京都 西山 善峯寺の紫陽花「白山桜あじさい苑」は天空の紫陽花の花園

善峯寺(よしみねでら)は山号を西山(にしやま)といい、まさに京都西山を代表する寺院です。西国三十三所巡礼の第二十番札所として観音信仰を深く集めています。境内には四季折々、様々な花が咲き誇ります。春には梅からはじまり、桜(山桜・枝垂れ桜)、牡丹、シャクヤク、平戸ツツジ、サツキ、夏には、紫陽花、百日紅、青もみじ、秋の秋明菊、紅葉、冬には南天、山茶花、椿、雪景色と春夏秋冬に絶えず花々が境内を彩ります。
善峯寺の初夏を彩る花は何と言っても紫陽花。約3000坪もの広大な「白山桜あじさい苑」には、セイヨウアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなど約8000株もの紫陽花が境内の斜面を青色や赤色、紫色に染め上げます。白山あじさい苑は見晴らしの良い高台にあり、京都市内の町並み、東山連峰街が一望。あじさい越しの京都の絶景も楽しめます。天気の良い日の紫陽花観賞はもちろんのことですが、梅雨時だけに雨や曇天に咲く紫陽花もまた一興です。雨にしっとりと濡れ、一層美しさを増した紫陽花がが霧の中に浮かび上がる光景は幻想的です。今年の開花は6月10日頃で、見ごろは6月いっぱい続きます。

白山 桜あじさい苑で紫陽花を愛でる

白山桜あじさい苑は、春はしだれ桜、夏は紫陽花が苑内一帯を彩ります。敷地に白山社があり白山明神(権現)が祀られているのが苑名の由来です。苑内にはセイヨウアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなど約8000株もの紫陽花が咲き誇ります。展望舞台からは、あじさい苑や京都盆地が一望できます。あじさい苑の一角には「白山名水」が湧出しています。この名水は、白山明神(権現)が出現された奇瑞の地で、善峯寺を開山された源算上人は写経をすべく苦心して写経用紙を自らの手で作りました。寛徳2年(1042年)の2月1日の夜に白山明神(権現)がこの地に現れて、手本となる法華経経巻と浄水を授け、翌日には五色の雪が降ったと伝えられます。この由緒によってこの地は「白山」と呼ばれ、源算上人は毎年この日に法楽をされたと伝えられています。

善峯寺ご由緒~四季折々の花を楽しめる「花の寺」~

善峰観音宗の本山寺院で、本尊は十一面千手観世音菩薩。源算上人により平安時代に開山された古刹です。応仁の乱により大半の坊が焼失しましたが、江戸時代・五代将軍徳川綱吉公の生母である桂昌院を大檀那として、鐘楼・観音堂・護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂などの多くの堂宇が復興され、幾多の貴重な什物が寄進されました。
西山の山麓に広がる3万坪もの境内は、四季折々の趣がある花の名所としても広く知られています。また京都盆地が一望の大パノラマは平野部の寺社では味わえない大迫力。樹齢600年以上、全長37m、国の天然記念物「遊龍の松」も必見です。

スポット情報

エリア名西京
スポット名善峯寺
所在地京都市西京区大原野小塩町1372
アクセスJR京都線向日町駅、阪急京都線東向日駅から阪急バス66番(善峯寺行き)に乗車、終点善峯寺下車、徒歩8分。※冬季(1/6~2/末)は手前の小塩バス停発着になるのでご注意ください
拝観時間8:30(土日祝日は8:00)~17:00(16:45受付終了)
拝観料大人:500円、高校生:300円、小・中学生:200円
TEL075-331-0020
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(掲載日:2023年5月25日 情報提供:大原野保勝会