京都伏見・鳥羽の大石(鳥羽街道)

伏見の鳥羽街道(千本通)沿い、鴨川の河原に忽然と現れる巨石群。古代文明の遺跡か?はたまた信仰の聖地の御神体か?その謎の答えは、二条城の城郭石材として利用される予定であった、いわゆる「残念石」でした。

数百年の時を経て
現代に甦った巨石群

鳥羽街道(千本通)から鳥羽の大石がある河原に降りる場所にある由緒が記されている看板です。河原を公園化する整備事業の際に川底に眠っていたものが数百年の時を経て偶然にも発見されたのこと。
この石材は寛文2年(1662年)に京都を中心に発生した大地震で被害を受けた二条城の石垣の修復のため大阪(大坂)から淀川を船で遡り、当時の京都の水運の玄関口である「鳥羽の港」に陸揚げされ運ばれる予定の石が、何らかの原因で鴨川の川底に沈み現代まで眠っていた説が有力です。

二条城の残念石

石の角をよく見ると、ところどころに人工的な削り跡が見られます。これは「矢穴」と言い、石を切り出す際に石の目に沿って楔を打ち込むために穿った跡です。二条城の石を調査したところ、城門の飾り石に使用されている石にも、石質・寸法・矢穴跡がこの鳥羽の大石と酷似しているそうです。

鳥羽街道とは

鳥羽の大石のすぐ横を通る道は通称「鳥羽街道」と呼ばれる旧街道。平安京の中心を南北に貫く朱雀大路の入口である羅城門から南に伸び、伏見区の下鳥羽を経由して京街道との合流点である淀とを結ぶ古代道路。かつては「鳥羽の作り道(とばのつくりみち)」と称されていました。難波津からの入京路、物資の輸送路として、鳥羽離宮造営後は行幸路でもあった古代から近世までの重要な道路でもあります。現在は千本通の一部となっています。
幕末の鳥羽・伏見の戦いの主戦場になった場所として教科書にも載っていますね。
街道は鴨川の河川敷の形状に習い、緩やかなカーブを描く場所もあり、沿道には明治から江戸時代にかけて建てられた風情溢れる家屋や寺院が往時の姿をとどめています。鳥羽の大石近くには、文久3年(1863年)に建造された愛宕詣の常夜灯型道標が今なお残っています。
ちなみに京阪電車には「鳥羽街道駅」がありますが、鳥羽街道(鳥羽の大石)からはかなり離れており、最寄り駅では無いので訪れる際はくれぐれもご注意ください。

スポット情報

エリア名伏見
スポット名鳥羽の大石
所在地京都府京都市伏見区下鳥羽
アクセス京阪電車 中書島駅より京都市バス22系統乗車、下鳥羽バス停下車徒歩約3分
料金見学自由
ブログhttps://kyoto-fushimi.or.jp/map/

(掲載日:2022年5月6日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局

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