大原三千院「節分会」2024年2月3日(京都大原)
京都大原三千院では毎年、暦の上で春の始まりである立春の前日に「節分会(せつぶんえ)」が開催されます。節分は春夏秋冬の各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで「季節を分ける」ことを意味しています。なかでも春は一年の始まりされ、特に大切にされており、冬と春との季節の分かれ目に邪気を払い、無病息災を祈願します。
2024年2月3日(土)の三千院の節分会では、午前9時から宸殿にて僧侶が一年の日数分365巻の般若心経(日数心経)を唱える日数心経読誦法要を行い息災を祈ります。
午前9時30分からは、追儺式(鬼やらい神事)による門主(住職)による豆まき、午前10時からは、大原学院の児童による“子供豆まき”が行われます。
昨年より鬼が2匹になり、豆まきの際の迫力満点です。また、祈祷済みの福豆の授与、不動前にてお多福ぜんざいの無料接待が行われます。
節分には、年齢の数だけ豆を食べて、1年間の幸せを祈ると言われています。豆を食べる理由は、米と同じエネルギー源で霊力を持つとされる豆をまくことで病や災いを祓い、その豆を食べることで力を授かると考えられたからです。
また、大豆は中国の古典に「鬼毒を殺し,痛みを止める」とも書かれており、豆は“魔目(まめ)”から、鬼の目にぶつけて魔滅(まめつ)することや、炒豆を用いるのは、炒るは“射る”に通じ「魔目を射って滅する」という意味のいう語呂合わせが由来とも言われています。この風習は中国から伝わった、平安時代の追儺(ついな)、鬼遣(おにやらい)と呼ばれた宮中行事が元となり広まったとされています。節分は、2月3日というイメージが強いですが、年により2月2日や4日になることも稀にあります。
大原三千院ご由緒
三千院は延暦年間(奈良時代後期から平安時代初期)に伝教大師最澄が比叡山東塔南谷(とうとうみなみだに)の山梨の大木の下に一宇を構えたことに始まります。その後、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)に引き継がれ、最雲法親王(さいうんほっしんのう)ご入室により、平安後期以降は皇子皇族が住持する宮門跡となりました。
寺地は時代の流れの中で、比叡山内から近江坂本、そして洛中を火災や応仁の乱などにより幾度か移転し、その都度、寺名も円融房、梨本坊、梨本門跡、梶井宮と呼称されてきました。明治4年、法親王還俗にともない、梶井御殿内の持仏堂に掲げられていた霊元天皇(れいげんてんのう)御宸筆の勅額により「三千院」と称されるようになりました。明治維新後、現在の地・大原に移り「三千院」として1200年の歴史を紡いでいます。
(掲載日:2024年1月15日 情報提供:大原三千院)
エリア名 | 大原 |
---|---|
イベント名 | 三千院「節分会」 |
開催日時 | 2024年2月3日(金)9:00~15:00頃 |
開催場所 | 大原三千院 |
所在地 | 京都市左京区大原来迎院町540 |
アクセス | JR京都駅から京都バス17号系統大原行、四条河原町(京都河原町駅)、三条京阪(京阪三条駅)から京都バス16・17号系統大原行、地下鉄国際会館駅から京都バス19系統大原行乗車、大原バス停下車徒歩約10分 |
拝観料 | 大人700円、中学生・高校生 400円、小学生 150円 |
TEL | 075-744-2531 |
URL | http://www.sanzenin.or.jp |
https://www.instagram.com/sanzenin_temple_official/ |
EVENTS おすすめのイベント
-
寂光院(じゃっこういん)は、平家物語の大原御幸(おおはらごこう)で知られてる建礼門院ゆかりの寺院で、...
詳しく読む -
秋の恒例行事「ふれあい“やましな”区民まつり」は、山科区の人と人がつながる、地域密着活動のまつり。今...
詳しく読む -
京都市西京区では歴史・文化的な繋がりが深い向日市、長岡京市、大山崎町と連携し、サイクルツーリズムや御...
詳しく読む -
京都伏見の納屋町商店街では、2024年11月30日(土)と12月1日(日)の2日間、子育て世代やニュ...
詳しく読む
RELATED おすすめの関連記事
-
大原編・癒しの里で絶景紅葉&大原野菜を満喫ブラタモリ「京都・大原~なぜ大原は“癒やしの里”になった?~」が放送され、“癒やしの里”として、注目...
詳しく読む -
京都市内でコスモスの名所を言えば、いちばんに名前が挙がるのが「大原の里」。 休耕田を利用したコスモ...
詳しく読む -
勝林院は、正式寺名を「魚山大原寺勝林院(ぎょざんだいげんじしょうりんいん)」といい、仏教音楽であ...
詳しく読む -
寂光院は飛鳥時代の推古2年(594年)に聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝え...
詳しく読む