安祥寺の紅葉♪非公開寺院が紅葉シーズンに特別拝観を実施(京都山科)
山科疏水沿いにひっそりと佇む安祥寺(あんしょうじ)は山号を吉祥山、院号を宝塔院と言い弘法大師を宗祖とする高野山真言宗に属する寺院で通常は非公開の寺院。
平安京遷都から約50年後の嘉祥元年(848年)、藤原順子皇太后により建立発願、弘法大師の孫弟子にあたる恵運僧都が創建した由緒ある古刹で、江戸時代に再建された堂宇が今に伝わります。
特別拝観中は、青龍殿 蘚苔蟠竜(せいりゅうでん せんたいばんりゅう)、本堂の十一面観音菩薩立像(重要文化財)や、修復が完了した鎮守 青龍殿、青龍殿内 蘚苔蟠龍、国宝 木造五智如来坐像が祀られていた多宝塔跡(木造五智如来坐像は京都国立博物館寄託しており拝観できません)、地蔵堂内の花天井画など自由に境内を拝観できます。
2024年4月、庫裏前に新たな庭園「五智遍明庭(ごちへんみょうてい)」が完成。5月からの特別拝観では通常非公開の庫裏から庭園鑑賞もお楽しみいただけます。
※紅葉の時期の特別拝観日:11月2日(土)~4日(月・祝)、15日(金)~22日(金)、25日(月)~12月1日(日)
【紅葉の見どころ】
観音堂(本堂)、太子堂、地蔵堂のそれぞれの建物と紅葉のコントラストが見事です。
建物付近のカエデは時期により赤、橙、黄に色づき、グラデーションも楽しみのひとつです。
青龍殿 蘚苔蟠竜
青龍殿は間口170cm余りの一間社流造、銅板葺きの建物。
観音堂の北西奥、一段高くなった所に石垣を組んで堀をめぐらした方形の敷地の中にあり、その歴史は古く開創に遡ります。
開基の恵運僧都が中国長安青龍寺より鎮守の青龍権現を請来し、上・下両所の伽藍を建立するにあたり、その青龍の御體を鎮守として祀ったことに始まります。
以来その変遷は定かでありませんが、豊臣秀吉の造立した方広寺大仏殿の再建を命じられた木食応其上人によって、再造営の大業成就を祈願して文禄3年(1594年)に再建され、元和5年(1619年)に現在地に移築、現社殿は嘉永6年(1853)に造り替えられたものです。
安祥寺 発祥の原点とも言える聖域「鎮守 青龍殿」の修復と周辺整備を数年にわたり行ない、2021年に青龍殿の修復が完了しました。
青龍殿の周囲には、これから天に昇ろうとする伏した雌雄の龍、すなわち蟠龍を配するのが望ましいと考え、また木々に囲まれた山寺である安祥寺は緑が多く、これから先も変わることのない景色を残していきたいという想いから、苔を用いて雌雄の龍を見立てたデザインとし、苔類を意味する蘚苔という言葉を使い「蘚苔蟠龍(せんたいばんりゅう)」としました。
甘味処「寺菓房・せむい」
拝観受付の建物内に甘味処「寺菓房・せむい」がオープン。
米粉カステラ、米粉ノンオイルシフォンケーキ、生カスタードパイなど米粉を中心とした身体に優しく、素材にこだわった手作りお菓子を販売しています。
★寺菓房・せむいInstagram(開店日はInstagramでご確認ください。特別拝観日と異なる場合があります)
https://www.instagram.com/terakabou_semui/
エリア名 | 山科 |
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スポット名 | 安祥寺 |
所在地 | 京都市山科区御陵平林町22 |
拝観日時 | 11月2日(土)~4日(月振)、15日(金)~22日(金)、25日(月)~12月1日(日) 9:00~16:30(最終受付16:00)※紅葉の時期のみ抜粋 |
拝観料 | 大人:500円、高中学生:400円 ※小学生以下無料 |
アクセス | 京都市営地下鉄東西線 山科駅、JR東海道本線(琵琶湖線)・湖西線 山科駅、京阪京津線(大津線) 京阪山科駅下車 徒歩約10分 ※駐車場の用意はありません |
TEL | 075-581-0853 |
URL | https://anshouji.or.jp/ |
https://www.instagram.com/anshouji.kyoto/ |
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