ブラタモリ「京都・大原~なぜ大原は“癒やしの里”になった?~」が放送♪

街歩きの達人・タモリさんが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」。話題の出来事や街に残された様々な痕跡に出会いながら、街の新たな魅力や歴史・文化などを再発見する番組。
「京都大原」が取り上げられ、放送されます。
旅のお題は「京都・大原~なぜ大原は“癒やしの里”になった?~
“恋に疲れた女”がひとり訪れるとヒット曲でも歌われた京都・大原の三千院。なぜ傷ついた人は大原に癒やされに来るのか!?その謎をタモリさんがブラブラ歩いて解き明かします。

・デューク・エイセス「女ひとり」にも登場する京都大原三千院へ!
・癒やしの空間や独特のお経「声明」をたっぷり堪能
・静かな山里になった地形の秘密とは?
・癒やしの里になったキーパーソン・平徳子はなぜ大原に来た?
・名物・しば漬けが大原で作られた理由とは!?
・大原女が京で人気になった秘密

放送日は6月25日(土)19時30~20時15分、NHK総合1で放送。

京都大原ってどんなところ?

京都市左京区の北東部にある大原は、四方を山々に囲まれた盆地です。比叡山の北西麓に位置し、鴨川の支流のひとつである高野川が里を南西へと縦断しています。日本海の若狭から京都に海産物を運ぶ「鯖街道(若狭街道)」の中継地点でもあった地。
のどかな田園風景が今も残り、ホタルが舞う清流や四季折々に移ろう美しい花々に心癒やされる自然豊かな里です。
京都駅からは地下鉄とバスを乗り継いで約40分、都会の喧騒に疲れたなら少し足を延ばして、のどかな風景、美しい花々、歴史ある寺院、京野菜やしば漬など地元食材グルメと魅力豊富なエリアです。

京都大原と言えば三千院♪

デューク・エイセスの1966年(昭和41年)のヒット曲「女ひとり」の歌詞(若い方は知らないかも?)で知られる大原三千院は天台宗五箇室門跡のひとつ。門跡(もんぜき)とは皇室一門や公家の方が出家して住職を務める寺院で、皇室と関わりのある格式高い寺院とされています。
伝教大師・最澄が比叡山東塔南谷(とうとうみなみだに)の山梨の大木の下に一宇を構えたことに始まり、慈覚大師円仁に引き継がれ、最雲法親王入室により、平安後期以降、皇子皇族が住持する宮門跡となりました。
三千院の代表的な風景と言えば宸殿前の池泉回遊式庭園「有清園(ゆうせいえん)」。青々とした苔と杉木立の庭に往生極楽院(重要文化財)が建ち、内陣には阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩の阿弥陀三尊像(国宝)が安置されています。春は石楠花(シャクナゲ)夏は青もみじ、秋は紅葉、冬は雪景色に彩られ、四季折々に美しい風景をみせてくれます。

平徳子(建礼門院)ゆかりの
寂光院

寂光院は推古2年(594年)に聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられる天台宗の尼寺。初代住持は聖徳太子の御乳人であった玉照(たまてるひめ)で、日本仏教最初の三比丘尼の御一人で慧善比丘尼と呼ばれています。その後、代々高貴な家門の姫君らが住持となり法燈を守り続けています。
第3代の平徳子・建礼門院(平清盛息女・高倉天皇中宮・安徳天皇母)は、文治元年(1185年)に入寺し真如覚比丘尼と称されました。源平の合戦に敗れた後、壇ノ浦で滅亡した平家一門と入水し8歳の幼さで亡くなった、わが子安徳天皇の菩提を弔うため、終生をこの地で過ごしました。
平家物語の終盤、後白河法皇が建礼門院を訪ねた「灌頂巻(かんじょうのまき) 大原御幸(おおはらごこう)」では、寂光院の庭園や千年姫小松が描かれています。お寺の一角には建礼門院が過ごした御庵室跡が残っています。

大原伝統の発酵食~しば漬け~

しば漬けは大原の伝統的な漬物で、赤紫蘇と茄子を塩のみで漬け込んだ保存食。乳酸発酵を生かした酸味が特徴。大原で栽培されている赤しそは最も原品種に近く、色・香り・味とも最上級だそう。千枚漬・すぐきと並び「京の三大漬物」のひとつに数えられています。
しば漬けの名の由来は、寂光院にご閑居されていた建礼門院に里人が夏野菜を漬け込み献上したところ、その美味しさにお喜びになられ「紫葉漬(しばづけ)」と命名されたと伝わっています。7月上旬頃、赤しそ畑は大原の里一帯を濃紫色に染め上げます。
また、大原の里は京都でも有数の野菜の産地。美味しい野菜を求め、市内の有名料亭の主人やレストランのシェフが自ら訪れ、買い付けに来るほど。美味しさの秘密は盆地地形にあります。朝夕の寒暖差が大きく、朝には小野霞(おのがすみ)”と呼ばれる霧が発生し野菜に水分を与え、畑の温度を下げることにより、甘味や旨味が蓄えられるそうです。最上級の赤紫蘇と野菜が出あい「しば漬け」が生まれたのです。

江戸時代のアイドル
大原女(おおはらめ)

大原女は、大原でとれた薪や柴(しば)、農作物を頭に乗せて、京の町まで売り歩いた行商の女性。紺色の着物に赤いたすきを掛けた独特の装束は寂光院にご閑居されていた建礼門院に仕えた阿波内侍(あわのないし)が着ていた衣装が原型と言われています。電気やガスが普及する昭和初期まで約800年もの間、続いてきた大原伝統の風習です。
江戸時代には大原女を描いた“美人画”が京の町で大流行したとか。当時、美人画のモチーフとしては花魁や遊女、町の看板娘など、当世の美人やが描かれることが殆ど。そんななかで「大原女」の美人画が人気になった理由は、京の町では見かけない素朴な大原女独特の衣装、都会の色に染まっていない純粋な人柄が好まれたのかも知れません。現代のアイドル、乃木坂、欅坂、日向坂といった「坂道系女子」に相通じるものがありますね。
毎年5月には「大原女まつり」が開催され、時代ごとに異なる衣装の大原女が、寂光院から勝林院にかけて行列巡行します。行列参加者(小学生以上の女性)は一般募集もされており、事前予約制で参加可能です。
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スポット情報

エリア名大原
スポット名大原一帯
アクセスJR京都駅から京都バス17号系統大原行、四条河原町(京都河原町駅)、三条京阪(京阪三条駅)から京都バス16・17号系統大原行、地下鉄国際会館駅から京都バス19系統大原行乗車。
URL大原観光保勝会
https://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/
ブラタモリ
https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/

(掲載日:2022年6月17日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局

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