伏見稲荷大社 2024年稲荷祭 神幸祭(4月21日)・氏子祭・環幸祭(5月3日)
伏見稲荷大社の稲荷祭は稲荷大神が年に一度氏子区域をご巡幸になり、広くご神徳を垂れたまう大社最重要の祭儀で、約2週間にわたり行われます。
稲荷祭とは「神幸祭」(しんこうさい)と、5月3日の「還幸祭」(かんこうさい)の2つを指します。
2024年の神幸祭は4月21日(日)に斎行。
されます稲荷祭の起源は極めて古く、諸説はりますが、すでに長久元年(1040年)に行われた事が「春記」にみえ、「中右記」をはじめ諸記録によっても平安中期には盛んに行われていたことが記されています。
最盛期の室町時代には、山鉾が40から50を数えたとも伝わっています。
江戸時代には、上賀茂神社・下鴨神社の賀茂両社の葵祭(賀茂祭)、八坂神社の祇園祭とともに「京の三大祭」のひとつにも数えられているほどでした。
稲荷祭の期間中(神幸祭から還幸祭まで)、 伏見稲荷大社御旅所(おたびしょ)の社務所にて限定の御朱印が授与されます。
神幸祭(おいで)
神幸祭は例年4月20日に近い日曜の11時(2023年は4月23日)より、宮司以下の祭員および奉仕者の全員が冠・烏帽子に杉の小枝を挿した後に斎行され、5基の御神輿に神璽が奉遷されます。14時に神輿の前後に供奉・奉賛列を整え、ご神璽が奉遷された5基の神輿と神職をトラックに載せて伏見稲荷大社を出発。氏子区域を巡幸し、京都駅の南方、東寺の近くにある南区西九条の御旅所へと向かい、奉安殿に納められます。5月3日の還幸までの間、御旅所は連日氏子の人々で賑わいます。
昔は氏子により担がれ巡行していましたが、伏見稲荷大社の周辺は藤森神社の境内あり、氏子は大社周辺ではなく、十条より北のエリアであったため距離があり、交通事情なども考慮して昭和37年(1962年)年からトラックでの巡行となっています。
※御旅所(おたびしょ):神社の祭礼(神幸祭)において神(一般には神体を乗せた神輿)が巡行の途中で休憩または宿泊する場所、あるいは神幸の目的地をさす。
神輿五基による氏子区内巡行
稲荷祭期間中は、神輿五基が各氏子区内を巡幸します。稲荷祭の奉仕には、昔から宮本組・川西崇敬会および五ヶ郷と称する氏子区域があります。これらの氏子区域は神幸・還幸の行列奉仕を担当し、神輿は五ヶ郷の担当に属しますが、その五基は、不動堂(田中社)・東九条(上社)塩小路・中堂寺の交代(下社)・西九条(中社)・八条(四之大神)の担当となります。
環幸祭(おかえり)
2023年5月3日の9時から、本殿内陣の各御簾五条に葵5個を結んだ桂の枝3本づつを懸ける葵桂奉懸の儀がおこなわれます。 美しく飾られた30数台の供奉列奉賛列を従えた五基の神輿は、途中東寺の僧侶による「神供」(じんく)を受けた後、14時に出発し、約2時間あまり京都市内の氏子区域をトラックにて巡行した後、ご本社に到着します。引き続き神輿よりご神璽が本殿へ奉遷され、無事の還御を称える還幸祭が斎行されます。
翌日の5月4日には、稲荷祭後宮祭(あとみやさい)が10時より本殿において斎行され、約2週間に及ぶ稲荷祭は無事修了します。
稲荷祭限定の御朱印の授与(伏見稲荷大社と御旅所)
稲荷祭の期間中(神幸祭から還幸祭まで)、 伏見稲荷大社御旅所(おたびしょ)の社務所にて限定の御朱印が授与されます。また、伏見稲荷大社と御旅所の両社にて稲荷祭限定の特別御朱印の授与があります。こちらの御朱印紙の背景には稲荷大社蔵の稲荷祭礼図屏風で五基の神輿が描かれています。共に数量限定のため無くなり次第終了ですのでお早目のご参拝をおすすめいたします。
伏見稲荷大社由緒
稲荷山全体を神域とする、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社で、商売繁昌のご利益で知られています。創建は奈良時代の711年(和銅4年)、伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が勅命を受け、稲荷山の三つの峯の平らな場所に稲荷大神(いなりのおおかみ)を祀ったのが起源とされています。御祭神は、下社・中央の座宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、中社・北座の佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、 上社・南座の大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、下社摂社・最北座の田中大神(たなかのおおかみ)、中社摂社・最南座の四大神(しのおおかみ)の五柱をお祀りしています。稲荷神は元来、五穀豊穣を司る神でしたが、時代が下るにつれ、商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されるようになり、2023年の初詣参拝者数は全国で4番目、近畿地方では最多の参拝者数を集めています。
お稲荷さんの象徴と言えばキツネ(狐)で境内にも多くの「狛狐(こまぎつね)」が鎮座しています。キツネは神様ではなく、お稲荷様に仕える「眷属(けんぞく)」で神様の使者。稲荷神は食物を司る神で古くは「御饌津神(みけつがみ)」と言いい、この名に「三狐神(みけつがみ)」の字をあて、いつしか狐が稲荷神の使いになったとの説、また狐は穀物を食べるネズミを駆除してくれることから、狐が稲の守り神になったとの諸説があります。
(掲載日:2023年04月20日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
---|---|
イベント名 | 稲荷祭(神幸祭・環幸祭) |
開催場所 | 伏見稲荷大社/伏見稲荷大社御旅所 |
所在地 | 伏見稲荷大社:京都市伏見区深草薮之内町68 伏見稲荷大社御旅所:京都市南区西九条池ノ内町98 |
アクセス | 伏見稲荷大社:JR奈良線稲荷駅下車 徒歩すぐ、京阪本線伏見稲荷駅下車徒歩5分 伏見稲荷大社御旅所:近鉄京都線東寺駅から徒歩5分、京都駅八条口から徒歩10分 |
開催日時 | 神幸祭:2023年4月23日(日)11:00~ 還幸祭:2023年5月3日(水祝)9:00~ 後宮祭:2023年5月4日(木祝)10:00~ |
TEL | 075-641-7331 |
URL | http://inari.jp |
https://www.instagram.com/fushimiinaritaisha_official/ |
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