寂光院の紅葉♪建礼門院ゆかりの寺院「しば漬け」発祥の地(京都大原)

寂光院は飛鳥時代の推古2年(594年)に聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられる天台宗の尼寺。
初代住持は聖徳太子の御乳人であった玉照(たまてるひめ)で、日本仏教最初の三比丘尼の御一人で慧善比丘尼と呼ばれています。
その後、代々高貴な家門の姫君らが住持となり法燈を守り続けています。
第3代の平徳子・建礼門院(平清盛息女・高倉天皇中宮・安徳天皇母)は、文治元年(1185年)に入寺し真如覚比丘尼と称されました。源平の合戦に敗れた後、壇ノ浦で滅亡した平家一門と入水し8歳の幼さで亡くなった、わが子安徳天皇の菩提を弔うため、終生をこの地で過ごしました。
平家物語の終盤、後白河法皇が建礼門院を訪ねた「灌頂巻(かんじょうのまき) 大原御幸(おおはらごこう)」では、寂光院の庭園や千年姫小松が描かれています。お寺の一角には建礼門院が過ごした御庵室跡が残っています。
大原の特産品で千枚漬、すぐき漬とともに京都の三大漬物のひとつ「しば漬け」は、寂光院にご閑居されていた建礼門院に里人が夏野菜を漬け込み献上したところ、その美味しさにお喜びになられ「紫葉漬(しばづけ)」と命名されたと伝わっており、しば漬け発祥の地とされています。
10月下旬から11月下旬の土曜、日曜には『旧本尊「六万体地蔵菩薩」秋の特別公開』が行われます。旧本尊は火災で大きく焼損しましたが、像内の納入品がほぼ無傷であったことなどから、現在も重要文化財の指定を継続しています。秋の紅葉に堂宇が彩られる時期に実施されますので、是非ご参拝ください。

【紅葉の見どころ】※見頃は例年11月上旬~中旬
まずは山門へと続く石段の参道の紅葉が参拝者を出迎えてくれます。
紅葉のイチバンの見どころは、本堂越しに見るカエデの木々。木柿葺(こけらぶき)の屋根の建物と色づいたモミジのコントラストは風情溢れる光景です。
本堂の正面の汀の池と「諸行無常の鐘」が吊るされてる江戸時代創建の鐘楼、本堂東側の回遊式庭園の四方正面の庭と池、山門の手前の孤雲庭園と茶室「孤雲」も庭園や建物を背景に美しい紅葉を楽しめます。
この茶室は京都御所で行われた昭和天皇の即位の御大典の際に用いられた部材を用いて建てられました。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名 大原
スポット名 寂光院
所在地 京都市左京区大原草生町676
拝観時間 9:00~17:00(3月1日~11月30日)※以外の期間は寂光院HPにてご確認ください
拝観料 大人600円、高校生600円、中学生350円、小学生100円
アクセス JR京都駅から京都バス17・特17系統大原行、四条河原町(京都河原町駅)、三条京阪(京阪三条駅)から京都バス17・特17系統大原行、地下鉄国際会館駅から京都バス19・特17系統大原行乗車、大原バス停下車徒歩15分
TEL 075-744-3341
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