向日神社「夏越の大祓祭」と「茅の輪くぐり」神事(2024年7月31日)
向日市一帯の総鎮守である、向日神社(むこうじんじゃ)では、半年間の罪穢(つみけがれ)を祓い、残り半年の息災を祈願する神事「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と「茅の輪くぐり」が、2024年7月31日(水)の17時に執行されます。
神職による祓い清め、大祓い詞を読み上げた後、境内に設置された茅の輪(ちのわ)を神職を先頭に崇敬者、一般参列者の順にくぐり、本殿でお参りします。
祭典後は、茅の輪守りが授与(有料)されます。茅の輪は祭典後は自由にくぐることができ、8月3日(土)まで設置されます。
茅の輪くぐりの由来
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。
翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。
その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法が異なります。
一般的には「祓い 給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ」の神拝詞(となえことば)を唱えながら、8の字に3度くぐり抜け参拝します。1週目は左足で茅の輪をまたぎ左回り、2周目は右足で茅の輪をまたぎ右回り、3周目は左足で茅の輪をまたぎ左回りで正面に、最後は左足で茅の輪をまたぎ参拝します。
向日神社ご由緒
社伝によると、御歳神(みとしのかみ)が向日山にとどまり、この地に永く鎮座され、御田作りを奨励されたことから、御歳神を「向日神(むかひのかみ)」と呼ぶようになったのが始まりとされています。
創建は奈良時代の養老2年(718年)で、延喜式神名帳に「向神社」と記載されている式内社。御祀神は、向日神、火雷神(ほのいかづちのかみ)、玉依姫命、神武天皇です。
上ノ社である向神社は五穀豊穣の神、下ノ社である火雷神社は祈雨と鎮火の神として、朝廷からも厚く敬われてきました。
室町時代に造営された本殿は、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で、国指定重要文化財に指定されています。
明治神宮のモデルとも言われており、1.5倍にして建てられたそうです。
境内にある13の建物は、平成27年(2015年)に、国登録有形文化財になっています。1100本とも言われる桜が境内を彩るほか、大鳥居から本殿に続く約200mの石畳の参道には桜とカエデが植えられており、春は桜、秋は紅葉の隠れた名所でもあります。
(情報提供:おもてなしタクシー)
エリア名 | 向日市 |
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イベント名 | 向日神社「夏越の大祓祭」と「茅の輪くぐり」神事 |
開催日時 | 2024年7月31日(水)17:00~ ※茅の輪は8月3日(土)まで設置 |
開催場所 | 向日神社 |
所在地 | 向日市向日町北山65 |
アクセス | 阪急京都線西向日駅から徒歩約10分 |
TEL | 075-921-0217 |
URL | https://www.muko-kankou.jp/map/detail.html?id=387 |
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