許波多神社(五ヶ庄) 神馬像は馬の守護神の象徴♪天武天皇ゆかり勝運の神様@宇治
許波多神社(こはたじんじゃ)は、飛鳥時代の大化元年(645年)に創建された古社。
大海人皇子(天武天皇)や、坂上田村麻呂が戦勝を祈願したと伝えられている勝運を授かる神社として信仰されています。
また、古くから2頭の神馬で祭礼を執り行っていたこと、社宝に平安時代の鐙(あぶみ)を有すること、馬頭天王の神像があることから「馬の守護神」、「競馬の神様」としても知られており、拝殿前には、神馬像が奉納されています。
主祭神には、天照大神の第一皇子神である「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのおおかみ)」、ほかに「天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)」、「神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)※」の三座をお祀りしています。
許波多神社は「五ヶ庄」と「木幡」、隣接した2つの地域にそれぞれ鎮座しており、両社とも式内社「許波多神社」の比定社で、ひとつの神社が平安時代以降に分祀されたとされています。
※第一代天皇・神武天皇
許波多神社ご由緒

本殿は代表的な神社の本殿形式である三間社流造で室町時代の建築。
国の重要文化財に指定されており、内陣御樋代の御扉に永禄5年(1562年)9月26日造立之の銘があります。
菱股(ひしまた)には柳の象形彫刻があり、大屋根の様の両端には柳の紋様があります。
社宝のひとつ「鉄宝相華孔雀銅象嵌半舌鐙(てつほうそうげくじゃくどうぞうがんはんじたあぶみ)」は、国内で現存する唯一の半舌鐙(はんぜつあぶみ)という形態であり、孔雀文を中心とする華麗な宝相華唐草文を施した平安時代の優品であることから、国の重要文化財に指定されています。
鐙とは、馬に乗る際に鞍の両脇に下げて足を乗せ、馬に乗りやすくしたり、騎乗時の安定性を高める役割を持つ馬具のことです。
御神像の男女二神像(馬頭天王・ 弁財天)も平安時代のもので、京都府指定有形文化財です。
許波多神社の社名は、かつて宇治市の川東、東宇治、京都市伏見区桃山南口あたり一帯の地名を、許波多・木幡(こはた)、また許の国(このくに)と称していたことに由来します。
創建は飛鳥時代の大化元年(645年)に孝徳天皇が中臣鎌足に命じ、皇祖を祀る神殿を山背国菟道郡許畑(やましろのくにうじぐんこはた)、柳山(やなぎやま)に造営させたと伝えられています。
当初は、許波多神社あるいは木幡神社と号しましたが、柳山の地に社殿があったことから「柳大明神」と呼ばれるようになり正式名称となりました。
明治時代になり、境内地が陸軍宇治火薬製造所(現在の陸上自衛隊宇治駐屯地)の建設のため、官有地として召し上げられ、御旅所であった現在地に遷座し、明治9年(1876年)に元の名称許波多神社に復称しました。
勝運の神様・馬の守護神

神馬(しんめ)とは、神様が人間世界へ来られる際の神聖な乗り物とされています。
その昔、神様に祈願する際には願い事が成就するように、馬を神馬として神社に奉納されていました。
許波多神社でもかつては、生きた神馬が奉納され、祭礼が行なわれたとされています
江戸時代以前の境内地であった、柳山の社前から西の大池(巨椋池)に達する東西一直線の馬場道があり、北部・南部に分かれた氏子地域によって祭礼が執り行なわれていた伝承が残っています。
社宝の重要文化財の鐙(あぶみ)と2つの鞍は、 かつて二頭の神馬が馬場道を荘厳に駆けていた様子を想起させます。
また、大海人皇子(天武天皇)や坂上田村麻呂が戦勝祈願したことから、勝運の御神徳があるとして崇められています。
壬申の乱(672年)の際、大海人皇子(天武天皇)が大津宮から吉野に向かう途中に、許波多神社の社頭に柳を突き立て戦勝を祈願、勝利した大海人皇子は天武天皇として即位後、霊験を賛えて「柳大明神」の神号を贈り、社領を寄進したとされています。
柳は後に芽吹き繁茂し、これが柳山の地名の由来になったそうです。
坂上田村麻呂は、桓武天皇から蝦夷(えみし)の平定と東北地方の統治の命を受け、許波多神社にて武運を祈願し大功を挙げました。


絵馬には白馬の神馬とかつての神号「柳大明神」にちなみ、柳が描かれています。
社宝であり国の重要文化財にしていされている、国内で現存する唯一の半舌鐙を模った「鐙お守り」も授与されています。
銀色に輝く鐙は、お守りと思えないぐらい、とてもスタイリッシュです。
響け! ユーフォニアムの聖地のひとつ

京都アニメーション制作の高校の吹奏楽部を舞台にした青春小説・アニメシリーズ「響け! ユーフォニアム3」では、1年生部員の義井沙里の家という設定で、許波多の杜が美しく描かれました。
「響け! ユーフォニアム」シリーズは、武田綾乃の小説を原作するアニメ―ションで、北宇治高校吹奏楽部員の主人公・黄前久美子をはじめとする部員たちが、顧問の指導のもと全国大会金賞を目指し、演奏技術の向上だけでなく、人間関係の悩みや葛藤、仲間との絆を深めながら成長していく青春物語です。
2024年放送でテレビアニメシリーズは完結しましたが、2026年4月24日に劇場版「最終楽章 響け! ユーフォニアム( 前編 )」が公開予定です。
他に、 動画配信や京アニの映像アイテム等がありますので、是非ご覧ください。
♪まだまだあります♬
・京都午年パワースポット&馬ゆかりの社寺一覧
(情報提供:とっておきの京都プロジェクト事務局)
| エリア名 | 宇治 |
|---|---|
| スポット名 | 許波多神社(五ケ庄) |
| 所在地 | 宇治市五ケ庄古川13 |
| 拝観料 | 境内自由 ※授与所は9:00~17:00 |
| アクセス | 京阪宇治線黄檗駅から徒歩13分、JR奈良線黄檗駅から徒歩17分 |
| TEL | 0774-31-8676 |
RELATED おすすめの関連記事
-
2025/10/31 錦雲渓の紅葉♪清滝川沿い約3kmもの絶景紅葉ハイキング(京都高雄)
京都市内で手軽に渓谷美と紅葉が同時に楽しめるハイキングコースとして人気の錦雲渓(きんうんけい)。錦雲...
詳しく読む -
2025/10/31 京都の紅葉“穴場”スポット
山科編・京都駅からJRでひと駅5分、意外と近い紅葉の穴場山科(やましな)は、京都駅からJR京都線わずかひと駅(約5分)、三条京阪駅から地下鉄東西線で4駅(約...
詳しく読む -
2025/11/04 京都の紅葉“穴場”スポット
伏見編・紅葉と日本酒を愉しむ「口福眼福」の旅伏見は戦国の乱世を統一した、豊臣秀吉により伏見城や太閤堤を築き城下町を整備して現在の町並みの基礎を作...
詳しく読む -
2026/02/24 伏見稲荷大社からも近い!伏見桜の名所と日本酒「利き酒」スポット
伏見は城下町、港町、宿場町、酒の町と4つの顔を持つ京都の南の玄関口。 豊臣秀吉が伏見城を築き城下町...
詳しく読む
EVENTS おすすめのイベント
-
2026/02/04 京都・洛北の社寺&えいでん♪春の特別ご朱印めぐり(2026年2月4日~4月30日)
叡山電鉄株式会社と洛北の30社寺で構成するNPO法人京都洛北・森と水の会では、2026年2月4日(水...
詳しく読む -
2026/04/12 第7回山科六兵ヱ池公園「地域ふれあい広場」2026年4月12日(京都山科)
大好評につき第7回目の開催が決定♪京都市山科区の鏡山学区の地域の人々の交流を深めるため、地域の子ども...
詳しく読む -
2026/05/30 背割堤のチャリサイ!2026年5月30日&31日@淀川河川公園背割堤地区
京都市西京区の嵐山を起点とする全長180kmにも及ぶ京奈和自転車道の桂川・宇治川・木津川の三川が合流...
詳しく読む -
2026/03/20 伏見名水スタンプラリー♪名水ゆかりの地10カ所をめぐる(3月20日~5月31日)
伏見の名水ゆかりの地10カ所をめぐるスタンプラリー「伏見名水スタンプラリー」を2026年3月20日(...
詳しく読む





