松尾大社 御田祭(おんださい)~2023年7月16日~京都西京

DATE 07月16 2023 - 07月16 2023
TIME 10:00 AM - 4:00 PM

大山咋神 (おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)の二神を御祭神とする松尾(まつのお)大社は、古来お酒の神様・洛西総氏神、織物・手芸・良縁成就の神として広く敬われています。「御田祭」(おんださい)は600年以上前の記録にも出てくる大変由緒あるお祭りで、古式の田植え祭の姿を伝える神事。京都市無形民俗文化財にも指定されています。
文献上で確認できるだけでも室町時代にまでさかのぼり、永和2年(1376年)の「松尾社年中神事次第」や、文明元年(1469年)の記録にも、この御田祭のことが記されております。明治時代以前は6月23日に、それ以降は7月23日に行われていたものが、昭和49年からは、毎年7月第3日曜日に執り行われております。

御田祭の斎行について


江戸時代の寛永年間(1624~1644年)の文書によると、下津林・上山田(現在の嵐山)・惣市(現在の松尾)の三村から、植女(うえめ)<童女>が一人ずつ出て奉仕し、その服装は、紗を張った「かいばり」(うちかけ)を着て、金銀で飾られた花笠をかぶり、紅白ちりめんのたすきを掛け、額には葵の形を白粉をつけ髪に垂らして花櫛を挿し、元結を水引で結んでいたとされています。
また、この3人の植女が壮夫・腰元二人を従えて、ご本殿の祭儀に参列し、神職から早苗を受け、それから斎庭に出て、壮夫の肩に乗り先駆の素袍二人・鍬持ち二人、その他を従えて拝殿の周りを三回まわることになっており、その後、持っていた苗を撤布すると、見物人たちは競ってこれを取って持ち帰り、田の虫除けにしたと伝えられています。
この儀式は今日でも、古式に従って午前10時よりの祭典に引き続き執り行われます。まずは本殿にて「五穀の豊穣」を祈り、「かいばり」に「花笠」を付け「たすき掛け」姿の植女(うえめ)と呼ばれる氏子地域から選ばれた三人の童女が、宮司より早苗をさずけられます。植女は授けられた早苗を両手に捧げ持ったまま壮夫の肩に乗り、拝殿回りを三周し、引き続き神饌田へと進み虫除行事などが行われます。
拝殿には氏子中より奉納の蔬菜が供えられ、両手に早苗を持ち、左右に真っ直ぐに伸ばした植女の姿は、山城地方における最も古い素朴な田植え祭りの姿を今に伝えています。昔は実際にこの時に田植えが行われていましたが、何時の頃からか予祝行事の様式に変り現在に至っています。

風鈴祈願~夏の境内を彩る600個の風鈴~


“鈴” は神代の昔より神事にも用いられ、音の“涼しき”より名付けられました。その音色は神様をお慰めすると同時にご自身の罪穢れを祓い、清々しくするものと伝えられます。日々の穏やかな願いを短冊に記し、風鈴の音色と共に皆様の祈りを松尾山の風が大神様にお届けします。なお、、風鈴の設置は八朔祭が行われる9月3日まで境内にお供えいたします。
松尾大社では、皆様のご祈願を短冊に記し、ご祈願いたします。お申し出の方は、授与所までお越しください。短冊祈願料500円となっております。
◆風鈴祈願の詳しい情報は下記リンクをクリックください
https://totteoki.kyoto.travel/23334/

(掲載日:2023年7月10日 情報提供:松尾大社

エリア名西京
イベント名松尾大社 御田祭
開催場所松尾大社
所在地京都市西京区嵐山宮町3
アクセス阪急嵐山線松尾大社駅下車すぐ、京都駅から京都市営バス28系統または京都バス73・ 83系統乗車、松尾大社前下車すぐ、京阪三条から京都バス63系統乗車、松尾大社前下車すぐ
開催日時2023年7月16日(日)10:00~
通常拝観時間平日・土曜(9:00~16:00)、日曜・祝日(9:00~16:30)
拝観料境内自由(お酒の資料館は無料)
※庭園・神像館:大人500円、学生400円、小人300円
TEL075-871-5016
URLhttps://www.matsunoo.or.jp
Instagramhttps://www.instagram.com/matsunootaisha.official/
Facebookhttps://www.facebook.com/profile.php?id=100064603995754