京都洛西ニュータウン「小畑川のフジバカマ」が見頃を迎えています(京都西山/大原野)

2023年10月2日にNHKニュースで紹介されたフジバカマです。

京都市西京区の洛西ニュータウンを流れる小畑川(おばたがわ)の河川敷に広がる、小畑川中央公園では「フジバカマ(藤袴)」の小さなピンク色の可憐な花は満開を迎えています。フジバカマの花が咲いている場所は、境谷大橋東詰交差点の北側あたりで、市バス・ヤサカバス・京阪京都バスの「境谷大橋」バス停が最寄りになります。
洛西ニュータウン周辺の京都西山・大原野エリアには、小畑川中央公園以外にも、新林池公園・大蛇ヶ池公園・大原野フジバカマ園・大原野神社など、原種のフジバカマを生育している場所が多数ありますので、のんびりゆったり1日かけて巡るのもいいかもしれませんね。

こちらのフジバカマは、洛西ニュータウン創生推進委員会などにより宣言された「生物多様性まちづくり宣言」に掲げる、生物多様性豊かなまちづくりを実践するため、平成10年(1998年)に大原野の灰方明治池の近郊で見つかったフジバカマの野生種を、小畑川中央公園をはじめ、新林池公園、大蛇ヶ池公園にて育成しているものです。
フジバカマは「秋の七草」のひとつで、万葉の時代から人々に親しまれててきましたが、環境省が「準絶滅危惧種」に指定し、幻の花になりつつある貴重な花。こちら小畑川中央公園では約600株のフジバカマが地元の人々により大切に育てられています。タイミングが合えば、フジバカマを求めて、日本から南西諸島・台湾へ渡るチョウ「アサギマダラ」に出会えるかもしせません。

<洛西ニュータウン創生推進委員会>
平成19年(2007年)6月の発足から「洛西ニュータウンまちづくりビジョン」の実現を目指し、まちの課題に応じた4つ
の部会を設置するとともに、3つのまちづくり事業を運営するチームが活動するなど、多くの住民が参加して多方面にわたるまちづくりの取組を展開しています。

大原野フジバカマ園

大原野神社のフジバカマ

大原野フジバカマ園や大原野神社でも見頃です

大原野南春日町にあるフジバカマ園は、地域住民を中心に地域の魅力向上を目指す『なんやかんや「大原野」推進協議会』が丹精込めて栽培したフジバカマの花園を無料で開放しています。また、大原野神社では境内でフジバカマを育成しており、こちらでもフジバカマ独特の品の良い薄紫色の花と、葉や茎から広がるハーブのような爽やかな香りを楽しむことができます。
大原野神社では、遅咲きの「コバフジバカマ」という品種も生育されていて、10月下旬まで楽しむことができます。また、源氏物語の作者・紫式部が氏神として崇めた大原野神社では、期間限定で「フジバカマ御朱印」授与しています。ちなみに2024年の大河ドラマは源氏物語を生み出した、紫式部の人生を描く「光る君へ」に決定しています。
源氏物語「藤袴」の巻の光源氏、夕霧、玉鬘たちに平安浪漫の思いを馳せ、紫式部ゆかりの地を先取あひ、大原野神社に参拝するのもいいですね。
※大原野フジバカマ園は、10月8日()閉園ですでご注意ください。
○大原野フジバカマ園の情報は下記リンクを参照
https://totteoki.kyoto.travel/24375/
○大原野神社のフジバカマの情報はは下記リンクを参照
https://totteoki.kyoto.travel/25790/

フジバカマとアサギマダラ

・フジバカマ(藤袴)
フジバカマは「秋の七草」のひとつで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物。 夏の終わりから秋の初めに咲き、花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようであることから「藤袴」と呼ばれるようになったと言われています。地元の方が丹精込めて栽培された約 1,000 株ものフジバカマは可憐な薄紫色の花を咲かせます。葉や茎から広がるハーブのような爽やかな香りもお楽しみください。タイミングが合えば、フジバカマを求めて、日本から南西諸島・台湾へ渡る蝶々「アサギマダラ」に出会えるかもしれません。
・アサギマダラ(浅葱斑)
アサギマダラは、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類される蝶の一種。浅葱と黒の翅の模様が鮮やかな大型のチョウでフジバカマなどのキク科植物の蜜を好み移動する。秋には日本本土から南西諸島や台湾へ1000km以上もの長距離を移動することで知られています。浅葱(あさぎ)とは青緑色の古称。

スポット情報

エリア名エリア名 西京
スポット名小畑川中央公園
所在地京都市西京区大枝東新林町2丁目
アクセス①阪急桂駅から
阪急桂駅西口から市バス (西1・西2・西5・臨西2系統)に乗車、「境谷大橋」下車徒歩すぐ
阪急桂駅東口から市バス (33特、33系統)、京阪京都交通 (洛西線1)に乗車、「境谷大橋」下車徒歩すぐ
②JR桂川駅・阪急洛西口駅から
市バス (西4系統)、ヤサカバス (1・2・3・7・8系統)京阪京都交通 (洛西線2)に乗車、「境谷大橋」下車徒歩すぐ
利用時間園内自由

(掲載日:2023年10月5日 情報提供:西京区役所洛西支所地域力推進室