伏見・淀「八大龍王弁財天」倶利伽羅龍王の神通力と黄金色イチョウ(伏見)
八大龍王弁財天は、地元の人しか知らない伏見・淀エリアの隠れたパワースポット。創建年や創建者は不詳で地元の方が維持管理されているそうです。
早咲きの河津桜の名所「淀水路」、鳥羽伏見の戦いで幕府軍、新選組、会津藩等の病院になった長円寺の近くにあり、孤高のイチョウの巨木が目印。
巨大なイチョウの樹高は約17mもあり、伏見区民誇りの木にも選定されている地元で大切に守られている御神木です。
八大龍王弁財天で除災招福と金運アップの御利益
イチョウの木の根元の左側に、八大龍王と弁財天が祀られた小さな祠があります。
八大龍王は法華経に登場し仏教を守護する天竜八部衆に所属する竜族の8体の竜王(竜神)で、難陀(なんだ)、跋難陀(ばつなんだ)、娑伽羅(しゃがら)、和修吉(わしゅきつ)、徳叉迦(とくしゃか)、阿那婆達多(あなばだった)、摩那斯(まなし)、優鉢羅(うはつら)の各龍王のことをいいます。
古来より、龍は水の化身とされ、雨乞いや河川氾濫の防止など水に関わる自然を司る神として信仰されています。元は旧木津川の堤防上にあり、洪水時にはイチョウの巨木を目印に避難していたまさに水の神様です。
こちらの八大龍王は、不動明王の化身とされる「倶利伽羅龍王(くりからりゅうおう)」で、岩の上に立つ宝剣に火炎に包まれた黒龍が巻き付き、剣先から呑み込もうとしているお姿です。この剣で邪悪な心を斬り、火炎で燃やし去る除災招福の御利益を授けてくれます。
この倶利伽羅龍王は、あらゆる願い事を叶えてくれる「如意宝珠」(ドラゴンボール)を口にひとつ、両手で2つの3つも抱えています。水難除け以外にも、強烈なパワーを授けてくれそうです。
弁財天は、古代インドに存在していた「サラスヴァティー」という川が神格化され、ヒンドゥー教の女神となった水を司る神様。
川の流れの妙なる音から転じ「流れるもの」を連想することから、音楽・言葉・知識・財運など流れるものにご利益があるとされています。
天女のような羽衣をまとい、ヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持つ姿でが特徴です。
その後、仏教に取り込まれ、如来や菩薩を守る天部(天界に住む守護神)となりました。
弁天様とも呼ばれ、七福神のひとりとしても知られており、金運アップや商売繁盛の神様として信仰されています。
黄金色に輝くイチョウで金運アップ
11月末から12月上旬には、イチョウが黄金色に色付き、天に昇るように繁るイチョウの葉は神秘的、祠の前は一面の「敷きイチョウ」で黄金色の絨毯を敷き詰めたようです。
イチョウは樹齢が長いことから不老長寿、葉の形が「末広がり」であることから開運招福や富貴繁栄、黄葉や銀杏の実の黄色は風水では金運・開運上昇のシンボルとされています。
八大龍王弁財天の神通力と相まって強烈なパワーを与えてくれ、運気がアップしそうな感じです。
スポット情報
エリア名 | 伏見 |
---|---|
スポット名 | 八大龍王弁財天 |
所在地 | 京都市伏見区淀川顔町 |
アクセス | 京阪本線淀駅から徒歩約12分 |
拝観料 | 境内自由 |
(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
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