<西京・上桂>竹の寺「地蔵院」と幻の亀甲竹「浄住寺」~嵐山から電車orバスでわずか15分~

西京・上桂エリアは静寂の京都を楽しみたい方にオススメの場所。嵐山からとっても近く、交通アクセスも抜群。電車なら阪急電車の嵐山駅からふた駅乗車時間は5分。上桂駅から徒歩約10分、路線バス利用(京都バス/苔寺・すず虫寺行)なら嵐山バス停から約15分、乗換無しで到着。しかも「バス一日券」や「地下鉄・バス一日券」も利用可能エリアなので、お得にちょっと足を延ばせます。世界遺産の苔寺や鈴虫寺とあわせての拝観もいいかもしれませんね。
地蔵院は境内が竹林に囲まれ、通称「竹の寺」とも呼ばれており秋には紅葉と竹林とのコントラスト、浄住寺は京都でしか栽培されていなかった幻の竹「亀甲竹(きっこうちく)」が植えられています。また11月23日(水祝)から12月4日(日)まで、通常非公開の方丈や本堂、寺宝を拝観いただける、秋の特別公開(要拝観料)が実施されます。

竹の寺「地蔵院」~竹の緑とカエデの紅葉が織りなすコントラスト美~

地蔵院は、正式名称を衣笠山地蔵院(えりゅうざん じぞういん)といい、戦国武将・細川頼之により創建、夢窓国師を開山とし、伝教大師の作といわれる延命安産の地蔵菩薩を本尊としている臨済禅宗の寺院。境内が竹林に囲まれたいることから通称「竹の寺」とも呼ばれています。また、とんちで有名な一休禅師が幼少時を過ごした寺としても知られています。春から夏にかけては新緑や青もみじ、秋は紅葉と竹林、苔の緑とのコントラストが美しく、隠れた紅葉スポットとして京都ツウの間では知られた寺院です。
方丈の茶室にあるハートの形の窓「猪目窓(いのめまど)」。猪の目に似ているところから、その名がついたともいわれる日本伝統文様のひとつで、魔除けや火伏せの意味が込められています。ハートの形状から近年はSNSでも話題になり、若い女性を中心に人気急上昇中。招福、開運、良縁にご利益があることから「招福猪目御札」を恋愛成就に奉納される女性も多いとか。季節や天候、時間帯によって、猪の目窓越しの竹林の色が変化するのも神秘的です。
一風変わっているのが、土曜日の夕方16時~17時に開催される、“仏様のために演奏をする”音楽奉納「寺ピアノ」。演奏前に毘沙門天様にお参りいただいた後、拝観者が自らピアノ演奏にて音楽奉納。演奏終了後は奉納の証として演奏者だけに特別御朱印の授与があります。京都市登録文化財指定の方丈、前面に広がる京都市登録名勝の十六羅漢の庭の荘厳な雰囲気のなかで奏でられるクラシック音楽、ピアノの音に誘われて歌う小鳥たち、虫の音、竹の鳴る音や葉擦れの音とピアノの音色が融合した時間は、心が洗われる幽玄のひととき。音楽奉納されない拝観者の方は、通常の拝観料500円のみで「寺ピアノ」を聴くことができます。
※希望者がいない場合、音楽奉納はありませんのでご注意ください。
※「寺ピアノ」の予約方法・開催日等の詳細は地蔵院ホームページまたはTwitterでご確認ください
◆音楽好きには見逃せない「寺ピアノ」の詳しい情報はこちらをクリック

スポット情報

エリア名西京
スポット名地蔵院(竹の寺)
所在地京都市西京区山田北ノ町23
アクセス阪急電車上桂駅から徒歩約12分、嵐山・嵐山公園・阪急嵐山駅前各バス停から京都バス63系・統73系統、嵐山・苔寺すず虫寺行きバス乗車、終点の苔寺バス停下車徒歩約3分
拝観時間9:00~16:30(最終入山16:10) ※1月10日~2月10日の水曜日と木曜日は拝観休止
拝観料大人:500円、小中高校生:300円
TEL075-381-3417
URLhttps://www.takenotera-jizoin.jp
Instagramhttps://www.instagram.com/takenoterajizoin/
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浄住寺~幻の竹「亀甲竹」と絶景「紅葉のトンネル」は必見♪秋の特別公開期間は本堂・方丈・寺宝の拝観も!

浄住寺(じょうじゅうじ)は、山号を葉室山(はむろざん)といい京都市内では稀有な黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院。黄檗宗は臨済宗、曹洞宗と並ぶ日本三禅宗のひとつ。木魚の原型「開梆」(かいぱん)や読経時の中国読みでの発音など、中国の様式を色濃く残しているのが特徴。
その由緒は平安時代の弘仁元年(810年)に嵯峨天皇の勅願により、円仁(慈覚大師)が天台宗寺院として創建。以後、公家の葉室家の菩提寺として栄えましたが、応仁の乱の兵火で荒廃。江戸時代に日本の黄檗宗の開祖である隠元禅師の孫弟子・鉄牛禅師が再興、境内には当時に建てられた中国様式の堂宇が建ち並んでいます。山門から本堂へと続く参道の緩やかな石段を両側からカエデが覆う景色は、まさに「紅葉のトンネル」。写真愛好家には密かに知られている紅葉の隠れ寺。また、参道の脇には、京都でしか栽培されていなかった幻の竹「亀甲竹(きっこうちく)」をはじめ様々な竹や笹が植えられています。
秋には、特別公開が行われ、普段非公開の本堂や方丈、狩野永岳筆の衝立「雲龍図」などの寺宝が特別に拝観いただけます。方丈は仙台藩4代藩主・伊達綱村が幼少期を過ごした屋敷を移築したと伝わり、有名な御家騒動「伊達騒動」で幼い綱村が命を狙われることもあったためか「武者隠し」があり、床の間の壁に設けられた穴から抜け出せる仕掛けが残っています。方丈から眺める江戸時代の池庭も見どころです。
◆西京エリアの紅葉情報はこちらをクリック

スポット情報

エリア名西京
スポット名浄住寺
所在地京都市西京区山田開キ町9
アクセス阪急電車上桂駅から徒歩約10分、嵐山・嵐山公園・阪急嵐山駅前各バス停から京都バス63系・統73系統、嵐山・苔寺すず虫寺行きバス乗車、終点の苔寺バス停下車徒歩約5分
拝観時間
(秋の特別公開期間中)
9:30~16:30(16:00受付終了) ※解説(ご案内)対応は10:00~となります
拝観料境内自由
※2022年11月23日(火)~12月4日(日)は秋の特別公開のため拝観料が必要。
拝観料:大人800円、小学生400円
TEL075-381-6029


上桂満月堂~地元住民御用達の和菓子屋さんで栗づくし~

地元住民御用達の町の和菓子屋さん。お店の場所は、阪急嵐山線の上桂駅からなら、改札を出て踏切のある駅前の通りを西に向かって歩き、2車線の大きい道路(府道29号/宇多野嵐山山田線)の交差点(山田口)を渡ったところにある、ファミリーマートのすぐ隣、ブルーのテントが目印です。「地蔵院(竹の寺)」と「浄住寺」の最寄り駅である阪急電車上桂駅利用した拝観時の往路、復路に立ち寄るに便利な場所です。
秋の季節、外せないのは“栗”を用いた和菓子、「栗もち」と「栗ういろう(黒砂糖入)」です。また、栗が入って豪華さが増す「栗赤飯」も人気です。
栗もち(税込183円)は柔らかな求肥の中に、滑らかな漉し餡が入っており、栗の食感とのコントラストが楽しめます。栗ういろう(税込184円)には黒砂糖が入っていているので、上白糖には無い独特の風味が魅力です。栗赤飯(税込583円)には食べやすくスライスした栗がたくさん。胡麻塩を振って食べると栗の甘さが引き立ちます。
たくさんの生和菓子、赤飯、焼き菓子が店頭に並んでいますが、最近のイチ押し商品は”桂名物”と銘打った「苔の石」。中身はかりんとう饅頭。香ばしくこんがりと揚がった生地の中には、しっとりとした粒あんが入っています。ひと口サイズなので何個でも食べられそうです。京都観光のちょっとした手土産にもピッタリの値段とサイズです。
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スポット情報

エリア名西京
スポット名上桂満月堂
所在地京都市西京区山田弦馳町1−15
アクセス阪急嵐山線上桂駅下車、徒歩約5分
営業時間9:00~19:30
定休日木曜日
TEL075-392-0479

(掲載日:2022年11月7日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局