伏見桃山城の紅葉♪天守を彩る真紅のカエデ(伏見桃山城運動公園)

伏見桃山城は、木幡山の高台にそびえる伏見のランドマークともいえる存在。
この伏見桃山城は1964年(昭和39年)に開設された「伏見桃山城キャッスルランド」(2003年に閉園)という施設内にあった模擬天守です。
京都市街と郊外の景観や風俗を描いた屏風絵「洛中洛外図」を参考に鉄筋コンクリート造で建設されました。
豊臣秀吉がはじめに築いた「指月(しげつ)伏見城」、秀吉が築き徳川家康が再建した「木幡山(こはたやま)伏見城」とは異なった位置に建っています。
この模擬天守は、キャッスルランド閉園時に解体される予定でしたが、地元からの要望があり京都市に寄贈され残されることになりました。
現在、この一帯は京都市が管理する「伏見桃山城運動公園」として整備されています。
キャッスルランド開園当時は天守にも登ることができ、伏見の町並みを一望できましたが、耐震性の問題から内部は非公開で立ち入り禁止になっています。
天守に登れた頃は、秀吉や家康の気分になれたでしょうね。
【紅葉の見どころ】※見頃は例年11月中旬~下旬
伏見桃山城運動公園として無料開放され、市民の憩いの場となっています。
模擬天守の周辺には多くのカエデの木が植えられ、紅葉越しの天守を眺めることができます。
高台にあり日当たりが良いのでカエデの色づきが良く、見頃にはお城を真紅に彩ります。
大手門を額縁に見立てた天守と紅葉の風景、反り橋と紅葉の風景は京都では見られない風景です。

かつての木幡山伏見城は明治天皇陵

豊臣秀吉の築いた木幡山伏見城の本丸跡地には、明治天皇の陵・伏見桃山陵(ふしみのももやまのみささぎ)が築かれています。
この地に墓所が営まれたのは京都で生まれ、京都をこよなく愛した明治天皇の遺言「生まれ故郷である京都の地で眠りたい」によるものと言われています。
陵形は上円下方墳で表面にはさざれ石が葺かれており、山科の天智天皇陵をモデルにしたとされています。
御陵は標高約100mの場所にあり、外正門からは伏見向島から宇治方面の風景が一望できます。ここからは南側の参道は230段もの大階段になっており、階段を降りると明治天皇の崩御に際して殉死を遂げた、乃木希典と婦人の乃木静子を祀る「乃木神社」があります。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名 伏見
スポット名 伏見桃山城(模擬天守)
所在地 京都市伏見区桃山町大蔵45
営業時間 7:00~17:00
料金 無料(外観のみ見学可能)※模擬天守内部は非公開
アクセス 京阪阪本線丹波橋駅・伏見桃山駅、近鉄京都線丹波橋駅・桃山御陵前駅、JR奈良線桃山駅から徒歩約20分
TEL 075-602-0605(伏見桃山城運動公園)
URL https://g-kyoto.pref.kyoto.lg.jp/reserve_j/html2/100042.htm