普段と違うルートで醍醐寺伽藍の拝観の途中に立ち寄らせていただいた知る人ぞ知る醍醐寺の塔頭のひとつ「理性院」。通常、参拝は総門から入山し三宝院、霊宝館、伽藍(仁王門、金堂、五重塔)の流れがポピュラーですが、北門から伽藍へと向かう途中にひっとりと佇んでいます。
醍醐寺の僧・賢覚(けんがく)によって平安時代に開かれました。真言宗醍醐派の別格本山で、三宝院、金剛王院、無量寿院、報恩院と共に「醍醐五門跡」のひとつに数えられていました。また、小野六流のうち醍醐三流(三宝院流、金剛王院流、理性院流)の理性院流の本寺でもあります。本堂と客殿は江戸時代に再建され、本堂には御本尊の太元師明王(たいげんすいみょうおう)がご安置され、客殿の障壁には狩野探幽が10代の頃に描いたとされる障壁画があります。但し、通常非公開の寺院ですので一般拝観はできません。
一般の方が拝観できるのは山門を入った千体地蔵までになります。