真言宗醍醐派総本山で世界遺産にも登録される醍醐寺。山頂一帯の「上醍醐」、山裾の「下醍醐」からなり、200万坪におよぶ広大な境内には、国宝の金堂を初めとする堂宇が建ち並ぶ。国宝の五重塔は、京都府内で現存する最古の木造建築。
醍醐寺と言えば、豊臣秀吉の「醍醐の花見」が有名。秀吉自身は「醍醐の花見」の後、「醍醐の紅葉狩り」も楽しみにしていたが、実際に紅葉を目にすることなく、その年の夏に62歳の生涯を閉じたと伝わる。
観音堂が建つ池の一帯は、「林泉(りんせん)」と呼ばれる最もあでやかな紅葉スポットで、朱塗りのお堂や紅葉が水面に映し出される。夜間拝観では、林泉など伽藍の紅葉が灯りに照らされ、幻想的な雰囲気に包まれる。