも市バス・京都バスでも数分ので到着。
京都市内中心部から桂川を渡った西に鎮座しており、平安神宮を中心に、東(青龍)は八坂神社、北(玄武)は上賀茂神社、南(朱雀)は城南宮が守護し、西(白虎)は松尾大社が守護する神社。
また「賀茂の厳神(げんしん)、松尾の猛霊(もうれい)」と称され、皇城守護の神として尊崇されており、京都において重要な神社のひとつです。
松尾大社のある西京の地では神話の時代より酒造りが行われており、室町時代末期以降は「酒造第一祖神」として崇敬されるようになりました。11月には、醸造安全を祈願する「上卯祭(醸造祈願祭)」、4月には醸造完了を感謝する「中酉祭(醸造感謝祭)」が行われ、日本各地の酒造関係者が参集します。
本殿前には全国の名だたる酒造会社から奉納された酒樽が並んでおり、その光景は圧巻。酒の神様らしく「お酒の資料館」(見学無料)あり、酒造の歴史を分かりやすく学ぶことができます。
境内には、昭和を代表する庭園家である重森三玲(すぎもりみれい)、最晩年の遺作である傑作庭園「松風苑 三苑」(蓬莱の庭・曲水の庭・上古の庭)があり、お庭好きには見逃せません。桜の木はそれほどは多くありませんが、境内のいたるところにソメイヨシノが植えられ、社殿をピンク色に染め上げます。
松尾大社と言えば関西随一の規模を誇る山吹(ヤマブキ)の群生で知られており、境内のいたるところに約三千株ものヤマブキが植えられています。桜が満開の頃から「山吹まつり」が開催され、様々なイベントが行われます。
タイミングが合えば、ピンク色の満開の桜とあざやかな黄色のヤマブキの花の競演も楽しめます。ヤマブキの花は咲いている期間が長く、例年はゴールデンウイーク頃まで見頃が続きます。

スポット情報

エリア名西京
スポット名松尾大社
所在地京都市西京区嵐山宮町3
アクセス阪急嵐山線松尾大社駅下車すぐ、京都駅から京都市営バス28系統または京都バス73・ 83系統乗車、松尾大社前下車すぐ、京阪三条から京都バス63系統乗車、松尾大社前下車すぐ
拝観時間平日・土曜(9:00~16:00)、日曜・祝日(9:00~16:30)
拝観料境内自由(お酒の資料館:無料)
※庭園・神像館:大人500円、学生400円、小人300円
TEL075-871-5016
URLhttps://www.matsunoo.or.jp
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(掲載日:2024年2月28日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局