御香宮神社「神幸祭」2023年~伏見が1年で1番アツくなる9日間~

御香宮(ごこうのみや)神社の神幸祭(しんこうさい)は、伏見九郷(石井<いわい>・森・船津・即成就院・山・北尾・北内・久米・法案寺の各村)の総鎮守の祭礼とされ、毎年秋にご祭神である神功皇后が一年に一度、氏子区域内を巡幸する伏見地区で最大のお祭り。古来より「伏見祭」とも呼ばれ、洛南随一の大祭として知られています。
明治時代以前は旧暦の9月9日「重陽の節句(菊の節句)」に行われていましたが、現在では10月の第2日曜日を基準に、その9日前の土曜日から行われており、2023年は9月30日()から10月8日()の9日間にわたり行われます。
お祭りの初日と最終日には、各町内よりお迎え提灯として、趣向を凝らした大小の花傘が「アラウンヨイヨイ、アラウントマカセ」の掛け声勇ましく、神社に参拝する「花傘総参宮」が有名で、別名「花傘まつり」とも呼ばれており、室町時代「風流笠」(ふりゅうがさ)の伝統を今に伝えています。
最終日早朝から夕方には神輿巡行がおこなわれます。初日に拝殿に飾られた三基の御香宮神輿が氏子地域の担ぎ手により「祝人(ホイト)」の掛け声とともに巡幸します。その他にも勇ましい「武者組行列」や能舞台での武具の展示、華やかな衣装を着た可愛い「稚児行列」、猿田講社、獅子若、神賑奉納行事(民謡・民舞・詩吟・尺八)などが行われます。
また、普段は非公開の日本一重い神輿「千姫神輿」が祭礼期間中のみ特別公開されます。お祭り期間中、境内参道には百数十軒以上の露店が立ち並び、神幸祭の雰囲気や賑わいをより一層盛り上げてくれます。
<ご注意>
祭礼期間中は、境内の駐車場は利用できません。周辺道路は時間帯により交通規制もあります。お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

御香宮神社神幸祭日程と神事

第1日目/9月30日(土)オイデマツリ
・第18回ちびっ子相撲大会(9:30~)
・花傘総参宮(19:00頃~21:00頃)
・神賑奉納行事(民謡・民舞)
第4日目/10月3日(火)
・神賑奉納行事:詩吟
静吟詩堂吟詠会(能舞台にて14:00~)
第5日目/10月4日(水)
・神賑奉納行事:尺八
石道鶉山尺八教室(能舞台にて19:00~)
・夜、武者組具足飾りつけ
第8日目/10月7日(
・宵宮祭
花傘総参宮(表門付近19:00頃~21:00頃)
オクライモライ(猿田講社、武者組、皇馬)
第9日目(最終日)/10月8日(
・神輿巡幸
発輿祭<はつよさい>:5:00出発
獅々若行例:出発/宮入
神輿A班<鵜鳥型>:9:00出発/20:00宮入
※JR桃山駅より出発
神輿B班<神明型>:9:10出発/19:30宮入
神輿C班<鵜鳥型>:10:30出発/17:30宮入
・猿田講社行列<猿田彦・天鈿女命>:7:30出発/17:00宮入
・武者行列:9:00出発/16:00宮入
※奴振りはありません
・稚児行列:10:20出発/12:20宮入
※宮入時刻は交通事情により前後する恐れがあります。

主な神事・催しのご紹介

<御香宮神輿>
現在の御香宮神輿は三基あります。昭和37年に千姫神輿にかわって新調された鵜鳥型と神明型式(雁又)の二基、もう一基は昭和62年に新調された鵜鳥型。神輿は初日から拝殿に飾られ、 最終日には地域の祈りを伝える舁き手たちが 「祝人(ほいと)」の掛け声とともに、勇ましく氏子地域を巡幸します。
<大手筋ちょうちん神輿>
大手筋商店街の店名を提灯にあしらった町御輿。 各店の若衆と町の神輿好きが集まって 「ホイットホイット」の威勢の良い掛け声とともに 商店街を巡幸します。
<獅子若>
江戸時代、伏見奉行から寄進された雌雄の獅子頭を百数十名の若者が「アーヨイヨイヨッ」の威勢のよい掛け声とともに担ぎ、旧伏見城下を疾走する勇壮なな練り物。口をぱくぱくさせる邪気払いの所作も見どころ。「御香宮祭礼獅々」(ごこうぐうさいれいしし)として京都市無形民俗文化財に登録されています。
<御香宮猿田講社>
天孫降臨で道案内をされたされた猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(うずめのみこと)の夫婦神が、 伏見祭神輿渡御の際に先導し、巡幸路を祓い清めます。
<御香宮武者組>
伏見祭最終日の行列のひとつ。御香宮神社の主祭神・神功皇后が朝鮮半島の新羅に出陣する様子を表し、鎧兜をを身につけた若者が氏子地域を練り歩きます。祭礼期間中は御香宮能舞台にて武具が公開されます。
<稚児行列>
4歳から10歳の稚児がたちが、女の子は豪華な天冠(てんがん)、男の子は烏帽子をかぶり、あざやかな金襴の着物を身にまとい、化粧をした子供たちが、親と共に無病息災や成長を祈願し町内を練り歩きます。
<花笠総参宮>
神幸祭には、お迎え提灯として各町内より「花傘」が神社 に多く参拝することから「花傘まつり」とも呼ばれています。花傘は室町時代の 「風流笠」(ふりゅうがさ)の伝統を今に伝え、花傘の総参宮日の初日と8日目の夜7時頃から9時頃まで、各町内より「アラウン ヨイヨイ、アラウントマカセ」の掛け声勇ましく、大手筋商店街を上がって神社に参拝します。
<太手筋花傘>
伏見大手筋商店街の若衆が繰り出す花傘は、神輿をお迎えする、厄除開運・商売繁盛の大事な行事。8日目の宵宮には「風流花傘パレード」が商店街にて行われます。
<花傘・子ども舟>
初日のお出でに子供たちが「アラウン ヨイヨイ、アラウントマカセ」と独特の囃しことばで商店街を練り回ります。

【千姫神輿の特別公開】
徳川家康の孫娘「千姫」の初誕生祝いに、二代将軍・徳川秀忠が奉納したもの。日本一重い神輿(六百貫≒約2.3トン)として氏子の自慢の神輿でしたが、あまりの重さに担ぎ手が足らず、昭和36年(1961年)以降は担がれておらず、現在は境内見所に保管されており祭礼期間中のみ見学ができます。

御香宮神社ご由緒

神功皇后を主祭神とし、夫の仲哀天皇、子の応神天皇ほか六神をお祀りしています。神功皇后の神話における伝承から「日本第一安産守護之大神」として信仰を集めています。創建の年は不詳で当初は「御諸神社」と称しましたが、平安時代の貞観4年(862年)9月9日に、境内から「香」の良い水が涌き出たことから、 清和天皇より「御香宮」名を賜りました。

スポット情報

エリア名伏見
イベント名御香宮神社 神幸祭
開催日2023年9月30日(土)~10月8日(日)
開催場所御香宮神社および氏子地域一帯
所在地京都市伏見区御香宮門前町174
アクセス京阪本線伏見桃山駅、近鉄京都線桃山御陵前駅下車、東へ徒歩すぐ
※祭礼期間中は、境内の駐車場は利用できません。周辺道路は時間帯により交通規制もあります。お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
問い合わせ075-611-0559(御香宮神社)
URLhttps://gokounomiya.kyoto.jp/
Facebookhttps://www.facebook.com/Gokoguofficial

(掲載日:2023年9月7日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局