墨染寺の桜♪別名「桜寺」と呼ばれる伏見の桜の隠れ寺(伏見深草)

伏見にある知る人ぞ知る桜の隠れ寺「墨染寺(ぼくせんじ)」。この寺の桜を知っていれば相当な京都ツウ。
寺名にもなっている「墨染桜」ゆかりの寺院として知られています。
墨染寺(ぼくせんじ)は、山号を深草山(じんそうざん)と言い日蓮宗の寺院。
その前身は、平安時代に清和天皇の勅願により、摂政である藤原良房(よしふさ)が建立した貞観寺(じょうかんじ)。
現在の寺名の墨染寺は、藤原良房の養子で太政大臣の藤原基経(もとつね)が亡くなり、この地に葬られた時、歌人の上野岑雄(かんつけのみねお)が「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」と詠んだところ、薄墨色の桜が咲いたと伝えられた「薄墨桜」の伝説が由来となっています。
現在の墨染桜は4代目で薄墨色は見られませんが、薄紅色の可憐な花を咲かせています。
薄墨桜の他、境内にはソメイヨシノ、八重桜、御衣黄(ぎょいこう)などの桜が堂宇を桜色に染め上げます。
歌舞伎や謡曲の演目にもたびたび登場しており、本堂前には歌舞伎役者・2代目中村歌右衛門が明和5年(1768年)「墨染井」と記された御手洗鉢が寄進されています。
例年、開花にあわせて境内の夜間ライトアップが行われ、幻想的な桜の花見を楽しむことができます。
また、開花時期の日曜日には「墨染寺さくらまつり」が行われます。2025年は3月30日(日)に開催が決定しています。
地域の学校や団体の音楽、和太鼓・雅楽の演奏、キッズダンスなど様々なイベントや墨染ショッピング街による「マルシェ」を開催。

墨染寺(ぼくせんじ)は、山号を深草山(じんそうざん)と言い日蓮宗の寺院。平安時代に清和天皇の勅願により、摂政である藤原良房(よしふさ)が建立した貞観寺(じょうかんじ)がその前身です。
応仁の乱で寺は荒廃し衰退しましたが、安土桃山時代「墨染桜の伝説」に感銘を受けた豊臣秀吉が寺領千石の土地寄進を行い、大僧都・日秀(にっしゅう)上人により再興。「墨染桜」にちなみ寺号を「墨染桜寺(ぼくおうせんじ)」とし、御成間御殿や7つの子院・塔頭を有し繁栄しました。
江戸時代以降、次第に縮小衰退し現在地へ移転「墨染寺」となりました。
寺名は墨染寺(ぼくせんじ)ですが、最寄駅名は墨染(すみぞめ)駅です。

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(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

スポット情報

エリア名伏見
スポット名墨染寺(ぼくせんじ)
所在地京都市伏見区墨染町741
アクセス京阪本線墨染駅から徒歩約3分
拝観時間7:00~17:00(ライトアップは18:00~21:00)
拝観料境内自由
TEL075-642-2675
Instagramhttps://www.instagram.com/bokusenji_sumizome/