京都 乃木神社 勝運の神様♪乃木大将愛馬の銅像と絵馬@京都伏見

京都乃木神社は、京都をはじめとした全国各地の乃木大将を尊崇する人々の尽力により、明治天皇が静かに眠る桃山御陵の傍らに大正5年(1916年)9月に創建されました。
御祀神は、陸軍大将で学習院院長でもある、乃木希典(のぎまれすけ)氏と妻の乃木靜子氏をお祀りしています。
乃木希典は長州藩出身の軍人で、明治時代の代表的な陸軍の軍人であり、海軍の東郷平八郎とともに「聖将」と呼ばれました。
神社がある場所は、元は皇室の御料地でしたが、創建人の村野山人をはじめ、建立を熱願した政財界人、軍人などの尽力と政府の理解により特別に建設が許されました。
ここは全国に建設された乃木神社なかので最も早く建立が計画されましたが、用地確保と建設に4年の歳月が費やされ、那須の乃木神社に次いで2番目に創建されました。
日露戦争を勝利へと導いたこと、陸軍大将を経て学習院院長として次世代の教育にも貢献したことから、勝運・武運長久と学業成就の文武両道の神様、乃木ご夫妻をお祀りしていることから夫婦円満の神様として信仰を集めています。
拝殿前には愛馬2頭(壽号・璞号)の銅像が建ち、愛馬が駆け巡る姿の「絵馬額」が掲げられています。

※神門
神門は、四脚入母屋平入の木造銅版葺(元は檜皮葺)の大門。
使われてる木材は乃木将軍と縁りの深い、台湾阿里山の台湾檜で建てられています。
特に扉の内側は、樹齢三千年の幅六尺三寸(180cm)の紅檜の一枚板で作られています。
乃木大将は、第三代台湾総督として着任し、現地人には大変信頼され人気があり、大将がお亡くなりになった後、神社建立を知った台湾の人々から用材誂え(確保)について快諾があったといわれています。


※拝殿
御本殿は、大楠公(楠木正成)をお祀りする湊川神社と同一の春日造り銅板葺(元は檜皮葺)です。
拝殿は四面解放式入母屋造りで、天井・欄間等に装飾がなく重厚で素朴な雰囲気を持っています。
正面鴨居は乃木将軍の愛馬が駆け巡る姿の絵馬が掲げられています。この絵馬は明治大正期の彫刻界の巨匠・後藤貞行氏が、ケヤキの一枚板に彫り上げた奉納絵馬です。
拝殿前には、乃木大将の愛馬「壽(す)号」、と「璞(あらたま)号」の銅像が置かれています。
乃木将軍の愛馬には、壽号、璞号、轟号、英号、雷号などがいましたが、なかでもロシアのステッセル将軍から贈られた白馬、壽号とその子馬である璞号は特に大切にされていたので、創建時にこの2頭の像を社頭の左右に掲げて顕彰されています。
壽号は後に、日本の軍馬改良のため種産馬として軍馬の大型化に貢献したといわれています。
創建当時の璞号、壽号の銅像は、第二次世界大戦の際に金属供出に遇いましたが、昭和56年(1981年)に全国崇敬者の浄財によって、往時の雄姿をそのままに再現されました。

※壽号の銅像※璞号の銅像

勝水と勝ちま栗の祠

創建当初から御神水として、かつての伏見城の名水と水源が同じの名水「勝水」が湧き出し、勝運の縁起水として崇められていました。
参拝者は武運長久の御神水として、手水(ちょうず)として手や口を洗い清めてからお参りしました。
また、水筒などに詰めて家に持ち帰り神棚に供えて、家運隆盛や健康長寿を祈願をしました。
しかしながら、周辺の開発により枯渇するようになり、往時を知る方々から懐かしむ声が上がっていました。
諸祈願成就のため、御神水を授かりたいと訪れる参拝者も多いため、掘削を試みたところ地下80数メートルのところで取水に成功し、平成18年(2006年)水無月に60数年ぶりの「勝水」復活となりました。
勝水は、霊験新たかな御神水として、勝運縁起、元気回復、病気平癒の水として、遠方からもこの水を求めて参拝されています。
湧水が復活したその日、奇しくも参拝に来られた方が、これも何かの御縁と新しい手水鉢とともに「勝栗像」を祀る祠の寄進を申し出られました。
「勝粟」は昔、戦場に出る武士がこれを食べて出陣したという故事に倣っており、乃木大将の大好物でもありました。
そこで、参拝される方の身と心、行為の全てが勝運に結びつくという信仰から「全てに勝ちま栗」の祠と名付けられました。
祠の中には「勝」と刻まれた栗の形をした像が安置されています。

授与品

勝運の神様だけあり、勝運や必勝祈願の授与品が豊富です。
ちょっと風変わりなのがハチマキを巻いた栗の形の「根付勝ちま栗」です。
根付とは、ポケットのない着物に印籠や巾着などの小物を携帯する際に、帯から提げ物が落ちないようにするための留め具です。
これを身に着けていると乃木大将のご加護にあやかり、勝負運や学業成就マチガイ無しです。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名伏見
スポット名京都 乃木神社
所在地京都市伏見区桃山町板倉周防32-2
拝観時間075-601-5472
拝観料境内自由(宝物館、内苑は有料)
アクセスJR奈良線桃山駅から徒歩10分
京阪宇治線桃山南口駅から徒歩16分
京阪本線伏見桃山駅から徒歩18分
近鉄京都線桃山御陵前駅から徒歩17分
TEL075-601-5472
URLhttp://nogi-jinja.jp/web/