京北でアロマ工房見学ツアー

北山杉と人を繋ぐ『杉乃精』

京都市の北に位置する京北は、北山杉の産地として1000年以上も前から良質な杉材を供給してきました。杉は、しゃもじ、おひつ、風呂桶、酒樽やみそ樽など、日本人の生活に欠かせない木材として生活の様々な場面で使われていました。しかし、現在では生活の中に杉の姿を見る機会は少なくなりました。

村山さんが京北で北山杉を使ったアロマを作り始めたのは今から7年前。当時はアロマと言えばラベンダー等海外製が主流の中、アロマの作り手は国内で10軒にも満たなかったそうです。ところが、今では国内で90軒に増加し、アロマを楽しむ習慣が日本にも定着してきました。

「国産の杉材の価値を再発見し山で働く人を増やすことができれば、将来に渡って山の価値を伝えていくことができる、という想いから『杉乃精』を始めることにしたんです。」と村山さん。
杉を使ったアロマ作りは扱いが難しい事業ですが、山と人との関わりを維持し、京北の自然を後世に残すという志を持ち、株式会社をスタートしました。

100%自然素材のこだわり 杉乃精のアロマ

「杉乃精」で作られるアロマ・kyonokaシリーズは100%自然素材で作られるこだわりの製品です。

鍋の水を沸騰させ、水蒸気で気化した精油成分を冷却することでアロマを抽出するという「水蒸気蒸留方式」で作られます。使用される燃料は全て間伐材・放置材を使い、精油後の杉材は腐葉土になるという、自然の中で循環する環境に配慮した製法です。

kyonokaシリーズは北山杉、クロモジ、柚子などのアロマを展開し、海外からの評価も高く、口コミで広がった情報を元に海外からもバイヤーが多数訪れています。

工房では毎週水曜日と第三日曜日にアロマ作りの見学ツアーを開催しています。工房にてアロマ採取を体験した後、精油が終わった杉材の沐浴をしたり、京北の森を散策したり。京都の喧騒から離れた自然を身体いっぱいに楽しんだ後は、石窯で焼くピザづくり体験。ランチタイムでは、手作りピザやオリジナルの納豆餅、コシヒカリのおにぎりなどを味わうことができます。大人1名5,400円で参加できる工房見学ツアー、京北を訪れた際にはぜひ参加したいところです。

山と自然の織り成す京北の魅力

京都市街地から1時間で触れることのできる京北の自然は、古から培われた伝統が色濃く残り、人々の心に癒しを与えてくれます。

「雨が降ったと思ったらすぐに晴れたり、とよく変わる天気も京北の魅力の一つですよ。」と笑顔を見せる村山さん。北山杉は、室町時代に植林が始まったとされ、昭和41年に「京都府の木」、平成10年には「京都府伝統工芸品」に指定されました。京都人の誇りであり続けている北山杉と人のつながりを絶やさないよう、村山さんは今日も京北で額に汗しています。

(掲載日:2019年1月18日 取材:ライター 渡邉良平

店舗情報

エリア名京北
店舗名杉の精
所在地京都市右京区京北熊田町新田50
営業時間10:30~15:30 ※要問い合わせ
定休日月・火・木・金 ※要問い合わせ
TEL075-852-1668
駐車場
体験予約要予約
URLhttps://suginosei.weebly.com/
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