京都定期観光バス(おこしバス)大原三千院と世界遺産比叡山延暦寺

おこしバス(京都定期観光バス)のりば・JR京都駅烏丸口

「おこしバス」の愛称で親しまれ、京都の観光名所を巡る、京都定期観光バスの定番人気コース「大原三千院と比叡山延暦寺」の体験レポート(4月に取材)と乗車方法のご案内。
集合場所は京都駅の烏丸口(からすまぐち)にあります。
JR京都駅の中央口を出て左側、京都中央郵便局方面に歩いていくと「京都定期観光バス」の大きな看板が見えます。
まずは受付を済ませて、チケット(座席指定乗車券)を受け取ります。
発車時刻10分前までにのりば窓口で、手続きをします。バスの座席は指定制になっています。
座席番号はチケット(座席指定乗車券)お渡し時に決定します。
あいにくですが、お客さまから座席番号のご要望はお受けしていません。
お手洗いは乗車場所にはありません。JR京都駅構内や京都駅直結の商業施設「京都ポルタ」にありますので事前に済ませておきましょう。
旅行バックやスーツケースの大きな荷物はバスのトランクルームで預けることができますが、貴重品は各自にて保管管理になります。

バス乗り場には、様々なコースのバスがズラリと並びます。約20~30ものコースがあり、バスの色やデザインは殆ど一緒です。
乗り間違いのないようにチケットに記載されている「のりば番号」を再度チェックください。

比叡山延暦寺

京都駅を出発後、バスは最初の観光地である比叡山を目指して走ります。
現在、根本中堂は60年に一度の大改修中(2030年まで)ですが、本堂の中に入ることはできます。
本堂の中は護摩の香りに包まれていて厳かな空間でした。
秘仏薬師如来を照らす「不滅の法灯」は、1200年もの間、毎日絶えることなく油を注いできた灯火で「油断」の語源となったことでも有名です。
【比叡山延暦寺】
比叡山延暦寺は、延暦7年(788年)に最澄が開創した、天台宗の総本山。
標高848mの比叡山全域を境内とし、寺域は1700ヘクタールにも及び、その寺域は、京都市と滋賀県にまたがり広大。
延暦寺とは、比叡山の山内に点在する約100ほどの堂宇の総称で、延暦寺という一棟の建造物があるわけではありません。
山内を地域別に、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」の三つに区分しています。
これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。日本仏教の各宗の祖師(親鸞聖人、栄西禅師、日蓮聖人、道元禅師)などがここで学び、あるいはここで出家得度している事から「日本仏教の母」として仰がれています。

大改修工事は2030年9月に完了する予定です。工事期間中に設けられた「特設ステージ」からは、期間限定で屋根の修復工事の様子を見学することができました。
工事期間ならではの貴重な光景ですね。
根本中堂の中は撮影禁止ですが、特設ステージ(修学ステージ)からは、写真撮影OKでした。
※特設ステージ(修学ステージ)の見学は2026年12月頃までとなります。
※延暦寺根本中堂は改修工事中のためご参拝いただけません。
比叡山延暦寺の大講堂・萬拝堂をご拝観ください。

大原温泉 料理旅館「芹生」(せりょう)

比叡山の広大な境内を歩き、ちょうどお腹が空いてきたお昼頃、大原に到着します。
昼食は、三千院の門前にある料理旅館・芹生(せりょう)で、「三千草弁当」をいただきます。
芹生は、天然温泉の露天風呂を完備した、料理と美しい庭園が自慢の旅館です。
【芹生】
京都大原の料理旅館「芹生」は、自然美溢れる里山の中にあり、賑わいある京都市内で観光を楽しんだ後は、この大原で、ゆったりと流れる時間が旅の疲れを癒すとともに、京都市内では決して味わえない「とっておきの京都」をご堪能いただけます。
夕食は、京野菜・自家菜園野菜・山菜など、旬の素材を調進した、季節を彩る芹生自慢の「草菜味懐石」に舌鼓を打ち、厳選された京の地酒で至福のひとときを過ごせます。
大原温泉は1175mの深さから約120(リットル/分)の豊富な湯量が沸き出す湯温27.9℃の温泉です。
泉質は美肌効果のあるナトリウムイオンと炭酸水素イオンが多く「美人の湯」に近い効果があります。
内風呂と露天風呂があり、旅の疲れを癒しゆったりお寛ぎいただけます。
個人や小グループで訪れる場合の昼食は「三千草弁当」の他にも、京ゆば膳、湯豆腐膳、草菜味懐石(要予約)も用意しています。

かわいい三段重の中に、見た目も愉しい山菜料理が、綺麗に盛り付けられていました。
季節の京野菜や、大原の山菜をふんだんに使ったお弁当で、京都らしい上品な味付けでした。
旅で出逢ったのも何かのご縁、定期観光バスに参加の他のお客さんとワイワイお話しながら、楽しくいただきました。

大原三千院

昼食後は、三千院拝観と大原の里の自由散策時間となります。
大原に来たのからには、まずは大原三千院へ。
訪れた4月上旬は、三千院の玄関口・御殿門の前の枝垂桜がちょうと満開で、桜の花が春の風になびき、大原の風景を薄紅色に彩る風景を楽しめました。
初夏はアジサイと青もみじ、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の風景が楽しめます。
三千院の拝観料は料金に含まれていますので、拝観受付で「京都定期観光バスワッペン」を見せると受付完了です。
客殿と聚碧園(しゅうへきえん)、宸殿と有清園(ゆうせいえん)、往生極楽院やわらべ地蔵、金色不動堂と観音堂など、見どころがたくさんある寺院なので、参拝には30~40分ほど必要です。
【大原三千院】
山号は魚山(ぎょざん)といい、天台宗五箇室門跡のひとつ。
門跡(もんぜき)とは皇室一門や公家の方が出家して住職を務める寺院で、皇室と関わりのある格式高い寺院とされています。
三千院の由緒は、伝教大師・最澄が比叡山東塔南谷(とうとうみなみだに)の山梨の大木の下に一宇を構えたことに始まり、慈覚大師円仁に引き継がれ、最雲法親王入室により、平安後期以降、皇子皇族が住持する宮門跡となりました。
三千院の代表的な風景と言えば宸殿前の池泉回遊式庭園「有清園(ゆうせいえん)」。
青々とした苔と杉木立の庭に往生極楽院(重要文化財)が建ち、内陣には阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩の阿弥陀三尊像(国宝)が安置されています。
春は桜と石楠花(シャクナゲ)、夏は青もみじ、秋は紅葉、冬は雪景色に彩られそれぞれに美しい風景をみせてくれます。
デューク・エイセスの1966年(昭和41年)のヒット曲「女ひとり」で、日本全国に広く知られるようになりました。

客殿と庭園の聚碧園(しゅうへきえん)、から宸殿を拝観し、有清園の苔と杉の林を歩いくと、国宝「阿弥陀三尊像」が安置されている往生極楽院が現れます。
本堂よりも大きな阿弥陀様を納めるために、天井を舟底型に折り上げているそうです。
肉眼ではわかりにくいかもしれませんが、極楽浄土に舞う天女や菩薩様のお姿が描かれた天井絵にも注目です。
往生極楽院の南側にあるかつての正門である、朱雀門から後ろを振り返ると、ポスターやパンフレットでよく見かける景色が目の前に広がります。

丁寧に手入れされた庭園の苔の上を見ると、かわいい「わらべ地蔵」を見つけることができます。
5体しか見つけることができませんでしたが、全部で6体あるそうです。
どこかに隠れていたんでしょうか。
この「わらべ地蔵」は、現代の石彫家・杉村孝氏の作品です。
幼少の頃、右目を失明しながらも独学で彫刻を学び、たったひとりで巨石を割り断崖を穿ってきた「隻眼の鬼才」とも呼ばれた、孤高の彫刻家として知られています。

 

金色不動堂でも桜が満開で、本堂よりも先に、枝垂桜とソメイヨシノの競艶に目を奪われました。
あまりの美しさに、しばらくその場に立ち尽くしてしまいました。
大原は、京都市内よりも気温が3~5℃低いと言われています。
そのため、桜の開花や満開の時期も、市内中心部より約7~10日ほど遅く訪れます。京都市内中心部の桜は終わってしまっても、大原ではまだまだ見頃が続きます。
桜と同じタイミングで、可憐なシャクナゲが見頃を迎えます。
さらに季節が進むと、青もみじ、紫・青・赤・白色、色とりどりのアジサイが咲き誇り、エメラルドグリーンのあざやかな苔が庭園を緑色に染め上げます。
秋は、紅葉と苔のコントラストが参拝者の目を楽しませてくれます。

桜とあわせて満開だったのが、石楠花のピンクのお花。
客殿の聚碧園(しゅうへきえん)や金色不動堂脇で、間近に見ることができます。

宝泉院

三千院の拝観後の自由時間は、徒歩約2分のところにある、宝泉院(ほうせいいん)を拝観。
ここは「額縁庭園」が有名な寺院です。
額縁庭園とは、客殿の柱や鴨井を額縁に見立て、客殿の中からお庭を眺めると、まるで絵画を鑑賞しているように見えることからこう呼ばれています。
「京都定期観光バス(おこしバス)特典」で、拝観料が割引になりますのでお得に拝観できます。。
宝泉院の他に、実光院、勝林院、来迎院で優待拝観を受けることができます。
【宝泉院】
宝泉院は天台宗の仏教が栄えた大原の中心的道場である勝林院(大原寺)の僧坊として約800年前よりあった古刹。
山門をくぐると宝泉院のシンボルである樹齢約700年の近江富士をかたどった天然記念物の五葉の松が参拝者を出迎えてくれます。
書院は江戸時代前期に再建されました。廊下の天井は伏見城の遺構で伏見城中で自決した徳川の武将達の供養のため、自決の場の床を天井にした「血天井」として知られてます。
書院に敷かれている緋毛氈に座り眺める庭園は、池の形が鶴、築山が亀、山茶花の古木を蓬莱山とみたてた「鶴亀庭園」と客殿の西方を柱と柱の空間を額に見立てて鑑賞する額縁庭園「盤桓園」があり、書院からの眺めはまるで一服の絵画を鑑賞しているような美しさです。
拝観時には抹茶と若狭屋末則謹製の求肥で粒あんを包んだニッキ風味のオリジナル和菓子「ひととき」のおもてなしがあり、美しいお庭を眺めながら一服できます。

京都市の天然記念物に指定されている、樹齢700年の「五葉ノ松」です。
近江富士を型どっているそうです。目の前に迫ってくる大きな枝ぶりは、逞しく乗り越えてきた歴史と物語を感じます。

赤いじゅうたんの縁側で、お抹茶をいただきました。京都らしいおもてなしに、心が和みました。

「額縁庭園」と呼ばれる風景です。デジカメで撮影すると普通のお庭に写っていますが・・・。
プロが撮影した風景を写真やパンフレットで、一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
この景色は、縁側に座るのではなく、客殿の奥に敷かれた「赤いお座布団」の上に座って愉しむそうです。

かわいい小物やお土産

三千院からバス駐車場までの帰り道の参道は、呂川沿いに下り坂が続きます。
かわいいパッケージのしば漬け、女子が喜ぶ京和柄の小物、京土産で人気の金平糖など、たくさんのお土産物屋さんが並びます。苔ポンも人気のお土産だそうです。

【おこしバス Qコース:大原三千院と比叡山延暦寺】
※2026年4月4日()~5月31日()までの運行
●出発日と料金(おひとり様):
・大人:11,500円、小児:7,400円
※小児料金は6歳以上小学生のお子さまに適用します
※運行は、予約画面のカレンダーでご確認ください。
●集合場所:JR京都駅烏丸口 おこしバス(京都定期観光バス)のりば
●発車時間:9:40発
※発車時刻はご乗車日によって変わる可能性がありますので、ご予約時にご確認ください。
●所要時間:約7時間30分
●料金に含まれるもの:比叡山延暦寺根本中堂の拝観料、大原三千院の拝観料、芹生「三千草弁当」の昼食、バス運賃
●コース内容:京都駅烏丸口(9:40発)=<比叡山ドライブウェイ>=比叡山延暦寺(根本中堂参拝)=<奥比叡ドライブウェイ>=三千院と大原散策・昼食(自由散策約160分)==土井志ば漬け本舗本店(お買物30分)==京都駅烏丸口(16:30頃着)
※三千院の拝観時間と昼食時間は自由散策時間(160分)に含まれます。
※5月30日(土)出発の三千院の拝観は、庭園のみとなります。
※延暦寺根本中堂は改修工事中のためご参拝いただけません。大講堂・萬拝堂をご拝観ください。
※根本中道の修学コースでの見学は2026年12月頃までです。
※道路状況等で遅れる場合やコーススケジュールが変更になる場合があります。
※安全運行に支障をきたす気象状況等によって、運行を休止または中止させていただくことがあります。
※小学生未満は無料にて申込可能ですが、座席のご用意はありません。座席が必要な場合は「子供(6~12歳)」としてお申込みください。
※下車時間は観光地への徒歩時間を含みます。
●予約方法:下記URL、またはお電話でお申込みください
https://resv.kyototeikikanko.gr.jp/Teikan/Web/
※おこしバス(京都定期観光バス)予約センター
075-672-2100(8:00~20:00)

春爛漫の季節、おこしバス(京都定期観光バス)に乗って「大原三千院と比叡山延暦寺」を周遊しました(4月に乗車)。
今回はご紹介できませんでしたが、大原の里には、建礼門院ゆかりの寺院「寂光院」、仏教音楽である天台声明の聖地「勝林院」、紅葉と秋に咲く不断桜が同時に楽しめる「実光院」、天台声明の道場「来迎院」など趣のある寺院がまだまだあります。
癒しの里・大原の里山でマイナスイオンをチャージし、ゆっくりとした時間を過ごされてはいかがですか?

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名大原
イベント名大原三千院と比叡山延暦寺
運行日と料金2026年4月4日(土)~5月31日(日)
大人:11,500円、小児:7,400円
集合場所JR京都駅烏丸口 おこしバス(京都定期観光バス)のりば
発車時間9:40(10分前から乗車受付)
※空席があれば発車時刻直前まで乗車券をご購入いただけます
ウェブ予約https://resv.kyototeikikanko.gr.jp/Teikan/Web/
電話予約075-672-2100(8:00~20:00)
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