京都山科の禅寺「華山寺」で写経体験を開催(毎月第1木曜日)

臨済宗妙心寺派の寺院「獅子窟 華山寺」(ししくつかざんじ)は、京都山科の北花山の地にひっそり佇む禅寺。毎月第1木曜日に写経体験を開催しています。普段一般公開していない庭の枯山水を眺めながら、心を落ち着かせ、筆を通して自分と向き合う時間はいかがでしょうか。
写経道具は全て華山寺から貸出し可能です(無料)。写経が初めての方でも、手ぶらでお気軽にご参加できます。また、正座をすることが難しい方には、椅子もご用意しております。写経後には、華山寺住職が法話をいたします(お茶とお菓子付き)。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
写経体験の他にも座禅会(毎月第1土曜日)、ヨガ&ZEN体験教室(毎月最終土曜日)も開催しております。詳しくは華山寺ホームページにてご確認ください。
【華山寺 写経体験】
■開催日時:毎月第1木曜日/14:00~15:30頃
※体験後に茶話会(お茶とお茶菓子付)があります
※8月はお休み、1月は開催日時が変更となる場合があります
※写経道具は全て華山寺から無料で貸出し可能です。
■参加方法:予約は不要です。当日開始時間までにご来寺ください
■定員:20名
■参加費:1,000円(現金のみとなります)
■お問い合わせ:075-581-8679
※メールでのお問い合わせ:ssk.kazanji@gmail.com

獅子窟 華山寺ご由緒


華山寺はもともと天台宗でしたが、江戸時代の元和年間に尾張徳川家初代義直の外護で荒廃していたのを再興し、住持雷峰和尚の頼みで萬治元年に御水尾上皇の内勅により愚堂を開山として臨済宗に転宗しています。
また一説では、もとは平安時代の長保元年(999年)に藤原道長の姉栓子によって建立された慈徳寺というお寺があり、鎌倉時代初期まで存在していました。しかし、藤原家の衰退と共に寺運も衰えていき、江戸時代の万治元年(1658年)に妙心寺の名僧愚堂が慈徳寺の旧跡を偲び、華山寺を建立したともされています。
確実な事実は、愚堂国師は万治元年、82歳の時に華山寺へ退隠し、寛文元年(1661年)10月、82歳で華山寺にて示寂。翌年朝廷から大円宝鑑国師と論(おくりな)されました。華山寺にある開山堂の下には、愚堂国師の全身のお骨が眠っており、謂わば愚堂国師のお墓です。

【開山 愚堂東寔国師】
安土桃山時代の天正五年(1577年)、美濃国伊自良村大森(現岐阜県山県市)に生まれる。15歳の時、同村東光寺の瑞雲宗呈について得度。19歳より諸国を行脚。29歳の時、播州三友寺の南景宗岳和尚の下で大悟。31歳の時、妙心寺、聖澤本庵の庸山景庸の膝下に参じ、34歳にして庸山景庸の法を嗣ぎ愚堂の道号を師より賜る。庸山景庸に初参の際に手厳しい指導に対して行き詰まってしまい竹藪に入り蚊の群れの中夜を坐り抜いた話は有名である。
38歳の時、美濃瑞巌寺に初住。慈渓寺、正伝寺、大仙寺など復興し豊後養徳寺、伊勢中山寺、江戸正燈寺、山科華山寺等を開創した。江戸時代の万治二年(1659年)、妙心寺開山関山慧玄禅師三百年遠諱大法会で導師をつとめる。門下に一絲文守、至道無難など近世禅宗史にその名を残す傑僧を数多く輩出し、ことに、至道無難の孫弟子に白隠が出て、愚堂の名を不朽なものとした。白隠慧鶴に連なる愚堂下の法継は純禅とも称せられ人法では現存する唯一の法継である。寛文元年(1661年)、入寂の翌年、朝廷から大円宝鑑の国師号を賜る。

住職ごあいさつ


華山寺住職の九鬼 熊峰(くき ゆうほう)と申します。先代よりご縁をいただきまして、令和元年に本山より、住職辞令をいただきました。そして、令和4年11月にようやく晋山式(就任式)を挙行させていただきました。
お寺とは?お和尚さんとは?いつも自分の心に問い続けています。
今も昔も変わらぬことは、ここ(花山)に在り続けているということ。それは地域の皆様と共に生活を営んでいるということだと思っています。
江戸時代に「寺子屋」という場所があったように、子どもからお年寄りの方まで地域の方々が身近に立ち寄り、共に「祈り」、共に「学び」、共に「心が安らかになる」お寺をとして在り続けていられるように精進して参ります。
その為にもまずは「お和尚さんとは?」と自問反省し、学び続けなければならないと考えております。目指すところの親しまれているお和尚さんは、ご開山様の「愚堂さん」をはじめ、「白隠さん」、「一休さん」、「盤珪さん」みな名前で呼ばれているのであります。私もそんな和尚ありたいと思って願うのです。
地域とのつながりがあってのお寺。人と人とのつながりがあってのお寺。皆様と共に歩んで参りたい。どんな些細なことでも疑問に思うことがあれば、お気楽にお声掛けいただけましたら幸いでございます。

寺マルシェ~お寺がはじめる手づくりの輪~


「お寺がはじめる手づくりの輪」この言葉をスローガンに、2023年5月7日(日)に境内にて、初のマルシェ「華山寺マルシェ」を開催いたしました。ハンドメイドの作家さん、食べ物の作り手さん、フットマッサージ屋さん、ワークショップの作家さんなど、当日はお越しいただいた方々の間でも思わぬ縁と縁が繋がった一日となりました。
そして、第二回華山寺マルシェの開催が決まりました。開催日は2023年12月9日()です。マルシェ特設ページ華山寺マルシェェ公式Instagramにて、詳細や出店募集について掲載しておりますのでぜひともご覧ください。歳末の候、師走の慌ただしい季節ではございますが、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

第一回華山寺マルシェの様子

スポット情報

エリア名山科
スポット名獅子窟 華山寺
所在地京都市山科区北花山河原町33
アクセス地下鉄東西線御陵駅より徒歩15分、京阪三条駅から京阪バス四条山科醍醐線17乗車、北花山バス停より徒歩5分、山科駅から京阪バス山科北部線乗車、中道町バス停より徒歩5分
※バスは便数が少ないのでご注意ください
開門時間7:00~17:00
TEL075-581-8679
URLhttps://cookiewdg0213.wixsite.com/kazanji-official
Instagramhttps://www.instagram.com/kasanji.shishikutsu/

(掲載日:2023年9月20日 情報提供:獅子窟 華山寺