京都西山 大原野神社~辰の干支大絵馬・龍と神鹿のコラボレーション~

大原野神社は長岡京遷都の際、都の鎮守社として藤原氏の氏神である奈良の春日大社から勧請を受け「京春日(きょうかすが)」とも呼ばれています。
例年、本殿の横には干支の動物と神鹿とが描かれた大絵馬が設置されています。令和6年(2024年)の干支は辰年ですので、絵馬には「辰(龍)」と神様のお使い(神使)である「神鹿」がコラボしたデザインです。
大絵馬は令和6年(2024年)12月下旬まで掲出されていますので、お好みの季節にご参拝ください。

キュートな鹿とポップな龍

大絵馬に描かれているのは、ビビットカラーの可愛い鹿とポップなタッチの辰(龍)。まるで現代アートのようなデザインです。
大絵馬の制作は、地元の様々なイベントのデザインを手掛けられている京都市立芸術大学出身のデザイナーの桑田知明(くわたちあき)さん、楠麻耶(くすのきまや)さんのおふたりによるもの。
社務所では大絵馬をスケールダウンした、同じデザインの祈願絵馬の授与もあります(初穂料500円)。辰年の願い事と氏名を書き、絵馬掛け所に奉納ください。

境内は鹿であふれています

春日大社では鹿は神の使い(神鹿)であることから、大原野神社では、狛犬ならぬ「狛鹿」が鎮座、手水舎の水口(みずくち)も鹿のデザインと、境内のいたるところに鹿がモチーフに用いられています。
授与品もご朱印帳も鹿づくしです。

大河ドラマで話題!あの紫式部の氏神

大原野は源氏物語の作者・紫式部がこよなく愛した地として知られ、大原野神社を氏神として崇め、源氏物語の作中にも大原野が登場します。第二十九帖「行幸(みゆき)」の巻には、大原野へと向かう冷泉帝の華やかで美しい行列の様子を描き、大原野への思いの一端を伺い知ることができます。
2024年の大河ドラマ「光る君へ」は紫式部が主人公であり、大原野神社は増々注目度アップ間違いなし。

春夏秋冬、自然に彩られる境内

大原野神社は、春は桜、春から夏は青もみじ、秋は紅葉とフジバカマと四季折々の自然美に境内が包まれます。
紅葉の名所として平安時代より都人に知られており、新古今和歌集にもその美しさを読んだ和歌が収録されているほど。
一の鳥居から三の鳥居まで続く約200mの参道は、さながら紅葉のトンネルのよう。赤く染まった紅葉に朱塗りの本殿がいっそう映えます。また、春から夏の「青もみじ」の紅葉に負けず劣らずの美しさです。
春は「千眼桜(せんがんざくら)」に尽きます。まるで千の眼を持つかのように、たくさんの花芽をつけることが名の由来。一重の枝垂れ桜で、満開の期間が3日間と短く運よく満開を見ることができたら「千の願いが叶う」と言われている幻の桜です。
近年「鯉沢の池」の睡蓮に覆われた池に架けられた太鼓橋の風景が、フランスの印象派を代表する画家、クロード・モネが描いた「睡蓮の池と日本の橋」に似ていことから『京都のモネの池』としてSNSでも話題になっています。

大原野神社ご由緒

創建は奈良時代の延暦3年(784年)、桓武帝の長岡京遷都の際、藤原氏の氏神である春日大社、第一の御分社として神々をこの地に祀られました。
御本殿の第一殿には、建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)、第二殿には、伊波比主命(いわいぬしのみこと)、第三殿には、天之子八根命(あめのこやねのみこと)、第四殿には、比賣(ひめ)大神が祀られ、摂社若宮社には天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)を祀っています。
古くから政治・方除・知恵の神として、良縁を授けてくださる女性の守護神としての厚い信仰を集めています。

スポット情報

エリア名西京
スポット名大原野神社
所在地京都市西京区大原野南春日町1152
アクセス阪急桂駅西口より京都市バス臨西2系統(南春日町 洛西バスターミナル行)乗車、南春日町バス停下車徒歩約8分。JR向日町駅・阪急東向日駅より阪急バス(南春日町行)乗車、南春日町バス停下車徒歩約8分
拝観料境内自由
TEL075-331-0014
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(掲載日:2023年12月28日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局