城南宮の桜♪神宛「源氏物語花の庭」に華を添える紅枝垂れ桜(京都伏見)
城南宮は、平安京遷都(794年)に際し、都の安泰と国の守護を願い創建された古社で「方除(ほうよけ)の大社」と仰がれ厚い信仰を集めています。
城南宮とは読んで字の通り「平安城」の「南」に鎮まる「お宮」の意味です。
「源氏物語花の庭」と称される神苑は、室町の庭、桃山の庭、平安の庭、春の山、城南離宮の庭の5つの趣の異なるエリアで構成され、源氏物語に登場する約80種を含め、100種以上の草木が植栽されています。
春には、室町の庭、桃山の庭には紅枝垂桜が咲き、濃紅色の花が緑豊かな庭園を彩る風景は優雅で平安絵巻そのもの。
早春に咲く「しだれ梅」の名所として広く知られていますが、知る人ぞ知る桜のお花見の穴場スポットです。
「源氏物語花の庭」の室町の庭、桃山の庭に、濃い紅色が特長の紅枝垂れ桜が植えられており、芝生の緑とのコントラストが雅やかな風景を見せてくれます。
ソメイヨシノより開花が遅く、4月中旬頃までお花見が楽しめます。
【例年の見頃】4月上旬から中旬
城南宮ご由緒
平安京遷都(794年)に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀り、城南大神と崇めたことが城南宮の創建と伝えられます。
平安時代後期には、白河上皇や鳥羽上皇によって、城南宮を取り囲むように城南離宮(鳥羽離宮)が造営されて院政の拠点となると、城南宮は離宮の鎮守として一層崇められ、9月の城南祭では神輿行列に加え、流鏑馬や競馬(くらべうま)も行われ大いに賑わいました。
幕末の鳥羽伏見の戦いでは、城南宮の参道に置かれた新政府軍の大砲が轟いて始まり、錦の御旗が翻って旧幕府軍に勝利すると新政府軍の軍勢は城南宮の御加護によって勝利を得られたと、御礼参りに訪れました。
平安時代より「方除の大社」と仰がれ、引越・工事・旅行の安全、厄除を願う全国の人々から、日々の暮らしの守り神と、篤く尊崇されています。熊野詣の際には天皇・上皇の出発地となり、旅の安全が祈願されていました。
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(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
スポット情報
エリア名 | 伏見 |
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スポット名 | 城南宮 |
所在地 | 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・近鉄京都線竹田駅下車徒歩15分、竹田駅より南1・南2・特南2・南3系統乗車、城南宮東口下車徒歩3分。京都駅より市バス19系統乗車、城南宮下車徒歩2分 |
拝観時間 | 9:00~16:30(16:00受付終了) |
拝観料 | 境内自由 ※神苑(庭園)拝観は有料 A期間(2月18日~3月)※春の山・平安の庭のみ公開 大人(中学生以上)1,000円、小学生600円、障がい者500円 B期間(1月1日~2月17日、3月23日~6月30日、9月1日~12月31日) 大人(中学生以上)800円、小学生500円、障がい者400円 C期間(7月1日~8月31日)※北神宛のみ公開 大人、小学生、障がい者とも300円 |
TEL | 075-623-0846 |
URL | https://www.jonangu.com/index.html |
https://www.instagram.com/jonangu_photo/ |
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