京都山科「栗原邸」が2023年5月と6月の限定日に一般公開~5年ぶりの公開~
京都・山科疏水の畔に佇む日本を代表するモダニズム建築のひとつ「栗原邸」。国の登録有形文化財に登録され、文化財的評価の高い建築物が、2023年の5月最終週の土日と6月第一週の土日に2018年以来、5年ぶりに一般公開されます。5月28日(日)と6月4日(日)の両日は、一般社団法人リビングヘリテージデザインのメンバー等によるギャラリー・トークも開催します。入場料は建物の修復や維持のために使わせていただきます。どなたでもご参加いただけます。関係者一同、ご来場を心よりお待ちしております。ぜひお越しください。
栗原邸は購入者を探しています。歴史的文化的価値を継承しながら活用してくださる方を希望しています。ご希望の方は、リビングヘリテージデザイン(info@livingheritagedesign.jp )まで、ご連絡ください。公開日にも会場で受付をしています。
【開催概要】
■公開日:2023年5月27日(土)、28日(日)、6月3日(土)、4日(日)
■公開時間:10:00~17:00
■入場料:一般1,000円/学生500円(収益は栗原邸の修復費用に充当)
■ギャラリー・トーク:5月28日(日)・6月4日(日)14:00~15:00
※講師:一般社団法人リビングヘリテージデザインのメンバーほか
■その他:
・見学に際して、予約は不要です。
・駐車場はございません。お車での来場は堅くお断りいたします。公共交通機関を利用の上、ご来場ください。(京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分)
・建物および敷地内での飲食、喫煙は禁止いたします。
■主催:栗原邸保存研究会、一般社団法人リビングヘリテージデザイン(旧住宅遺産トラスト関西)
■後援:一般社団法人DOCOMOMO Japan、国立大学法人京都工芸繊維大学KYOTO Design lab、認定NPO法人古材文化の会
■問い合わせ:栗原邸保存研究会/リビングヘリテージデザイン(担当:笠原)
E-mail : kasahara@kit.ac.jp / FAX : 075-724-7250
■パンフレットのダウンロードはこちらをクリック
栗原邸一般公開~概要~
栗原邸は、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長を務めた染色家の鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたものです。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。「中村式鉄筋コンクリート建築」と称される当時最先端の特殊なコンクリートブロック(通称:鎮ブロック)で建てられた、合理性を追求した建築です。一方でウィーン分離派やウィーン工房の影響を思わせる装飾的なデザインも見られ、モダニズムへの移行期に生み出された独自の建物だと言えます。
2007年にはモダニズム建築の保存に関する国際組織DOCOMOMO Japanより優れた日本のモダニズム建築の1つとして選定され、2014年には国の登録有形文化財に登録、2017年には京都市による「京都を彩る建物や庭園」に認定されるなど、近年その文化財的評価が高まっています。
建物は老朽化により傷んでいましたが、2011年度より京都工芸繊維大学大学院の教育プログラムにより、学生とともに修復作業を行ってきました。この建物は、現在、購入者を探しています。建物の歴史的・文化的価値を継承し、長く居住もしくは活用してくださる方を希望しています。
※文章は一般社団法人リビングヘリテージデザインHPより抜粋
栗原邸見学の行き帰りには山科疏水沿線の散策がおすすめ♪
栗原邸の目の前すぐに山科疏水が流れてます。山科な疏水とは明治23年(1890年)に完成した琵琶湖と京都を結ぶ人工の水路「琵琶湖疏水」の山科エリア(約4km)の名称です。疏水沿い四ノ宮から日ノ岡までの続く約4kmの遊歩道には、約800本もの桜の木が植えられており、春は山科随一の桜の名所として知られています。また秋にはカエデの木々が真紅やオレンジ色に染まる、隠れた紅葉スポットです。また疏水沿いには、本圀寺、安祥寺(通常非公開:6月3日と4日は特別拝観)、毘沙門堂、天智天皇陵山科陵などの旧跡名所も点在しています。アップダウンが無く、歩行者専用道ですので、ゆったりのんびりと歩けます。途中には休憩所、展望台、トイレもあり快適なウォーキングが楽しめます。
この時期、京都の蹴上から山科・大津までを巡る琵琶湖疏水船が運航されており、船上からの眺望も楽しめます。山科に寄港する便もあるので、散策+船旅の組み合わせもいいかもしれませんね。
※琵琶湖疏水船の詳細情報は下記のURLをクリックください
https://biwakososui.kyoto.travel/
※安祥寺特別拝観の情報は下記のURLをクリックください
https://totteoki.kyoto.travel/events/8888/
(掲載日:2023年05月11日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 山科 |
---|---|
イベント名 | 「栗原邸」一般公開 |
所在地 | 京都市山科区御陵大岩17-2 |
アクセス | 京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分 |
開催日時 | 2023年5月27日(土)、28日(日)、6月3日(土)、4日(日)10:00~17:00 |
入場料 | 一般1,000円/学生500円(収益は栗原邸の修復費用に充当) |
お問い合わせ | kasahara@kit.ac.jp / FAX : 075-724-7250 |
URL | https://livingheritagedesign.jp |
EVENTS おすすめのイベント
-
別名「桜寺」とも称され、知る人ぞ知る京都伏見の桜の名所「墨染寺(ぼくせんじ)」にて、年に一度の大黒様...
詳しく読む -
テーマは「秋の色、インスタントに。」 京都市観光協会と京都府観光連盟では、、京都に広がる多...
詳しく読む -
かぼちゃを食べて無病息災。2024年12月21日(土)~23日(月)の3日間、京都大原 寂光院にて参...
詳しく読む -
秋の恒例行事「ふれあい“やましな”区民まつり」は、山科区の人と人がつながる、地域密着活動のまつり。今...
詳しく読む
RELATED おすすめの関連記事
-
山科編・京都駅からJRでひと駅5分、意外と近い紅葉の穴場山科(やましな)は、京都駅からJR京都線わずかひと駅(約5分)、京都市内中心部の三条京阪駅から地下鉄...
詳しく読む -
勧修寺(かじゅうじ)は、藤原氏と皇室ゆかりの寺院で真言宗山階派の大本山。 醍醐天皇が母である藤原胤...
詳しく読む -
京都市山科区は、JR京都駅からひと駅5分、大阪駅からは新快速で35分と各都心部への抜群のアクセスを誇...
詳しく読む -
山科疏水とは、明治23年(1890年)に完成した琵琶湖と京都を結ぶ人工の水路「琵琶湖疏水」の山科...
詳しく読む