與杼神社(よどじんじゃ)夏越の大祓 茅の輪くぐり(京都伏見/淀)
京阪電車淀駅の北側、淀城の本丸跡に鎮座する與杼神社(よどじんじゃ)では、「茅の輪」(ちのわ)を境内に設置し、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の「茅の輪くぐり」が行なわれます。
この「夏の大祓」 行事は、陰暦6月の晦日に、罪や穢れを祓い除き去るため、以前から宮中や各社で 行われてきた祓いの行事です。
この古儀にならい「夏の大祓」 執り行います。茅の輪をくぐり、氏子、崇敬者各位の「無病息災」を願い、邪気を取り除き、ご家族の輪と安泰をご祈願ください。
■茅の輪の設置期間:2023年6月23日(日)~6月30日(日)
※この間、自由にくぐっていただき、邪気を祓い清めてください。
※6月23日より、人形(ひとがた)を頒布しております。千円以上お納めいただいた方には撤饌(てっせん)として、玄関にお飾りいただく「茅の輪」をお渡ししています。社務所にてお納めください。
■茅の輪の神事:
・6月23日(日)11時30分頃、通り始めの儀(お祓い)
・6月30日(日)17時より、夏越の大祓
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。
神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。
翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。
時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法は異なります。
<茅の輪のくぐり方>
まず、茅の輪の外側の中央からご本殿に向かって一礼します。茅の輪左まわり・右まわり・左まわりりと八の字を描くように3回くぐり抜けます。
茅の輪をくぐるのは、参詣の前後に行います。お帰りの時は、茅の輪の外側の中央からご本殿に向かって一礼をしてお帰りください。
與杼神社ご由緒
與杼(よど)神社は伏見・淀城の本丸跡に建ち、淀、納所(のうそ)、水垂(みずたれ)、大下津( おおしもず)の産土神として鎮座しています。ご祭神は、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)、速秋津姫命(ハヤアキツヒメノミコト)の三柱です。
ご由緒は、平安時代の応和年間(961年~963年)、僧の千観内供が肥前国に鎮座する與止日女(ヨドヒメ)神社より、淀大明神として勧請したのが始まりとされますが、延喜式(901年)には、すでに與杼神社の名があり、応和年間以前よりこの地に鎮座していたと考えられます。
明治時代の桂川河川敷の拡幅工事により、現在の淀城址内に遷座されました。参道を挟んで立つ2本のイチョウの木は、両方の木が約16mとほぼ同じ高さで、木の間にはしめ縄が張られ、鳥居の役目を果たしています。2本並んで立つイチョウの木はまさに良縁祈願や夫婦円満のように見えます。
イチョウの黄葉
(掲載日:2024年6月10日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
---|---|
イベント名 | 與杼神社「夏越の大祓」茅の輪くぐり |
開催場所 | 與杼神社(与杼神社) |
所在地 | 京都市伏見区淀本町167 |
アクセス | 京阪本線淀駅下車、徒歩約3分 |
開催日時 | 2024年6月30日(日)~6月30日(日) 6月23日11時30分頃、通り始めの儀(お祓い)、6月30日17時より夏越の大祓 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-631-2061 |
URL | http://www.yodojinja.com |
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