大原野神社の桜♪満開日は僅か3日「千眼桜」千の願いが叶う幻の桜(京都西山)

大原野神社は、源氏物語の作者・紫式部が、こよなく愛した古社。
奈良の春日大社から勧請を受け「京春日」とも呼ばれます。そのため狛犬ならぬ「狛鹿」が鎮座し、鹿にゆかりの深い神社です。
また、境内には奈良の興福寺「猿沢の池」を模して作られた“鯉沢の池”もあります。
大原野神社の桜と言えば「千眼桜」(せんがんざくら)に尽きます。
まるで千の眼を持つかのように、たくさんの花芽をつけることがその名の由来。一重の枝垂れ桜で、満開の期間が3日間と短く運よく満開を見ることができたら「千の願いが叶う」と言われている幻の桜。
例年の満開日は 4月8日ですが、今年の桜の開花予想は、例年並みのやや早めです。千の願いが叶うよう、ぜひ満開日にご参拝ください。
千眼桜だけではなく、一の鳥居から本殿へと続く参道沿い、鯉沢の池の畔に咲くソメイヨシノも見ごたえがあります。
(参考)過去4年間の満開日
2024年:4月7日、2023年:3月29日、2022年:4月7日、2021年:3月30日
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬

絶景を眺めながら一服

大原野神社の名物と言えば参道の茶店・春日乃茶屋さんの「よもぎ団子」。
餅粉と上新粉に地元の大原野で栽培された濃厚な味わいのよもぎを混ぜ、練り込んだ生地はモチモチの食感。粒餡には少量の塩が入っており、一層あんの甘さが引き立ちます。
よもぎ団子の独特の模様は麻の葉を模した型で作られています。大原野エリアでは、昔から春になると麻の葉模様をつけたよもぎ団子をご近所で配る風習があったそうです。その伝統を次世代に伝えていきたいという想いからこの模様にされたそうです。
お店は、京都の「モネの睡蓮」とも呼ばれる、鯉沢の池が一望のロケーション。絶景を眺めながらいただく、よもぎ団子とお抹茶。まさに口福目福の贅沢なひとときです。
◆春日乃茶屋さんの「よもぎ団子」情報
https://totteoki.kyoto.travel/22675/

大原野神社ご由緒

創建は奈良時代の延暦3年(784年)、桓武帝の長岡京遷都の際、奈良の春日大社から勧請を受け「京春日(きょうかすが)」とも呼ばれます。
御本殿の第一殿には、建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)、第二殿には、伊波比主命(いわいぬしのみこと)、第三殿には、天之子八根命(あめのこやねのみこと)、第四殿には、比賣(ひめ)大神が祀られ、摂社若宮社には天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)を祀っています。
古くから政治・方除・知恵の神として、良縁を授けてくださる女性の守護神としての厚い信仰を集めています。
鹿が神使(しんし)とされており、本殿前には狛犬ならぬ「狛鹿」が鎮座し、手水舎の「水口(みずくち)」にも鹿がデザインされています。
また境内には奈良の興福寺「猿沢の池」を模して作られた“鯉沢の池”もあります。
平安時代、藤原氏の氏神として厚い信仰を集めたことより、六国史、大鏡等をはじめ、源氏物語、その他有名な古典に大原野神社についての記述がしばしば書きとどめられています。
また、源氏物語の作者・紫式部が氏神と崇めこよなく愛した古社で、源氏物語の作中にも大原野が登場しています。二十九帖「行幸(みゆき)」の巻には、大原野へと向かう冷泉帝の華やかで美しい行列の様子を描き、紫式部の大原野への思いの一端を伺い知ることができます。

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(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

スポット情報

エリア名西京
スポット名大原野神社
所在地京都市西京区大原野南春日町1152
アクセス①JR桂川駅・阪急洛西口駅より京都市バス9系統(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、南春日町バス停下車徒歩約10分
②JR向日町駅・阪急東向日駅より阪急バス(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、南春日町バス停下車徒歩約10分
拝観料無料(境内自由)
TEL075-331-0014
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