城南宮「しだれ梅と椿まつり」2023年~期間限定♪初の夜間ライトアップ拝観実施~(京都伏見)

DATE 02月18 2023 - 03月22 2023
TIME 9:00 AM - 4:30 PM

城南宮は、平安遷都の際に都の南に国の守護神として創建された古社で「方除の大社」としても信仰を集めています。四季折々の花の名所としても知られていますが、なかでも有名なのが神苑の「しだれ梅」です。京都市内には多くの梅の名所が点在しますが“京都随一の美しさ”とも称される程。椿も同時に咲き、梅と椿の競演が見られるのも特長のひとつ。約150本ものしだれ梅が神苑の「春の山」を白色や薄紅色に彩り幻想的な風景を見せてくれます。しだれ梅と真紅の“落ち椿”、緑色の苔のコントラストは筆舌に尽くせぬ美しさ。
例年の見ごろは、2月中旬から3月中旬までの約1ヶ月間。城南宮HPのしだれ梅と椿まつりページには過去11年間の開花状況一覧があるので今年の見頃時期の予想にご参照ください。2023年の「しだれ梅と椿まつり」は、2月18日から3月22日まで開催されます。期間中には下記のような催し、参拝記念品の授与や物販が行われます。
今年は、JR東海が展開する観光キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」の 2023年春テーマ「花咲く京都」の一環として期間限定で<夜間特別拝観>を実施します。一般向けには初の試みとなるライトアップ。競い合うかのように花を咲かせる約150本のしだれ梅が、夜空の下に浮かび上がる幻想的な光景はいかに。ぜひ皆さま自身で確かめにお越しください。
※JR東海「花咲く京都 そうだ京都、行こう。」ホームページ

■梅が枝神楽(神楽殿 表舞台・観覧自由):
梅の花を冠にさした巫女が、梅の枝を手に持ち神楽を舞います。
※2月18日~3月22日(平日:10:00~、土・日・祝日は10:00~、15:00~)
■梅の花守り”特別授与:
初穂料(1,000円)
心身の健康と除災招福を祈願した 花守り をお受けになる方をお一人お一人、巫女が神楽鈴でお祓いします。
■御朱印帳:
朱印帳(朱印帳と栞のセット)1 冊1,600円
「しだれ梅」をあしらった友禅和紙を装丁した季節の朱印帳の取り扱い。
※朱印料は、別途300 円 頂戴いたします
※ビニールカバーは400円です
■参拝記念品:
神苑出口にて、手拭い “しだれ梅と落ち椿”、A4クリアファイル “しだれ梅” “椿”、四季の栞、水野克比古写真集 “城南宮の四季”、源氏物語花の庭 草木の栞、20数種類の珠玉のはがきなど城南宮オリジナルの品の取り扱い。
■名物「椿餅」の限定販売:
椿餅(2個入)650円/ 9:30~16:30(売り切れ次第終了)
椿餅は、平安時代に貴族の邸宅で大規模な蹴鞠の会が催された時にも振る舞われた歴史ある和菓子。椿の葉で上下を挟んだ白い道明寺の餅の中に餡が入っています。限定販売の椿餅は、中心部に黄色の花心(おしべ・めしべの総称)をあしらって白玉椿に似せてあるのが特徴です。

しだれ梅を楽しめるのは神苑「春の山」


城南宮の神苑は“昭和の小堀遠州”と讃えられ、配石の素早い天才造園家である中根金作氏によるもの。金閣寺・天龍寺など京都の古庭園の調査・保護・修理に始まり、二条城清流園をはじめとして国内外に300以上もの庭園を作った偉大な芸術家です。中根氏作庭の庭のなかでも、島根県安来市にある足立美術館の日本庭園は、アメリカの日本庭園専門誌が選ぶ「2022年日本庭園ランキング」でも1位を獲得し「20年連続日本一の庭園」に選ばれたことは記憶に新しいところです。
城南宮の神苑は5つの趣の異なる庭園で構成されています。楽水苑の「室町の庭」と「桃山の庭」が、中根氏が造園家として最初に手掛けた庭園で、その後「平安の庭」、「春の山」を作庭、晩年には「城南離宮の庭」と、生涯をかけて城南宮の神苑の作庭に携わりました。神苑の元となった鳥羽離宮(城南離宮)の歴史は古く「源氏物語」の主人公・光源氏が「六条院」を造り、その庭で季節の移り変わりを愛で様々な遊びを行った物語に白河上皇が触発され、大池を掘り、山を築くなどして大がかりな造園工事を行い造営をしたと伝えられています。その面積は180万平方メートル、甲子園球場約26個分と広大なものでした。
「春の山」はその名の通り、椿、枝垂れ梅、ミツバツツジと春の草木が次々と開花し、春に見頃を迎えます。主役はもちろん約150本ものしだれ梅。白色や薄紅色の花が春の訪れを告げ、庭園一面を彩ります。咲き始めから6分咲きの頃は「探梅」(たんばい)呼ばれ、花びらの色も濃く活き活きとしています。まだ来苑者方も比較的少なく、ゆっくり花を楽しめます。見頃、満開の頃は「観梅」(かんばい)よ呼ばれ、約150本のしだれ梅が咲き誇る風景はまさに豪華絢爛、ハッと息をのむ美しさ。散り始めは「惜梅 」(せきばい)と呼ばれ、散り始めの数日間は「花びらの絨毯」が楽しめまます。散りゆく様子を惜しみながら桜咲く春を待つ風流な景色はまるで源氏物語絵巻そのもの。さらに、真紅の「落ち椿」と「苔の緑」とのコントラストはカメラ好きの方の垂涎の風景。満開を迎えた後、風の強い日や雨などの翌日が絶好のチャンスです。

神苑夜間貸切拝観(ライトアップ)


 
 

※写真は試験点灯時のものです
 

<実施期間>
2023年3月1日(水)~5日(日)
<実施時間>
第1部18:30~20:30(受付終了20:00)
第2部19:00~20:30(受付終了20:00)
・花をモチーフにした特別なランタンをお貸し出しします。美しく灯るランタンと特別な時間をお楽しみください。
・「花咲く京都」特別プランとして、オリジナル御朱印帳付切り絵御朱印を授与(2月18日(土)〜3月16日(木)の期間限定)
※神苑夜間貸切拝観(ライトアップ)は、前日までの完全予約制となっております。予約方法はJR東海ツアーズ京都支店にお問い合わせください。
https://www.jrtours.co.jp/shop/kyoto/97770/
TEL075-661-801810301700)、来店での相談は10301800
※ライトアップエリア・参拝は、神苑内の「春の山」エリアのみとなります。
※夜間特別拝観中は、駐車場・駐輪場の使用は一切出来ません。必ず公共交通機関をご利用ください。
※切り絵御朱印の授与は“切り絵御朱印”付きプランを事前に購入された方のみとなります。
●神苑夜間貸切拝観(ライトアップ)・切り絵御朱印の授与の詳細は、下記の「花咲く京都 そうだ京都、行こう。」HPをご覧ください。
https://souda-kyoto.jp/other/hanasaku/

古来から愛されてきた椿~花言葉は「控えめな素晴らしさ」~


神苑入口から春の山、さらに平安の庭は、9月から3月の末にかけて約150品種・約400本もの椿が次々に開花します。まず9月に濃紅色が際立つ獅子咲きの「荒獅子」、10月には、中輪白色の「初嵐」(はつあらし)が咲き始め、2月ごろには愛らしい真紅の藪椿「城南椿」などが見頃を迎えます。花の盛りを過ぎ、苔の上に落ちた”落ち椿”の景色も楽しめます。初秋から早春にかけて神苑を彩る様々な椿の中からお気に入りを探してみてください。
春の山の「しだれ梅」が咲く頃「しだれ梅と落ち椿」の風景は、薄紅に色や白色のしだれ梅、緑の苔の上に落ちた真紅の椿が織りなす自然のハーモニーは、見事なまでのコントラスト。早春の京都を彩る、類い希な絶景としてこよなく愛されてます。

城南宮ご由緒


延暦13年(794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀り、城南大神と崇めたことが城南宮の創建と伝えられています。遷都にあたり、桓武天皇は風水学に基づき、北に高くそびえる山があり、南が広く開けた湖沼があり、東に清き流れがあり、西に大きな道が続く四神相応の地に都を築ました。四神とは、東の「青龍」、西の「白虎」、南の「朱雀」、北の「玄武」の聖獣を意味し、青龍は八坂神社、白虎は松尾大社、朱雀は城南宮、玄武は上賀茂神社(賀茂別雷神社)を配しそれぞれ天の四方の方角を守っています。城南宮は「平安城」の「南」に鎮まる「お宮」の意味です。
平安時代後期には白河上皇や鳥羽上皇により、城南宮を取り囲むように鳥羽離宮(城南離宮)が造営されて院政の拠点となり、城南宮は離宮の鎮守としてより一層崇められるようになり、9月に執り行われる城南祭では神輿行列に加え、流鏑馬や競馬(くらべうま)が行われ大いに賑わいました。約2平米にも及ぶ離宮は政治・文化の中心となり、歌会や雅やかな宴や船遊びも行われ、王朝文化が花開きました。また離宮の御殿は、熊野詣の精進所や方違(かたたがえ)の宿所にも充てられ、上皇や貴族は方位の災厄から無事であるよう祈願されました。城南宮の方除(ほうよけ)の御神威は平安時代より顕われています。

<しだれ梅と椿まつり来訪にあたってのご注意>
見頃を迎えると、平日、休日にかかわらず、駐車場は8時30分頃より満車となり、終日満車の状態が続きます。入庫まで60分~90分待ちとなりますので、周辺のコインパーキングのご利用などもご検討ください。できる限り、公共交通機関をご利用いただきますようご協力をお願いします。

(掲載日:2023年02月03日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局

エリア名伏見
イベント名城南宮「しだれ梅と椿まつり」
開催場所城南宮
所在地京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
アクセス①京都駅八条口より市バス19系統乗車、城南宮下車徒歩約3分、京都らくなんエクスプレス(R’EX)南行乗車、城南宮前下車徒歩約5分(土日祝は運休)
②地下鉄烏丸線・近鉄京都線竹田駅より徒歩約20分、または市バス18系統・南1系統・南2・特南2系統乗車、城南宮東口下車徒歩約7分
開催日時2023年2月18日~3月22日 9:00~16:30(受付は16:00終了)
神苑拝観料大人(中学生以上):800円、小学生:500円、障がい者手帳を提示の方:400円(付き添いの方1名まで同額)
TEL075-623-0846
URLhttps://www.jonangu.com