浄住寺の紅葉♪嵐山から阪急電車で5分、京都バスで8分の隠れ寺(西京)

浄住寺(じょうじゅうじ)は、山号を葉室山(はむろざん)といい京都市内では稀有な黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院。
黄檗宗は臨済宗、曹洞宗と並ぶ日本三禅宗のひとつとして知られ、木魚の原型「開梆」(かいぱん)や読経時の中国読みでの発音など、中国の様式を色濃く残しているのが特徴です。

創建は平安時代の弘仁元年(810年)に嵯峨天皇の勅願により、円仁(慈覚大師)が天台宗寺院として建立。
以後、公家の葉室家の菩提寺として栄えましたが、応仁の乱の兵火で荒廃。
その後、江戸時代に日本の黄檗宗の開祖である隠元禅師の孫弟子・鉄牛禅師が再興し、境内には中国様式の堂宇が建ち並んでいます。
通常は非公開寺院ですが、秋の紅葉の美しい季節に期間限定で公開されます。

※2024年度は11月23日(土祝)~12月8日()まで特別拝観が実施されます。


【紅葉の見どころ】※見頃は例年11月下旬~12月初旬
山門から本堂までの参道一帯が最大の見どころ。
真紅・橙色・黄色の紅葉と、常緑樹の緑色のグラデーションが参拝者を出迎えてくれます。
山門から本堂へと続く参道の緩やかな石段を両側からカエデが覆う「紅葉のトンネル」を抜けると本堂に到着。
本堂から山門を見下ろす「見返り紅葉」の風景も必見です。
開門からプロアマ問わず多くの写真愛好家が渾身の一枚を求めて集まる、京都の紅葉の隠れ寺です。
日中は混雑が予想されるので、開門直後、閉門直前が狙い目です。

秋の特別拝観期間中は、普段非公開の本堂、方丈、さらに狩野永岳筆の衝立「雲龍図」などの寺宝が特別に見学できます。
本堂は江戸時代に建てられ、その後方の位牌(いはい)堂、開山堂、寿塔など、黄檗宗寺院ならではの中国風の諸堂が階段状に一列に並びます。
方丈は仙台藩4代藩主・伊達綱村が幼少期を過ごした屋敷を移築したと伝わり、有名な御家騒動「伊達騒動」で幼い綱村が命を狙われることもあったためか「武者隠し」があり、床の間の壁に設けられた穴から抜け出せる仕掛けが残っています。
方丈から眺める江戸時代の池庭も見どころです。

参道脇には、京都でしか栽培されていなかった幻の竹「亀甲竹(きっこうちく)」をはじめ様々な竹や笹が植えられています。

スポット情報

エリア名西京
スポット名浄住寺
所在地京都市西京区山田開キ町9
アクセス阪急電車上桂駅から徒歩約10分、嵐山・嵐山公園・阪急嵐山駅前各バス停から京都バス63系・統73系統、嵐山・苔寺すず虫寺行きバス乗車、終点の苔寺バス停下車徒歩約5分
拝観時間
(秋の特別公開期間中)
9:30~16:30(16:00受付終了) ※解説(ご案内)対応は10:00~となります
拝観料境内自由
※2022年11月23日(火)~12月4日(日)は秋の特別公開のため拝観料が必要。
拝観料:大人800円、小学生400円
TEL075-381-6029


上桂満月堂~地元住民御用達の和菓子屋さんで栗づくし~

地元住民御用達の町の和菓子屋さん。お店の場所は、阪急嵐山線の上桂駅からなら、改札を出て踏切のある駅前の通りを西に向かって歩き、2車線の大きい道路(府道29号/宇多野嵐山山田線)の交差点(山田口)を渡ったところにある、ファミリーマートのすぐ隣、ブルーのテントが目印です。「地蔵院(竹の寺)」と「浄住寺」の最寄り駅である阪急電車上桂駅利用した拝観時の往路、復路に立ち寄るに便利な場所です。
秋の季節、外せないのは“栗”を用いた和菓子、「栗もち」と「栗ういろう(黒砂糖入)」です。また、栗が入って豪華さが増す「栗赤飯」も人気です。
栗もち(税込183円)は柔らかな求肥の中に、滑らかな漉し餡が入っており、栗の食感とのコントラストが楽しめます。栗ういろう(税込184円)には黒砂糖が入っていているので、上白糖には無い独特の風味が魅力です。栗赤飯(税込583円)には食べやすくスライスした栗がたくさん。胡麻塩を振って食べると栗の甘さが引き立ちます。
たくさんの生和菓子、赤飯、焼き菓子が店頭に並んでいますが、最近のイチ押し商品は”桂名物”と銘打った「苔の石」。中身はかりんとう饅頭。香ばしくこんがりと揚がった生地の中には、しっとりとした粒あんが入っています。ひと口サイズなので何個でも食べられそうです。京都観光のちょっとした手土産にもピッタリの値段とサイズです。
◆上桂満月堂の詳しい情報はこちらをクリック

スポット情報

エリア名西京
スポット名上桂満月堂
所在地京都市西京区山田弦馳町1−15
アクセス阪急嵐山線上桂駅下車、徒歩約5分
営業時間9:00~19:30
定休日木曜日
TEL075-392-0479

(掲載日:2022年11月7日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局