浄住寺 2024年春の特別公開(4月27日~5月6日)西京・上桂
隠れた紅葉の名所として、知る人ぞ知る、西京の禅寺、葉室山 浄住寺(じょうじゅうじ)。
黄檗宗のお寺ならではの特徴的な寺院様式は一見の価値があり、密かな人気を集めています。
普段は本堂、方丈、庭園は非公開で紅葉の美しい時期「秋季特別拝観」のみでしたが、2024年4月27日(土)~5月6日(月祝)の10日間限定で「春季特別拝観」が行われます。
本堂への緩やかな石段沿いには、新緑のカエデのトンネルが続き、参道脇には、宇治茶ゆかりの萬福寺が本山にあたる縁で、宇治から取り寄せた茶の木が植えられています。
息をのむほどに眩しい青もみじ、静寂な境内は心洗われる美しさです。
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青もみじがまぶしい参道
住宅街を抜け、石造りの門を抜けると、新緑の眩いばかりの青もみじが出迎えてくれます。
本堂へと続く石段には、春の陽射しいっぱいに浴びた苔がエメラルドグリーン色に輝いています。
大勢の人で混雑している、嵐山のすぐ近くとは思えないほど静かな境内、思わず誰もが深呼吸したくなるばず。
【ご由緒】
葉室山浄住寺は平安時代の弘仁元年 (810年)、嵯峨天皇の勅願寺として第3世天台座主・慈覚大師円仁によって開創されたと伝えられています。弘長年間(1261~1263年)に藤原家の流れを汲む公家の葉室定嗣卿が奈良の西大寺の僧・叡尊を請じて再建し、以降有力な真言律宗の寺院として栄えました。南北朝時代以後、度重なる兵火により荒廃、江戸時代の元禄2年(1689年) に黄檗宗の僧である鉄牛禅師を中興開山として再興され、黄檗宗寺院となり現在に至ります。
特別公開の本堂内陣
※特別な許可を得て撮影
京都市の登録有形文化財に指定されている本堂は、黄檗宗寺院ならではの中国仏教建築の面影を色濃く残しています。
説法を行う場(法堂)と修行の場(僧堂)の機能を兼ね備えているため、堂内の両側面には坐禅を行うための細長い板敷きの床が張られているのが特徴。
須弥壇には、衣をまとい前結びの帯を締めた中国風の姿の本尊「釈迦牟尼仏坐像」が安置されています。その他に、中国禅宗の祖「達磨大師像」、黄檗宗寺院に祀られることの多い「華光菩薩像(伽藍菩薩)」、真言律宗時代の尊像と伝わる「阿弥陀如来立像」、江戸時代に黄檗宗寺院として再興した、葉室頼孝卿の頂相彫刻などが祀られています。
特別公開の方丈内陣と寺宝
方丈は、仙台藩4代藩主・伊達綱村が幼少期を過ごした屋敷を寄進、移築されたものと伝えられています。
江戸時代の武家屋敷の遺構で上段の間があり、仙台藩の御家騒動「伊達騒動」で、幼い綱村が命を狙われることもあったためか、武者隠しがあり、床の間の壁に 設けられた穴から抜け出せる仕掛けが残っています。
仙台藩4代藩主・伊達綱村(1659年~1719年)が幼少期を過ごした屋敷を移築したと伝わる「方丈」。
京都市登録有形文化財に指定されている「本堂」をはじめ、江戸時代の池庭なども見所です。
【寺宝公開】
狩野永岳筆の衝立「雲龍図」は辰年ならでは、運気上昇の縁起のよい作品です。
兆渓元明筆の「鉄牛道機像」は、鉄牛の弟子でである兆渓が鉄牛の没後に製作された作品。黄檗肖像独特の陰影表現ではなく線による描写が特徴です。
特別拝観限定の御朱印授与
春の特別拝観期間中は通常の御朱印に加え、浄住寺に縁が深い図案の御朱印5種を特別授与いたします。授与は方丈内にて行っております。
納経料は通常御朱印(洛西観音霊場)は300円、特別公開限定御朱印は各500円で授与いたします。なお、特別公開限定御朱印は数に限りがあり、期間中でも無くなり次第終了となりますので、予めご容赦くださいませ。
【限定御朱印図案】
モリアオガエル、黒ツバキ、雲龍、亀甲竹、唯心
【拝観料】
大人800円、小人400円
※団体(15名以上は1割引)
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(掲載日:2024年04月03日 情報提供:浄住寺)
エリア名 | 西京 |
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イベント名 | 浄住寺 春の特別公開 |
開催日時 | 2024年4月27日(土)〜5月6日(月祝)9:30~16:30(最終受付16:00) |
開催場所 | 浄住寺 |
所在地 | 京都市西京区山田開キ町9 |
アクセス | 阪急電車上桂駅から徒歩約10分、嵐山・嵐山公園・阪急嵐山駅前各バス停から京都バス63系統・73系統、嵐山・苔寺すず虫寺行きバス乗車、終点の苔寺バス停下車徒歩約5分 |
問い合わせ | 075-381-6029(お勤め、作務中は留守番電話になります) |
ホームページ | https://jojuji.org/ |
https://www.instagram.com/jojujioffcial/ | |
X(旧Twitter) | https://mobile.twitter.com/jojuji810 |
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