古知谷 阿弥陀寺の紅葉♪江戸時代から紅葉の名所の隠れ寺(京都大原) 

古知谷 阿弥陀寺(こちだに あみだじ)は正式には、光明山法国院阿弥陀寺といい浄土宗知恩院派の寺院。
江戸時代の慶長14年(1609年)に弾誓上人により開基された如法念佛の道場です。
大原の里には紅葉の美しい社寺が多くありますが、阿弥陀寺の紅葉はひと際美しく、江戸時代から紅葉の名所として知られています。
本堂(開山堂)に安置する本尊の弾誓上人像は、求め続けた人間としての理想像を草刈鎌にて刻み、自身の頭髪を植えたことから「植髪の像」と呼ばれており、植髪は両耳の近くにすこし残っています。
鎌倉時代(作者不詳)の作品で、重要文化財の阿弥陀如来坐像が安置されています。
いにしえより皇族諸家とご縁故が深く、江戸時代には閑院宮よりご寄進を賜り、また閑院宮、有栖川宮両家の御祈願所となり、度々のご下賜やご参拝の栄誉に浴しており、ご下賜の品々は宝物殿に陳列されています。
弾誓上人が入定される1年前に修行僧に頼んで掘らせた巌窟があり、そこには弾誓上人が石龕に生きながら入られ「ミイラ佛」となられた上人のミイラが端座合掌の姿勢で安置されています。


【紅葉の見どころ】※見頃は例年11月初旬~中旬
阿弥陀寺の代表的な紅葉と言えば、中国風の山とその背景の色づいたカエデの木々です。
ここの山門は阿弥陀寺の入口で、本堂までは急峻な坂道を約10分上ります。
山門から本堂は標高差があり、一気に色づくのではなく徐々に紅葉が進み、色のグラデーションが楽しめます。
本堂下から拝観受付までの階段沿いはカエデが密集し、ここから見上げるカエデの木々はまるで紅葉のトンネルのようです。
この場所には、阿弥陀寺最大の見どころであった、樹齢800年で京都市天然記念物の指定の「古知谷のカエデ」が聳え立っていましたが、倒木の危険があり惜しくも2023年に伐採されました。
本堂前には枯山水庭園があり、古知谷の山々を借景に180度広がるダイナミックな紅葉が楽しめます。
ふすま戸の枠を額縁に見立てた「額縁紅葉」も一興です。
さまざまな山野草が植えられており、色とりどりの花と苔、紅葉とのコントラストも見どころのひとつです。
客殿から眺める苔むした中庭と紅葉とのとりあわせは知る人ぞ知る隠れた紅葉スポットです。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名大原
スポット名古知谷 阿弥陀寺
所在地京都市左京区大原古知平町83
拝観時間9:00~16:00(1月・2月は閉門)
拝観料400円
アクセス地下鉄国際会館駅から京都バス19系統大原・小出石行乗車、古知谷バス停下車徒歩20分
※古知谷に行くバスは本数が少ないのでご注意ください
TEL075-744-2048
URLhttps://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/detail/5649/