黄檗宗大本山 萬福寺「国宝指定記念式典」京都宇治(2024年12月14日)
黄檗宗 大本山 萬福寺は、江戸初期に日本に渡来した中国の高僧、隠元禅師により江戸時代の寛文元年(1661年)に開創された中国式寺院。
境内の中国明朝様式の巨大な伽藍群は、全体を龍にみたてて造られ、今なお建立当時の伽藍が残っています。
文化審議会は、2024年10月18日に開催された文化財分科会の審議・議決を経て黄檗宗大本山 萬福寺の法堂、大雄宝殿、天王殿を国宝に追加指定する事を文部科学大臣に答申しました。
その結果、官報告示を経て国宝となります。
今回、感謝の意を込めて国宝指定を迎えたこの特別な瞬間を皆様とともに祝し、喜びと感謝を分かち合いたく、2024年12月14日(土)に式典を開催する運びとなりました。
一般のご来場者の方もご参加いただけますので、ぜひ多くの方々にご参列賜りますようお願い申し上げます。
国宝指定記念式典 概要
※法堂(写真上)、天王殿(写真下)
■開催日時:2024年12月14日(土)
・受付13:00より
・法要13:30より、大雄宝殿にて
・式典14:00より、大雄宝殿前にて
・祝賀奉納演舞・演奏15:00ごろより
■開催場所:黄檗宗大本山 萬福寺
■祝賀奉納演舞・演奏:
・大雄宝殿前にて
○獅子舞:神戸華僑総会舞獅隊
○古筝演奏家:伍芳(ウー・ファン)
○中国琵琶演奏家:葉 衛陽
○京都府立桃山高等学校吹奏楽部
■中国茶の振舞い
・天王殿前回廊
■拝観料:大人500円、中学生以下300円
※一般の方もご参加いただけます
【萬福寺・国宝三棟】
中国の手法を摂取し独自様式を確立した黄檗文化を象徴する寺院建築。
17 世紀半ばに中国より移入された禅宗のひとつ、黄檗宗の大本山。
鎖国下に渡来した中国の高僧・隠元隆琦が創建し、幕府による統制等で停滞した宗教界に新機運をもたらした。
大雄宝殿、法堂、天王殿は、寛文年間(1661~73年)の建築で、中国の福州黄檗山萬福寺に倣い新営された壮大な伽藍の中心堂宇。
円弧形の垂木を用いた曲面の黄檗天井や柱を載せる独特の形状の柱礎(礎盤)、両開きと片開きを並べた明障子付の唐戸、中国風意匠の半扉、大棟上の宝珠など明末清初期における中国仏教建築の手法を取り入れ、既存の寺院建築手法と折衷した独特の建築様式を代表し、近世における外来様式の摂取と受容の在り方を示し貴重。
千余を数えた黄檗宗寺院の建築の規範としても、極めて高い価値を備える。
萬福寺伽藍を起点に全国に伝播・浸透し、我が国に多大な影響を及ぼした黄檗宗による建築、芸術、煎茶など食文化を含む生活文化等の新たな文化を象徴するものであり、深い文化史
的意義が認められる。
○大雄宝殿(だいおうほうでん)
萬福寺の本堂であり最大の伽藍。
日本では唯一最大のチーク材を使った歴史的建造物として、大変重要かつ貴重なものです。
本尊は釈迦牟尼佛。両脇侍は迦葉、阿難の二尊者。両脇に十八羅漢像を安置。大棟中央に火焰付、二重の宝珠。正面入口は魔除けとされる桃の実の彫刻を施した「桃戸」、左右に円窓。
上層の額「大雄寶殿」は隠元書。下層の額「萬徳尊」は木庵書。本堂内部須弥壇の上の額「真空」は明治天皇の御宸筆。
○法堂(はっとう)
禅寺における主要伽藍のひとつで説法を行う場所。
内部には須弥壇のみを置きます。上堂や住持の晋山式などに使われます。
須弥壇上の額「法堂」は隠元の書であり、黄檗山では唯一の楷書による大書です。
○天王殿(てんのうでん)
萬福寺の玄関として天王殿が設けられています。
中国では一般的な建て方で、四天王と弥勒菩薩と韋駄天を同様に祀ります。
X型の組子を入れた匂欄は、日本では特異なたすき匂欄で、中国で使用されているデザインです。
【夜間特別拝観】
■開催期間: 2024年12月14日(土)~2025年2月2日(日)の金曜・土曜・日曜日のみ開催
■開催時間: 17:00~最終受付20:00(最終受付・21:00閉門)
■開催場所:黄檗宗大本山 萬福寺境内一帯
■拝観料:大人800円、高校生以下500円、小学生以下無料
(情報提供:お茶の京都DMO)
エリア名 | 宇治 |
---|---|
イベント名 | 黄檗宗 大本山 萬福寺 国宝指定記念式典 |
開催日時 | 2024年12月14日(土)13:30~(13:00受付開始) |
開催場所 | 黄檗宗大本山 萬福寺 |
所在地 | 京都府宇治市五ケ庄三番割34 |
アクセス | 京阪宇治線、JR奈良線黄檗駅下車徒歩5分 |
拝観料 | 大人500円、中学生以下300円 |
TEL | 0774-32-3900 |
URL | https://www.obakusan.or.jp/ |
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