藤森神社「夏越の大祓式 茅の輪神事」茅の輪くぐり( 京都伏見/深草)
伏見深草の地に平安遷都以前より鎮座する藤森神社(ふじのもりじんじゃ)は、勝運と馬の神様として広く信仰を集めています。また菖蒲の節句(端午の節句)発祥の神社としても知られています。
藤森神社では、6月29日(木)~7月5日(金)まで本殿前には茅の輪が設置され、参拝者の方は自由に茅の輪をくぐり、邪気を取り祓い、無病息災を祈願ください。
6月30日(金)の15時からは夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)の神事<茅の輪神事>である「茅の輪くぐり」が執り行われ、神職がくぐった後に、参拝者もくぐることができます。
夏越の大祓は、一年の半分にあたる6月の晦日に行われ、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。
■茅の輪の設置:2023年6月29日(木)~7月5日(金)
※29日の設置時間は未定です
■夏越大祓式(茅の輪神事):6月30日(金)15時より
<茅の輪くぐりの由来>
茅の輪くぐりは「夏越の祓」にて茅の輪をくぐって罪や穢れを落とす祓の行事です。茅の輪は、茅(ちがや)という、イネ科の植物を編み作られた人の背丈よりも大きい輪のことです。スサノオノミコトの神話に由来すると言われています。神代の昔、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟がおり、兄の蘇民将来はとても貧しく、弟の巨旦将来はとても裕福でした。
ある日、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、旅の途中に巨旦将来に一夜の宿を求めたところ、冷たく断りました。一方、蘇民将来は、貧しいながらも、快く宿と食事の提供をしました。
翌朝、お礼として蘇民将来に茅の輪を与え「腰に付けておれば、疫病から免れることができるであろう」と言い残して旅立ちました。
その数年後、疫病が流行した時に、巨旦将来の一族は疫病で滅んでしまいましたが、蘇民将来の一族は疫病から逃れて繁栄し、子孫も栄えたと伝えられています。時代が流れ、腰に茅の輪をつけるものから、茅の輪をくぐるものに変化したとされています。なお、茅の輪のくぐり方は、神社ごとにその作法は異なります。
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あじさい宛は2か所ありますが、「藤勝苑」と名付けられた参道西側にある第一紫陽花苑は、バリアフリー対策も実施され身体が不自由な方の移動にも配慮されています。
通路の拡大や舗装、アップダウンの軽減化を少なくし、雨の日もぬかるむことがなく快適にあじさいの花の観賞が楽しめます。「藤棚を造るプロジェクト」による藤棚の設置も完了しており、2026年(令和8年)以降のには社名の藤森神社の名前通りに藤の花、さらに花菖蒲も愛でることができます。※藤の花(4月中旬~5月上旬)、花菖蒲(6月)・紫陽花(6月~7月初旬)は開花時期が異なり同じ時期に観賞できませんのでご注意ください。
【令和6年の開宛情報】
■時期:2024年6月1日(土)から約1ヶ月間(予定)
※開花状況により変更されることがありますのでご注意ください
■時間:9:00~17:00
■入苑初穂料:500円(30名以上の団体は450円)
紫陽花苑の詳しい情報はこちらをクリック
藤森神社ご由緒
藤森神社は平安遷都の遥か昔、約1800年前に神功皇后によって創建された皇室ともゆかりの深い古社で、洛南深草エリアの産土神。朝廷から武家、庶民にいたるまで崇敬厚く、歴史ある古社。毎年5月5日に行われる藤森祭は菖蒲の節句発祥の祭と伝えられ、端午の節句に武者人形を飾る風習の発祥の地とされています。菖蒲は尚武に通じ、尚武は勝負に通じることから、勝運を呼ぶ神として信仰を集めています。
また、藤森祭に奉納される駈馬神事が馬の神事であることから馬の神としても信仰が厚く、毎年11月には駪駪祭(しんしんさい)が行われ多くの馬主、騎手、競馬ファンが参拝に訪れます。日本書紀の編者であり、日本最初の学者である舎人親王(とねりしんのう)を御祭神としてお祀りしていることから、学問の神としても信仰されています。
(掲載日:2024年6月10日 情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
エリア名 | 伏見 |
---|---|
イベント名 | 藤森神社「夏越の大祓式(茅の輪神事)」茅の輪くぐり |
開催場所 | 藤森神社 |
所在地 | 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
アクセス | 京阪本線墨染駅下車徒歩7分、JR奈良線藤森駅下車徒歩5分 |
開催日時 | 茅の輪の設置:2024年6月29日(木)~7月5日(金) 夏越大祓式(茅の輪神事):6月30日(金)15時より |
拝観料 | 境内自由 ※紫陽花苑は有料(入苑初穂料:500円) |
TEL | 075-641-1045 |
ホームページ | http://www.fujinomorijinjya.or.jp |
https://twitter.com/fujinomori505 |
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