伏見・淀「八大龍王弁財天」御神木のイチョウの黄葉&龍神パワースポット

伏見区淀の八大龍王弁財天は、河津桜の名所で有名な淀水路と鳥羽伏見の戦いで幕府軍、新選組、会津藩等の病院になった長円寺の近くにある八大龍王と弁財天を祀るお社。
その御神木が巨大な孤高のイチョウの一本木です。
樹高は約17mで伏見区民誇りの木にも選定されており、地元で大切に守られている御神木です。
イチョウの木の左側に小さな祠が2つあり、それぞれ弁財天と八大龍王が祀られています。
弁財天とは、弁天様とも呼ばれる弁舌・音楽・財福・知恵などをつかさどるインドの女神。七福神のひとりとしても知られており、金運アップや商売繁盛の神様。
八大龍王とは、仏教守護の八体の竜王(竜神)で、雨乞いや止雨など水に関する神様。
強烈なパワーを与えてくれて運気がアップしそうな感じです。
【イチョウの黄葉の見どころ】※見頃は例年12月上旬~中旬
境内は旧木津川堤防の一段高くなった場所にあり、
洪水時にはこの木を目安に避難したと言われています。
まさに水を司るために龍神様を祀ってたと思われる場所に鎮座されています。
周囲には高い建物もなく、天に昇るように聳え立つ黄金色のイチョウの木は神秘的で、龍神様のパワースポット。
黄葉の終盤には、イチョウの落葉で境内一帯は敷きイチョウに覆われ「黄金色のじゅうたん」を敷き詰めたようになります。
八大龍王を祀る祠のなかには金色の玉を3つ抱えた龍の像が収められています。


【木津川の付け替え工事】
宇治川・桂川とともに淀川の上流のひとつ木津川。かつては、淀の西側で宇治川に合流しており、淀の城下町はその中州にあり水上に浮かぶまるで島のような場所でした。
しかしながら、合流地点は標高約10mと低く、多くの池沼や低湿地帯が広がり、洪水のたびに水害が発生する地域でもありました。
江戸時代から多くの治水事業が繰り返し行われ、幕末の慶応3年(1867年)に木津川の付け替えが行われました。
明治維新以降も工事は続き、明治29年(1896年)以降は、国営の淀川改修工事となり、宇治川を淀の南へ付け替えるなど大規模な河道付け替えが行われました。
さらに、明治32年(1899年)には桂川の改修を行い、大正7年(1918年)から昭和5年(1930年)には、宇治川・木津川合流点の下流への移動、背割堤設置工事が行われ、ほぼ現在の合流景観が形成されました。
【八大龍王】
八大龍王とは、仏教の経典である法華経に登場する天竜八部衆に所属する、難陀(なんだ)龍王、跋難陀(ばつなんだ)龍王、沙竭羅(しゃから)龍王、和修吉(わしゅきつ)龍王、徳叉迦(とくしゃか)龍王、阿那婆達多(あなばだった)龍王、摩那斯(まなし)龍王、優鉢羅(うはつら)龍王の龍族の8人の竜王(龍神)のことです。
龍神様は昔から、雨乞いや雨止め、海難など、水に関する神様として祀られています。

スポット情報

エリア名伏見
スポット名八大龍王弁財天
所在地京都市伏見区淀川顔町
アクセス京阪本線淀駅下車、徒歩約12分
拝観料境内自由

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)