三栖神社(みすじんじゃ)「夏越の祓」茅の輪くぐり(京都伏見/横大路)

DATE 06月25 2023 - 07月2 2023
TIME 8:00 AM - 3:30 PM

京都市伏見区横大路に鎮座する三栖神社(みすじんじゃ)にて、夏越祓(なごしのはらえ)の「茅の輪くぐり」が本社で行なわれます。茅の輪をくぐり、汚れを祓い無病息災を祈願ください。
茅の輪くぐりは2023年6月25日(日)8時より夏越祓の祈祷を開始、7月2日(日)15時30分まで行います
■主催:三與会(さんよかい)
■共催:三栖神社奉賛会

<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法は異なります。

<茅の輪のくぐり方>
「水無月の なごしの祓する人は ちとせの命 のぶといふなり」という和歌を唱えながら、左まわり・右まわり・左まわりりと八の字を描くように3回くぐり抜けます。
この和歌は、三代集(さんだいしゅう)のひとつ「拾遺和歌集」に選ばれた歌です。三代集とは「古今和歌集」、「後撰和歌集」、「拾遺和歌集」の3勅撰和歌集の総称です。
三栖神社では参拝された方に茅の輪の材料である、茅(ちがや)が置いてあり、疫病守護として小さな茅の輪を各自作って持ち帰ることができます。

三栖神社ご由緒


三栖(みす)神社は、旧下三栖村の産土神として古くから信仰を集めていおり、天武天皇、伊邪那岐大神、応神天皇の三神をお祀りしています。ご由緒は飛鳥時代、天武天皇元年(672年)、大海人皇子(後の天武天皇)と大友皇子の間で皇位をめぐって起こった壬申の乱の際に、天武天皇がこの地を通過される時、村人が炬火(たいまつ)を点し歓迎したと言われています。 現在も毎年10月には大炬火に火が灯され、神輿巡幸の先導として竹田街道を巡行する「炬火祭」(たいまつまつり)が行われています。
現在の社殿と拝殿は慶長八年(1603年)に旧幕臣・角倉了以,加藤清正公の家臣・横地助之烝,三栖の郷士・藤林時次の三氏等の氏子が協力してて造営。境内のイチョウの木は幹周が約4.25m、樹高が約22.5mあり京都市の保存樹に指定されています。イチョウの葉が散った境内はまるで黄金色のじゅうたんを敷き詰めたような幽玄かつ幻想的な光景です。是非晩秋の時期にご来社してその風景をご覧ください。
また、三栖神社御旅所(金井戸神社)境内の末社「美女御前社」に祀られる市杵島姫命(イチキシマヒメ)は絶世の美女神として広く知られており、近年では、その美女神と三栖(Miss:女性)の語呂を掛けて、ご祭神の美の御利益をもとめて参拝される若い女性で賑わっています。
※御朱印・お札・お守りの授与などは御旅所の金井戸神社にておこなっていますのでご注意ください。

晩秋のイチョウのじゅうたん

(掲載日:2023年6月27日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局

エリア名伏見
イベント名三栖神社「夏越の祓」茅の輪くぐり
開催場所三栖神社
所在地京都市伏見区横大路下三栖城ノ前町83
アクセス京阪本線中書島駅下車、徒歩約25分、市バス中書島から横大路車庫前行(19・20・22・81・南3・南5系統)乗車、下三栖下車すぐ
開催日時2023年6月25日(日)8:00~7月2日(日)15:30
拝観料境内自由
TEL075-603-0085(金井戸神社)
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