「うば玉」とは、黒糖を用いたこし餡に寒天とけしの実を上からかけて固めたもので、約200年前から作り続けられている京都伝統の和菓子です。その由来は檜扇(ヒオウギ)の花の種子が、開花し実を結んだ後、その中には漆黒の種子が入っており、艶のある丸い漆黒の実は「ぬばたま」と呼ばれていました。その丸くて黒い種子に似ていることから名付けられました。「ぬば」という語は「黒い」の最も古い言葉だそうです。
井津美屋のスペシャリティは何と言っても「抹茶うば玉」です。抹茶うば玉は宇治の辻利兵衛本店の抹茶を用いた抹茶あんを波照間島産の黒糖羊羹で包んでいます。濃厚な抹茶の風味と黒糖の柔らかな甘味と香りが絶妙なハーモニーを奏でています。こしあんを包んだ通常の「うば玉」もありますよ。