こちらの和菓子屋さんをご存じなら、かなりの伏見ツウに認定。江戸時代から続く老舗の味覚は舌を唸らせてくれること請け合い。最寄駅からは遠いですが訪れる価値ある地元住民に愛されている名店です。
お店のある場所は伏見区の横大路。横大路の町は豊臣秀吉によって開かれ、かつて大阪湾で獲れた魚介を積んだ船の荷揚げ港(草津湊)と魚市場があり、ここで陸揚げされ鳥羽街道を通じて洛中へと運ばれていました。鳥羽街道とは、平安京の羅城門から南に延び、京街道との合流点である淀の町に通じる古代から近世まで重要路であった道です。
平七屋老舗さんの創業は江戸時代。草津湊で茶店として創業し、その後現在の場所で餅、和菓子を商うようになったそうです。お店に残る最も古い文書は文久2年(1862年)の借用書だそうです。少なくとも創業160年以上の老舗です。