大原野神社 京都の「モネの睡蓮の池」と呼ばれる鯉沢の池と青もみじ~京都西山~

京都洛西・大原野から竹の里・乙訓にかけての地域「京都西山」には、歴史ある数多くの社寺があり、深緑の青もみじが目を楽しませてくれます。なかでもイチ押しは大原野神社です。
境内にある池が最近SNSで話題になっていて、京都の「モネの睡蓮の池」とも呼ばれています。
大原野神社の創建は平安京遷都以前、桓武天皇の長岡京遷都まで遡ります。延暦3年(784年)に藤原氏の氏神である奈良春日大社の神々をこの地に分霊し勧請した事が始まりとされ、別名「京春日」とも呼ばれている古社です。
京都でも有数の紅葉の名所としても知られていますが、春から夏にかけての青もみじの頃も甲乙つけがたい美しさ。
特に、本殿と三の鳥居の目の覚めるようなあざやかな「朱色の鳥居」と「青もみじ」のコントラストの絶妙さは、秋の紅葉以上かもしれません。

参道はまるで緑のトンネル
~夏でもひんやり~

一の鳥居の階段を登ると、すぐに二の鳥居があらわれます。ここから参道は三の鳥居まで真っ直ぐに伸び、両脇は目にも滴るほどの眩い青もみじに覆われています。まさに「緑のトンネル」と言う言葉がぴったりです。直射日光が当たらないので、参道はひんやりしてとても涼しげです。

京都の「モネの睡蓮の池」と
呼ばれる鯉沢の池

参道の東側にある「鯉沢の池」は、平安時代に文徳天皇が奈良の猿沢池を模して造営されたと伝えられる池泉回遊式庭園。睡蓮、カキツバタ、花菖蒲の名所として知られています。
この風景、どこかで見た覚えがありませんか?睡蓮に覆われた池に架けられた太鼓橋・・・。そう、フランスの印象派を代表する画家、クロード・モネが描いた「睡蓮の池と日本の橋」に似ていませんか?

いつの頃からか、京都の「モネの睡蓮の池」と呼ばれている風景です。例年の見頃は5月中旬から8月下旬まで、睡蓮は朝に開花し昼には花を閉じるので、花の観賞には午前中の参拝がおすすめですよ。

神様のお使いは狛犬ならぬ狛鹿

大原野神社は奈良の春日大社からの分社だけあり、鹿と縁が深く本殿前に鎮座するのは狛犬ならぬ「狛鹿」。本殿に向かって右側が牡鹿(ツノがある)、左側が雌鹿です。春日大社の祭神、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)は鹿島神社から神鹿に乗ってやってきたと伝わっており、鹿は神様のお使いなのです。
狛鹿だけではなく、手水舎も鹿です。鹿の口に咥えている巻物からご神水が出ています。灯籠のデザインも鹿。社務所では鹿をモチーフにした様々な種類の御守り、土鈴、おみくじの授与もされています。境内はまさに鹿ワールド。実は実は平成の時代まで、境内には鹿園があり、春日大社から贈られた鹿を飼育されていたそうです。

鯉沢の池を眺めながら
春日乃茶屋で「よもぎ団子」と
お抹茶で一服

大原野神社の名物と言えば、参道の茶店・春日乃茶屋さんの「よもぎ団子」。餅粉と上新粉に地元の大原野で栽培された濃厚な味わいのよもぎを混ぜ、練り込んだ生地はモチモチの食感。粒餡には少量の塩が入っており、一層あんの甘さが引き立ちます。
よもぎ団子の独特の模様は麻の葉を模した型で作られています。大原野エリアでは、昔から春になると麻の葉模様をつけたよもぎ団子をご近所で配る風習があったそうです。その伝統を次世代に伝えていきたいという想いからこの模様にされたとか。
目の前には睡蓮と赤い太鼓橋のコントラストが美しい鯉沢の池、絶景を眺めながらいただく、よもぎ団子とお抹茶。まさに口福目福の贅沢なひとときです。
◆大原野神社周辺のヨモギ餅3選
○春日乃茶屋「よもぎ団子」の記事はここをクリック
○やまびこ「よもぎ餅」の記事はここをクリック
○草餅こばやし「草もち・よもぎ餅」の記事はここをクリック

スポット情報

エリア名西京
スポット名大原野神社
所在地京都府京都市西京区大原野南春日町1152
アクセス①阪急桂駅西口より京都市バス臨西2系統(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、南春日町バス停下車徒歩約8分
②JR向日町駅・阪急東向日駅より阪急バス(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、南春日町バス停下車徒歩約8分
参拝料無料(境内自由)
TEL075-331-0014
URLhttps://oharano-jinja.jp
Instagramhttps://www.instagram.com/oharanojinja.official/
Twitterhttps://twitter.com/oharanoshinroku
Facebookhttps://www.facebook.com/oharanojinja

(掲載日:2022年6月2日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局

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