稲荷ふたば「豆大福&紅大福&いなり最中」出町ふたばの暖簾分け店(京都伏見)
将棋の王将戦で藤井聡太王将が「豆大福」をおやつに注文
伏見稲荷大社の門前に店を構える創業90余年の御餅生菓子司「稲荷ふたば」。
出町柳にある、名代豆餅で有名な「出町ふたば」の初代から、昭和8年(1933年)に暖簾分けした豆大福が看板メニューの和菓子屋さん。
お店は、JR稲荷駅前の伏見稲荷大社一の鳥居の前の道(本町通り)を京都市内方面に約250mの場所にあります。
本町通りは、京都市内と伏見・奈良を結ぶ街道で、通称「伏見街道(奈良街道・大和街道)」と呼ばれている、旧街道の風情を残す道です。
店構えは昔ながらのレトロな雰囲気で、タイル貼りのガラスケースが印象的です。
名物は何と言っても出町ふたばの流れを汲む「豆大福」、希少な紅大豆を用いた「紅大福(べにだいふく)」、伏見稲荷大社にちなんだ「いなり最中」です。
「おはぎ」や「みたらし団子」、「三色団子」などの和菓子屋さんの定番メニュもあります。
いちご大福、栗大福、栗羊羹、酒どころの伏見らしく「酒饅頭」などの季節のお菓子をはじめ、六万焼・栗饅頭・そば饅頭・どら焼きなどの焼き菓子も取り揃えています。
稲荷ふたばの代表的な銘菓「豆大福」、「紅大福」、「いなり最中」と季節のお菓子、伏見のお酒を用いた「酒饅頭」です。
豆大福はひとつひとつ個別包装されています。
いなり最中の包装紙には、伏見稲荷大社のシンボルである朱色の鳥居が描かれています。
酒饅頭はひと目で酒どころの名物と判るように、大きな文字で「伏見」と焼印されています。
豆大福は、滋賀県産の羽二重餅を石臼杵つきでなめらかにした、程よい塩味の餅生地に富良野産の赤えんどう豆を混ぜ、滑らかなこし餡を包んできます。
餅生地は弾力があり、しっかりとしており、柔らかいこし餡と塩味の効いた豆との食感のコントラストが口の中で混然一体となり、絶妙な味わいを楽しませてくれます。
出町ふたばの豆餅とは、全く同じ味ではありませんが、甲乙つけがたい美味しさです。
伏見区民にとっては、稲荷ふたばの豆大福こそが豆餅です。
紅大福に用いられている紅大豆(べにいず)は、山形県ののごく一部の地域で作られている希少な大豆で旨みが強いのが特長。
表面の種皮は、臙脂色に近い色合いで、中は黄色です。
赤い色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンによるもので抗酸化作用による老化防止、眼精疲労の軽減や視力の向上、血糖値の上昇抑制に効果があります。
稲荷ふたばの「豆大福」は、2025年1月25日に伏見稲荷大社で開催された、ALSOK杯第74期王将戦第2局1日目の午前のおやつとして藤井聡太王将が注文しました。
「いなり最中」と伏見の「酒饅頭」です。
いなり最中は、伏見稲荷大社の朱塗りの鳥居がデザインされた包装紙で“The門前土産”といった感じです。
酒饅頭は、冬季限定の販売です。
いなり最中は四角い最中種(最中皮)に「いなり」(※)の文字と、葵(あおい)の葉が描かれています。
葵は、稲荷祭の葵桂奉懸の儀にちなんでいるかと思われます。
サクッとした食感の最中皮の中には粒あんがぎっしり詰まっています。
酒饅頭は、ほんのりとお酒の香りがする生地に甘さ控えめのこし餡が絶妙にマッチしています。いくつでも食べられそうな味わいです。
※「な」は変体仮名
(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
---|---|
スポット名 | 稲荷ふたば |
所在地 | 京都市伏見区深草稲荷中之町55 |
営業時間 | 9:00~18:00 ※売切れ次第終了 |
定休日 | 木曜日 |
アクセス | JR奈良線稲荷駅下車 徒歩3分、京阪本線伏見稲荷駅下車徒歩3分 |
TEL | 075-641-3612 |
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