「平七屋老舗」京都伏見横大路・鳥羽街道沿いにある和菓子屋さん
こちらの和菓子屋さんをご存じなら、かなりの伏見ツウに認定。江戸時代から続く老舗の味覚は舌を唸らせてくれること請け合い。最寄駅からは遠いですが訪れる価値ある地元住民に愛されている名店です。
お店のある場所は伏見区の横大路。横大路の町は豊臣秀吉によって開かれ、かつて大阪湾で獲れた魚介を積んだ船の荷揚げ港(草津湊)と魚市場があり、ここで陸揚げされ鳥羽街道を通じて洛中へと運ばれていました。鳥羽街道とは、平安京の羅城門から南に延び、京街道との合流点である淀の町に通じる古代から近世まで重要路であった道です。
平七屋老舗さんの創業は江戸時代。草津湊で茶店として創業し、その後現在の場所で餅、和菓子を商うようになったそうです。お店に残る最も古い文書は文久2年(1862年)の借用書だそうです。少なくとも創業160年以上の老舗です。
看板商品は「平七もなか」
平七屋老舗の看板商品は「平七もなか」。サクサクの最中生地の中には丹波大納言小豆を用いた餡がぎっしりと詰まっています。地元の方の贈答品の定番だそうです。大量注文が入ることもありますので、確実に購入したいなら予約をおすすめします。ちょうど端午の節句の時期でしたので、ちまき、柏餅、若鮎(カステラ生地で主に求肥を包んだ和菓子)の鯉のぼりバージョン(こいのぼり)が販売されていました。
季節の味を堪能しました
今の時期しか味わうことができない「柏餅」と「粽(ちまき)」。柏餅は“みそあん”を購入。もちろん定番の“こしあん”もあります。ちなみに江戸時代にはこしあんの柏餅はなく、味噌餡や塩餡が主流だったそうです。こしあんの柏餅ができたのは明治時代以降のことだそうです。柏餅のみそあんは白味噌の風味と甘味がマッチした得も言えぬ味わい
ちまきは数本まとめ売りが多い中、1本売りしているのはとても良心的。柏餅のみそあんは白味噌の味が強めに主張するパンチの効いた味わいです。かなり好みの味わいです。ちまきは上新粉のみで作られた真っ白なタイプ。上品な甘さのしんこ餅は包んでいる青笹の香りがいいアクセントになっています。
スポット情報
エリア名 | 伏見 |
---|---|
スポット名 | 平七屋老舗 |
所在地 | 京都市伏見区横大路中ノ庄町1 |
アクセス | 京阪電車中書島駅より京都市バス22号系統「 久我・南工業団地」乗車、横大路バス停下車徒歩約6分 |
営業時間 | 8:00~20:00 |
定休日 | 木曜日 |
TEL | 075-601-0954 |
https://www.facebook.com/profile.php?id=100054643050469 |
(掲載日:2022年5月9日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
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