実光院の紅葉♪紅葉と秋に咲く桜「不断桜」を同時に観賞(京都大原)

実光院(じっこういん)は、天台声明の聖地である天台宗魚山大原寺勝林院(しょうりんいん)の僧房のひとつ。
室町時代の応永年間(1394~1428)に宗信法印により復興されました。本来の境内地は、大原陵(後鳥羽天皇・順徳天皇陵)でしたが、本陵として整備するため旧宮内省の命により、大正8年(1919年)に普賢院と理覚院を統合する形で旧普賢院の境内に移転しました。
庭園は客殿南側の心字池を中心にした池泉観賞式の「契心園(けいしんえん)」と、客殿西側の池泉廻遊式の「旧理覚院庭園(きゅうりかくいんていえん)」の2つがあり、約120種もの山野草が四季折々に花を咲かせ庭を飾ります。

【紅葉の見どころ】※見頃は例年11月上旬~中旬
客殿の南側に広がる「契心園」は江戸時代後期の作庭で、律川より水を引く心字の池を中心とした旧普賢院以来現存する池泉鑑賞式の庭園。
築山の松は鶴を池の島は亀を表現し、秋には築山や五重の石塔が紅葉で錦繍に彩られた庭園を、抹茶と茶菓子をいただきながら一服できます。茶菓子は、京菓子司・よし廣の「八ッ橋饅頭」で、ニッキ風味のこしあんが薄皮に包まれています。
旧理覚院庭園は、旧理覚院の寺池で実光院と統合後荒廃していましたが、歴代住職が作庭整備しました。
庭園にある茶室「理覚庵」は、建築資材のほとんどが実光院領の山林から切り出して調達され昭和50年(1975年)に建てられました。
庭園には、10月中旬から翌年春にかけ可憐な花を咲かせる「不断桜(ふだんざくら)」が植えられており、紅葉の見頃の時期には、紅葉と桜の花との競演を楽しむことができます。

(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)

エリア名 大原
スポット名 実光院
所在地 京都市左京区大原勝林院町187
拝観時間 9:00~16:00
拝観料 大人(中学生以上)500円、小学生300円 ※抹茶と茶菓子付拝観は900円
アクセス JR京都駅から京都バス17・特17系統大原行、四条河原町(京都河原町駅)、三条京阪(京阪三条駅)から京都バス17・特17系統大原行、地下鉄国際会館駅から京都バス19・特17系統大原行乗車、大原バス停下車徒歩10分
TEL 075-744-2537
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