田中神社 馬の神様♪京都競馬場に近い勝馬の神様@京都伏見横大路

京都競馬場から車で10分の馬の神様

田中神社は、伏見の下鳥羽・横大路地域の産土神です。
御祭神は、建速素盞嗚尊(たけはやすさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)の三柱。
創建は平安時代後期の治曆年間(1065~1069年)に、祇園感神院(現在の八坂神社)より「牛頭天王」を勧請したのがはじまりです。
社伝によると当初は、下鳥羽田中里という場所に社殿があり、牛頭天王田中神社と称していましたが、安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)に発生した大洪水により本殿が流されて現在の場所に無傷で漂着したといわれています。
氏子はその奇跡に大変驚き、総出で境内の造作をするとともに盛大な祭りを行ったと伝えられています。
本殿は江戸時代の文化13年(1816年)に前年の火災の後再建れたもので、大型の一間社流造。拝殿は平成8年(1996年)に再建復興されました。
厄除開運・家内安全また馬の神様として氏子だけではなく、広く崇敬を集めています。

馬の神様の由緒は?

田中神社がいつ頃から「馬の神様」として信仰されるようになったかは実は不明です。
一説には、田中神社が鎮座する横大路は古代から江戸時代まで、淀川と桂川の水運を利用した京都の物流の一大拠点であった「草津湊」と呼ばれる河川港があり、陸揚げされた物資を馬を使って運んだことから、馬の安全を祈願する「馬の守護神」となったと言われています。
一説には、大正14年(1925年)にすぐ近の淀に京都競馬場開設され、競馬ファンが勝運を祈願に参拝されたからとも言われています。
いずれにしても、決定的な説が無いのが現状です。
拝殿前の左右両側には2体の馬を模った木彫りの像が奉納されています。
向かって右側の足を上げているのが雄、左側の首を伸ばしているのが雌です。
境内の御神木であった樹齢約200年のクスノキの大木を切った時の木材を利用して作られたそうです。
狛犬は拝殿前にありますが、まさに「狛馬」のようです。
社務所では、御朱印・御札・御守りなど様々な授与品がありますが、やはり馬の神様と言えば「勝馬守」です。
京都競馬場に行く前には、田中神社で「勝馬守」を授与していただき、「勝ちメシ」を買っていけば、勝利間違いなしですね。

虫の神様 北向虫八幡宮

境内に鎮座する北向虫八幡宮は「夜泣き・癇の虫封じ」の神様として崇められています。
元は草津湊にありましたが、明治5年(1872年)に田中神社境内に遷座しました。
平安時代に憲平親王(のりひらしんのう)、後の第63代冷泉天皇が癇の虫がひどかったのですが、母の藤原安子がこの八幡宮に祈願したところ、たちどころに平癒したと伝えられ、以後は御所を守護するために北向きに社殿が建てられ「北向虫八幡宮」と称されるようになったことが由来です。
祈願する人は「よだれ掛け」を奉納する風習があります。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名伏見
スポット名田中神社
所在地京都市伏見区横大路天王後町51
拝観時間9:00~17:00
拝観料境内自由
アクセス京阪中書島駅から京都市バス乗車、府道横大路(20・22系統)、横大路(南8系統)下車徒歩3分、横大路車庫前(19・81・南3・南5系統)下車徒歩6分
京阪淀駅から京都市バス乗車、府道横大路(20系統)下車徒歩3分
TEL075-611-5613