御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)夏越の大祓式「茅の輪神事」茅の輪くぐり(京都・伏見桃山)
御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)は、神功皇后を主祭神として仲哀天皇応神天皇他六柱の神を祭り、日本第一安産守護之大神として広く崇められています。「御香宮」の名の由来は、平安時代の貞観4年(862年)9月9日に、境内から「香」の良い水が涌き出たことから、 清和天皇よりその名を賜りました。御香宮神社では、半年間の罪穢(つみけがれ)を祓い、残り半年の息災を祈願する神事「夏越の大祓」(なごしのおおはらえ)」が、6月30日の1ヶ月後の7月31日に月遅れで斎行されます。
本殿前には、約2mもの大きな茅の輪が飾られ、神事が執り行われます。その後、神職に続いて参拝者も茅の輪をくぐり、残り半年の無病息災や悪厄退散を祈願します。当日は15:00からと、23:00からの2回茅の輪神事が斎行されます。
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法は異なります。
御香宮神社ご由緒
神功皇后を主祭神とし、夫の仲哀天皇、子の応神天皇ほか六神をお祀りしています。神功皇后の神話における伝承から「日本第一安産守護之大神」として信仰を集めています。創建の年は不詳で当初は「御諸神社」と称しましたが、平安時代の貞観4年(862年)9月9日に、境内から「香」の良い水が涌き出たことから、 清和天皇より「御香宮」名を賜りました。
豊臣秀吉は天正18年(1590年)、願文と太刀を献じ天下統一の成功を祈り、伏見城の築城に際して、城内に鬼門除けの神として勧請し、社領三百石を献じました。その後、徳川家康は慶長10年(1605年)に、京都所司代板倉勝重を普請奉行として元の地に本殿を造営し、社領三百石を献じました。現在の表門は伏見城の大手門を移築したものです。慶応4年(1868年)の正月、伏見鳥羽の戦の折には、官軍(薩摩藩)の本営(屯所)となり、伏見奉行所に置かれた幕府軍(会津藩・新選組)と激しい戦闘となりましたが幸いにも戦火を免れました。
例年10月上旬に執り行われる「神幸祭」は、伏見九郷(石井<いわい>・森・船津・即成就院・山・北尾・北内・久米・法案寺の各村)の総鎮守の祭礼とされ、古来より「伏見祭」と称せられ、今も洛南随一の大祭として聞こえています。また「花傘」が神社に多く参拝するのが有名で、別名「花傘まつり」とも称せられています。
(掲載日:2023年7月12日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
---|---|
イベント名 | 御香宮神社 夏越の大祓式「茅の輪神事」 |
開催場所 | 御香宮神社 |
所在地 | 京都市伏見区御香宮門前町174 |
アクセス | 京阪本線伏見桃山駅、近鉄京都線桃山御陵前駅下車、東へ徒歩すぐ |
開催日時 | 2023年7月31日(月)15:00~、23:00~ |
拝観料 | 境内自由 ※石庭拝観(9:00~16:00)は有料:大人200円・学生150円、行事により臨時休館あり |
TEL | 075-611-0559 |
URL | https://gokounomiya.kyoto.jp/ |
https://www.facebook.com/Gokoguofficial |
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