~京都グルメタクシー®~
タクシーで京都のとっておきグルメを満喫!
伏見エリア【隠れた観光地+グルメ編】
「京都グルメタクシー®」の岩間孝志と申します。元フランス料理人で現在は、観光案内をご希望のお客様に”グルメ”に特化した、個人タクシーを営んでおります。グルメと観光を融合させた画期的な観光タクシーをコンセプトに、観光案内に加えグルメコンシェルジュとして、実際に自分で足を運んで食してみた店舗の中から、お客様のご要望をお伺いし、満足していただけるお店をご案内しています。
さてさて、今回は「日本酒や“おいなりさん”だけじゃない、もうひとつの伏見エリア編」(ダイジェスト)の単にグルメだけでは語れない“隠れた観光地+グルメ編”をお届けします。前回ご紹介よりもさらにディープな地元民しか知らない伏見のご紹介です。詳しい情報は下記のブログにて随時公開していきますのでお楽しみに!
◆京都グルメタクシーおいしい京都
https://archette.exblog.jp
鉄道ファンが教えてくれたスポット!「近鉄京都線 澱川橋梁」
とある日、鉄道ファンの方から「めずらしい鉄橋が伏見にあるので連れて行ってほしい」との貸切依頼が。伏見区に住んでいるのに“そんな橋、ありましたっけ?”的な状態でしたが、調べてみると、近鉄京都線の宇治川に架かる「澱川橋梁(よどがわきょうりょう)」と判明。近所にある見慣れた橋であったはずなのですが、日本最大級の無橋脚トラス構造の鉄橋で「巨大トラス橋の究極」と呼ばれており、後にブラタモリでも紹介され話題になりました。2000年には「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として国の登録有形文化財にも指定。その雄姿を是非ともご覧いただきたいですね。「鉄橋萌え」の沼にハマること間違いなしですよ。
澱川橋梁の対岸に広がる「太閤堤」は、約400年前の安土桃山時代に豊臣秀吉が水陸の拠点にするべく、前田利家をはじめとする武将に命じて作らせた宇治川の堤防です。堤防のおかげで、伏見港が整備され、伏見城の城下町、京の町の玄関口として河川交通の要衝となり、その後の繁栄につながりました。堤防の南側には伏見城の出城の「向島城」がありました。この城は巨椋池(おぐらいけ)に浮かぶ水城で秀吉が月見を楽しんだロマンチックなお城でもあります。
昭和39年に模擬天守が再建された伏見桃山城近くには、私がサッカー部時代に練習でお世話になっていた「伏見桃山陵」の大階段(230段)があります。腹ごなしの運動がてら登り、太閤秀吉気分を味わうのもいいですね。帰り道には伏見桃山に点在する数々の戦国武将の町名をまわり、伊達政宗ゆかりの「伊達街道」を北上し京都駅や市内中心部のホテルや旅館にお送りする「オツ」なタクシー案内もいたします。
24歳からウン十年、長らくタクシーに乗車しておりますが、私が情報を探すだけでなく、お客様からいただいた情報を次のお客様に惜しみなく提供できるのがタクシー観光の魅力のひとつ。“情報の媒体”として、よりきめ細かなサービスを提供できます。
例えば「運転手さんのおすすめで!」となれば、ちょっとめずらしい鉄橋があるのですが・・・」と臨機応変に対応したり。そういったアレンジが楽しめるのがタクシー観光なのです!
スポット情報
エリア名 | 伏見 |
---|---|
スポット名 | 近鉄澱川橋梁(登録有形文化財) |
所在地 | 京都市伏見区弾正島~向島西堤 |
アクセス | 京阪電車宇治線 観月橋駅から徒歩約5分 |
URL | https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/114804 |
伏見人に触れる!
コミュニティーの数珠つなぎ的
グルメスポット行脚
伏見にも地元の人々が集う場所(コミュニティー)が沢山あり、そのすべての拠点が繋がっているというスポット多くあります。「ごはんとおやつhuahua」は油掛通りの路地裏「ヨルの真ン中」というフリースペース内にあるお店。かつて伏見駅にあった伝説のお店「つむぎ」(現在綾部つむぎ)をお手伝いされていた店主が提供する自然派「いつものランチ」が好評。また、フリースペース内には「アンダーツリー」(米粉スイーツ)や「Tedukuri」(ミシン教室)もあり、伏見人と触れ合うきっかけが生まれる場所。
このフリースペースを運営されている方々と親しい、自家焙煎珈琲のカフェ「リタcoffee」が宇治川の南側の向島にあり、おいしい珈琲だけでなく「癒やし」をテーマに人との繋がりを大切にされ、時にはコラボ企画や作家さんを招いて「リタの市」を開き地元の人々に親しまれています。ちなみに店主は「ドラえもん」の大ファン。もしお好きな方がいらっしゃれば是非訪問を、ドラえもんのお話が止まらないですよ(笑)。
さらに繋がり続きます。横大路にある「ひかり餅」は、自家栽培の餅米を100%使用した貴重なお餅屋さん。定番「ひかり餅」は鉄ミネラル栽培という自然農法で栽培した餅米を杵つきしたもの。「かきもち」、「揚げもち」などの米菓もあり、美味しくてすぐ食べきってしまいます。近くには横綱あられで有名な「天狗製菓」の工場直売所があり、米菓の“はしご”ができるのも嬉しいところ。
意欲ある個人店が協力しあってマルシェを開催されたり、コラボ商品を作られたり、伏見エリアの活性化のため、皆さん頑張っておられます。子育てとママと子供たちの憩いの場所を提供されている施設「子育てホッとスペース ぱおぱお」さんが、ご紹介したお店を網羅した地図を無料発行されています。スタンプラリー形式の「ぱおぱお伏見MAP」を片手に伏見の人々と触れ合いながら散策されるのもいいですね。
実はグルメタクシーへのオーダーで「地元の人のくらし」を見たいとおっしゃるお客様もいらっしゃいます。ご紹介したお店は全て伏見エリア内にあるのですが、それぞれの店舗間は公共交通機関では移動が不便、かつ距離があります。でも、タクシーなら最短距離で繫ぎ訪問することができます。皆さんも「伏見人コミニュティー+グルメ」を楽しんでみてはいかがでしょうか♪
スポット情報
エリア名 | 伏見 |
---|---|
スポット名 | ヨルの真ン中 |
所在地 | 京都市伏見区下鳥羽南六反長町32 |
アクセス | 京阪本線中書島駅下車 徒歩約13分、伏見桃山駅下車 徒歩約15分、近鉄京都線 桃山御陵前駅下車 徒歩約19分 |
TEL | 075-748-8815 |
URL | https://yoru-naka.shopinfo.jp |
https://www.instagram.com/yoru_naka/ |
偶然の出会いで導かれた
秘境的な美しさ「無量寿苑」なる
マイナスイオンエリア
~もうひとつの醍醐寺~
京都グルメタクシーはグルメに特化していますが、かつて法人タクシーの観光課に長年勤務しており、班長を勤た経験もあります。そのこともあり、通常の観光貸切をすることもあります。ある日、庭園好きなご夫婦をご案内した時、偶然にも素晴らしい庭園を見つけたのです。その庭園とは誰もが知る醍醐寺の最深部にあったのです。
醍醐寺は豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」で名高い、京都有数の桜の名所で真言宗醍醐派の総本山。世界文化遺産にも登録されている超が付くほどの有名寺院。弘法大師空海の孫弟子、理源大師聖宝が醍醐山上に草庵を営んだのが始まりとされ、なかでも国宝・五重塔は952年(天暦5年)建立で府内最古の木造建築物です。ご案内する時は、豊臣秀吉ゆかりの「三宝院庭園」を拝観いただき、下伽藍へと進んでいきます。下伽藍の入口である仁王門を越えて金堂、五重塔を拝観し、さらに奥へと進むと、西国第十一番札所の観音堂があり、その向こうに美しい弁天堂を望むことができます。
通常は、ここで折り返してタクシーを停めている駐車場に引き返しますが、お客様から「この奥は一体何があるのか?」との質問があり、上醍醐への方向ではありますが、池の向こうに空間がわずかに見えたので、ご一緒に行ってみることに。
実は、その奥には素晴らしい空間があったのです。「無量寿苑」という名前がついた聖地とも言える見事な自然の集大成と呼ぶべき秘境空間。新緑の頃が最も鮮やかなグリーンとなり、上醍醐から注がれる清らかな水とともに爽やかな風がながれてきます。マイナスイオン全開!そういうべき存在の見事な回遊式庭園。醍醐寺の隠れた癒やしのスポット「無量寿苑」は是非ゆっくり拝観いただきたい庭園です。
~歴史ある伏見の面白さを日々発掘中~
伏見エリアだけでもこれだけの発見があり、長年住んでいるにも関わらず新たな発見があります。「伏見は日本酒とおいなりさん」というイメージですが、実は私が探し求める美食の宝庫でもあります。また徳川家との繋がりも深く、徳川御三家は征夷大将軍の宣下を、伏見城で受けているそうです。銀座という名前は伏見が起源であり歴史上の重要な拠点でした。そして幕末には「寺田屋事件」、「鳥羽伏見の戦い」など日本の将来に大きな影響を与えた場所でもあります。
伏見エリアには、ここでは紹介しきれなかった知る人ぞ知る隠れたグルメスポット、観光スポットがまだまだたくさんあります。京都グルメタクシー®ブログでもこれからも随時、伏見エリアを紹介していきます。とっておきの京都・伏見エリアへ、みなさんも是非お越しくださいね!
◆京都グルメタクシーおいしい京都
https://archette.exblog.jp
スポット情報
エリア名 | 伏見 |
---|---|
スポット名 | 総本山 醍醐寺 |
所在地 | 京都市伏見区醍醐東大路町22 |
アクセス | 地下鉄東西線 醍醐駅下車、2番出口より徒歩約10分、JR山科駅・六地蔵駅より京阪バス22・22A系統 醍醐寺前下車、京都駅より京阪バス京都醍醐寺ライン 醍醐寺下車 |
拝観時間 | 夏期:3月1日〜12月第1日曜日までの期間/9:00〜17:00 冬期:12月第1日曜日の翌日〜2月末日までの期間/9:00〜16:30 ※閉門時間30分前で受付終了(春期期間中は拝観時間の変更あり) |
拝観料 | 三宝院庭園・伽藍の二箇所 【通常期】 大人:1,000円、中学・高校生:700円 ※小学生以下は無料 【春期】(3/20~5月G.W最終日まで)大人:1,500円、中学・高校生:1,000円 ※小学生以下は無料 |
TEL | 075-571-0002 |
URL | https://www.daigoji.or.jp |
ドライバープロフィール
岩間孝志 いわまたかし |
1968 年東京生まれ、 70 年・京都市伏見区に移住 91 年・辻調理フランス校へ留学 現地レストラン研修後帰国、京都ホテルグループで勤務。その後タクシー会社勤務、途中バックデザイナー(8年間)を経てタクシー業界に復帰、2010 年・法人タクシーで「京都グルメタクシー®」を旗揚げ、2015 年・個人タクシーとして独立。2020 年 JR 東海「#ずらし旅」でトップアドバイザーに就任。著書に「おいしい京都」「もっとたべたい京都」(PHP研究所)があり、現在は京都府文化観光大使(2017年委嘱)として数多くのテレビ、ラジオ、雑誌等で活躍している。 |
京都グルメタクシー®ブログ https://archette.exblog.jp |
(掲載日:2022年6月2日 取材:京都グルメタクシー®)
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